【電気代って高い?】意外と知らない電気料金の終着駅を追う!

電気代って高い?安い?
ハロー、こんにちは、おはようございます、こんばんは、すずきです。
突然ですが皆さま、世の中の仕組みを知りたいと思うことはありませんか?
私はあります。
年齢を重ねるにつれてニュースが楽しくなってきてしまいました。世の中って面白い。
そう思う反面、何も考えていなかった子供のころに戻りたいとも思いますね。
今なら、昔聴いた小林幸子さんの「ポケットにファンタジー」に込められた想いがわかります。
さて、この間友人と話していて「電気代って安くない??」という話題になりました。
実際に支払っている料金が高い安いという話ではなく、インフラに支払うお金としてそう感じるという、あくまで感覚的な話です。
発電所建設、原料の輸入、配電網の整備や管理、人件費、時間といったコストなどを考えていくと、その辺のサブスクと比較しても安いのではないかという議論になりました。
もともと電気代は「総括原価方式」という形で単価が決定されています。
これは、かかったコストや事業を運営しておくためのコストをすべて加味し、適正な価格を算出する方式です。
メリットとして、消費者が過大に支払うことがないことが挙げられます。インフラは生命に関わりますからね。
ですので、過剰に高い金額は付けられないのです。知らないところで世の中の仕組みに守られていますね、感謝します。
では、私たちが払っている電気代には、どんなお金が含まれて成り立っているのでしょうか。
そもそもだれのために、何のために、どこに支払われているのでしょうか?
以前、電気料金明細の読み方については簡単に解説しましたが、この機会に当社のサービス「ヨコハマのでんき」の料金体系からすべて紐解いてみましょう。
☞まずは電気料金明細のキホンから知りたい方は下記記事へ
電気代はどこへ向かうのか?その内訳とは
まず、それぞれのお金の終着駅をすべて書き出してみたいと思います。
要素としては次の6つです。
・横浜環境デザイン(YKD)
・横浜環境デザインの協力企業
・FIT/再エネ発電者
・東京電力パワーグリッド
・原子力関連
・お客様
一口に「電気代」といっても、さまざまなところに行き着いていることがわかりますね。
それでは、どこにどんなお金が行くのか、終着駅ごとに見ていきたいと思います。
【横浜環境デザイン(YKD)】
お金の流れ:お客様→YKD
当社が電気を調達し、お客さまに販売するための⼿数料がここに行き着きます。
ここから私の毎日のおいしい食事ができていることになりますね。ありがとうございます。
【協力企業】
お金の流れ:お客様→YKD→協力企業
①YKDに電気を卸している企業
電力の調達金。電力「小売」事業なので、仕入れが発生しています。
当社の場合は、専属の企業から電気を固定価格で卸してもらっています。
また、当社の25%を占める風力発電の事業者さまにもお支払いしています。
②YKDに顧客管理システムを提供している企業
お客様情報を管理するためのシステムやマイページ閲覧機能の利用費です。
【FIT/再エネ発電者】
(1)再生可能エネルギー発電促進賦課金
お金の流れ:お客様→YKD→低炭素投資促進機構→FIT電力を購入している電力会社→FIT(再エネ)事業者・屋根上発電のお宅
単価:税込3.36円/kWh
固定価格買取制度により、FIT再生可能エネルギー発電事業者さまに支払われます。
☞詳しくは『また電気代が上がる!?年々上がる再エネ賦課金の正体とは?』
(2)非化石証書の費用
お金の流れ:お客様→YKD→JEPX→低炭素投資促進機構→FIT電力を購入している電力会社→FIT(再エネ)事業者・屋根上発電のお宅
単価:税込1.43円/kWh
「再エネ100%プラン」をご契約されている方は、こちらも原価に入ります。
国が発⾏する⾮化⽯証書の購⼊費⽤になります。
⾮化⽯証書の利⽤によって、電気に環境価値(ゼロ・エミッション)を付与することができます。
非化石証書の売上は、上記賦課金の低減や非化石電源利用の促進にあてられます。
【東京電力パワーグリッド】
私達の電源を実際に物理的に届けていただいている会社です。
(1)託送料金(基本)
お金の流れ:お客様→YKD→東京電力パワーグリッド
単価:143.00円/10A
当社が送配電事業者に支払う送電線の利用料金です。皆さまに電気をお届けするためにかかる費用になります。
基本料金は契約容量(アンペアやkVA、kW)により課金されます。
(2)託送料金(従量)
お金の流れ:お客様→YKD→東京電力パワーグリッド
単価:7.45円/kWh
こちらも、当社が送配電事業者に支払う送電線の利用料金です。皆さまに電気をお届けするためにかかる費用になります。
従量料金は利用料(kWh)により課金されます。
(【原子力関連】)
上記「託送料金」の中には下記のお金も含まれています。
(1)電源開発促進税
お金の流れ:お客様→YKD→東京電力パワーグリッド→国の一般会計→国の特別会計→日本原子力研究開発機構・原子力安全基盤機構・原子力発電所建設地など
単価:0.414円/kWh
電源立地対策費、電源利用対策費(原子炉の安全技術の強化・研究開発など)、原子力安全規制対策費(安全研究・原子力防災対策など)。
「電源開発促進税法」に基づいています。
(2)賠償負担金及び廃炉円滑化負担金
お金の流れ:お客様→YKD→東京電力→福島第一原子力発電所廃炉費用・福島第一原子力発電所事故の被害者の方など
単価:0.114円/kWh
賠償負担金:原子力損害賠償に備えて福島第一原子力発電所の事故以前に確保されておくべきであった資金の不足分。
廃炉円滑化負担金:原子力発電への依存度を低減させていくという国のエネルギー政策に係る基本方針のもと,原子力発電所の廃炉を円滑に進めていくための資金。
「電気事業法施行規則等の一部を改正する省令」(2020年4月1日施行)に基づいています。
これは契約先の電力会社が原子力発電所を持っているかどうかにかわからず、すべてのお客さまにご負担いただくものです。
【お客様】
・燃料費調整
お金の流れ:調達価格の差分→お客様
低圧か高圧か特別高圧かに加え、月によっても単価が変動します。金額は使用量×単価になります。
燃料費(LNGなど)は経済情勢(為替レートや原油価格等)の影響を大きく受けることから、電力会社の経営効率化の成果を明確にするため、燃料費の変動を毎月の電気料金に反映させています。
安く調達できた場合はマイナス、高くなった場合はプラスになります。
当社は、東京電力が定めるものと同額に設定しています。
それでも支払う電気代、安いにこしたことはないのでは…?
いかがでしたか?
意外なところに支払っていると思われた方も多いのではないのでしょうか。
普段、何気なく支払っている電気代ですが、巡り巡って世の中を動かしています。
電気代が値上がりしたりする背景には、今回挙げたような要素が絡んでいることが少なからずあります。
ここから皆さまは、現状の電気代についてどのように感じますでしょうか?私気になります。
また、それぞれ金額の算定根拠が明かされているので、気になった方はさらに詳しく調べてみるのも面白いかも知れません。
さて、高いか安いかは皆さまにおまかせするとして、支払う電気代は安いほうがいいのではないでしょうか?
ここで、電気代が安くなるオトクな情報です。高いと思う方も安いと思う方も、コレは必見です。
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もちろん、電気代単価は一般的なものより安く設定していますので、この機会をお見逃しなく。