コロナ禍でもIoTを駆使してSDGsを実践

インタビュー

ぎゅぎゅっと絶滅危惧種

参加者

  • 上岡裕氏

    上岡裕(かみおかゆたか)さんNPO法人エコロジーオンライン理事長

    2000年3月、環境情報発信を手がけるNPO法人エコロジーオンラインを設立。インターネット事業を核に環境省、林野庁、ソニー株式会社、東京都など、数多くの協働事業を手がける。その後、東日本大震災や熊本地震に際した被災地支援を展開し、マダガスカルでの里山エネルギースクール設立などの途上国支援につながった。
    2018年、地球温暖化分野での活動を評価され、環境大臣賞を受賞。

エコロジーオンラインNGOなどの活動について

エコロジーオンラインの最近の活動はいかがでしょうか?

現地につくった「マダガスカルみらい」というNGOを通して、国連との協働を始めるはずだったのですが、コロナで国連の活動が停滞し、その後、マダガスカルでの感染拡大があり、止まっています。

 

みらい」は日本語の未来という意味ももちろんありますが、現地語で、「手をつなぐ」という意味があります。コロナが落ちついたらマダガスカルの未来に向けて手をつなぎたいと思っています。

毎年と言っていいほど、マダガスカルには直接訪れて支援をしてきましたが、コロナ禍でなかなか渡航ができないので、移動しなくてもできる支援を実践しています。

 

ぎゅぎゅっと絶滅危惧種」などのグッズ販売をオンライン上で行い、売り上げの一部を途上国支援活動にあてる事業も開始しました。
ぎゅぎゅっと絶滅危惧種

コロナ禍で活動方法に変化はありましたか?

コロナで実際現地に行けないですが、移動しなくてもZOOMでマダガスカルの人や、日本国内でも広島や横浜など遠隔の人とミーティングできるようになり、逆にグローバルな活動ができるようになったと感じています。

 

エコロジーオンラインは、もともとエコロジーなことをインターネットを通じておこなっていくということで21年前に創業しました。今はまさにエコロジーオンラインらしいといえるかもしれませんね(笑)

 

ここ栃木から、IoTを駆使して活動をおこなっている感じです。先ほどお話した途上国支援のグッズ販売では、自分たちで在庫を持たない形で販売ができる「SUZURI」というWEBサイトを使っています。

 

コロナ前は、グッズを自分たちで作り、講演などで販売してきたのですが、コロナになってからは講演もぐっと減り、販売場所が少なくなりゴミになる可能性も多くなりました。

 

SDGsの「ゴール14(海の豊かさを守ろう)」や「ゴール12(つくる責任つかう責任)」を達成するためにも、ごみを減らすことは必須です。

僕らはグッズのゴミ問題についてIoTを活用して解決できました。

■エコロジーオンラインSUZURIショップ
https://suzuri.jp/EcologyOnline

双方向でコミュニケーションが可能!身近なSDGsを取り上げるラジオ活動について

身近なSDGsを紹介するラジオ放送も始まったと伺いましたが。

InterFM897を中心に全国9局で始まった「教えて!SDGs」。そしてエフエム栃木で「RADIO BERRY SDGs CONNECT」も始まりました。
Radio berry SDGs Connect
■BERRY PODCAST「SDGs CONNECT」
https://www.berry.co.jp/podcast/sdgs.php

放送では、フードロスの問題などを取り上げました。

 

日本や先進国で問題になっているコンビニやスーパーでの消費期限切れの商品の大量廃棄は、主に作りすぎによるもので、消費期限切れのものは別として、消費期限切れ間近かな食品をフードバンクに預けて、生活困窮者に届ける活動などについてご紹介しました。

 

ラジオは双方向でコミュニケーションできるものだと感じています。TVだと、ただ聞いているだけになりがちですが、ラジオの場合は、メールなどで身近なSDGsについて質問を受け付けています。

 

リスナーの方から寄せられる質問は、最近よく耳にするSDGsは知ってはいるものの、自分が実践していることはSDGsなのか?という疑問が多いように思います。

 

SDGsの実践に100%ということはなく、いろいろなことを考えてしまって動きが止まるより、失敗を恐れずチャレンジしてみてくださいとお伝えしています。

Amazonランキングでも上位!出版について

出版業も開始されましたね。

私はもともと、ソニーミュージックでアーティストをどのように売り出すかを考える宣伝部門にいました。そうした関係でソニーミュージックと仕事をすることが多かったのですが、ニーマガジンズという会社では、「リンカラン」という雑誌のスーパーバイザーの仕事をさせていただきました。

 

インドネシア語で「輪」「循環」という意味を持つ雑誌で、心とカラダにやさしい生活がテーマでした。環境問題をテーマに、地球にもやさしい暮らしの提案する雑誌でとても好きな雑誌でした。

 

残念ながらソニーマガジンズでは「リンカラン」は休刊してしまったのですが、ご縁がありその登録商標を私が引き継ぎました。その第1弾として、「ありのまま生きる 雑草が教えてくれた、いのちがよろこぶ生き方」を発刊しました。

 

もっとじぶんに やさしくなって いい。草から学んだ26の生き方エッセイ 摘んで食べる料理レシピ付
「やりたいことがあったら、行動しよう。言いたいことがあったら、言葉にしよう。
そういったごくあたり前の大切さに気づき、気持ちよくできるようになったのは、
そこかしこに普通に咲いている、草たちの生きる姿、生きる力のおかげだった」— 本文より

 

こちらの本はAmazonでも高評価を得て、雑誌「ダ・ヴィンチ」にも著者であるかわしまようこさんのインタビュー記事が掲載されたばかりです。

 

本の出版はまだ始まったばかりで、第2弾も決まっていませんが、環境をテーマに“かわいらしさ”や“やさしさ”などを取り入れた本を出版していければと思います。

 

ありのまま生きる

 

いつも思うのですが、環境やSDGsの実践は、気が付いたらやっていた、かわいい、かっこいいから自分もやるという姿が理想だと思います。

 

無理してやるのではなく、自分が好きなことややりたいことがSDGsの実践だったと気づくぐらいでないと、長続きしないと思います。

 

エコロジーオンラインは、SDGsと身近な何かをつなぐ活動を本の出版や大学とのコラボ、ラジオを通じて実践していければと思います。

■エコロジーオンラインホームページ
https://www.eco-online.org/

今回のインタビューでSDGsの達成には100%はなく、迷ったらやってみる、間違ったら軌道修正してまたやってみるの繰り返しで実践するというのが一番の近道というのがわかりました。

身近で、簡単に実践できるSDGsについてご興味のある方は、下記記事なども参考にご覧ください。

【海洋プラスチックごみ削減のために】手軽にできる分別とSDGs

一人ひとりが自然とSDGsに取り組んでいる、そんな未来がくることを期待したいですね。

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太陽光発電の設計・施工で20年以上の実績。最近では再エネ率の高い電気と蓄電池を併せた提案も好評です。環境にいいこと・持続可能な地球・100年後の子供たちのために様々なソリューションで再エネ普及をしています。

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