また電気代が上がる!?年々上がる再エネ賦課金の正体とは?

電気代が上がる?「再エネ賦課金単価3.36円」のナゾ
こんにちは。すずきです。数えるのはやめました。忘れてしまったので。
突然ですが皆さま、最近また「電気代が上がる」というニュースを耳にすることはありませんか?
私はあります。
正直に言いましょう。電気代は上がります。
また、今回は年始の頃のような市場高騰が原因で一部の人が上がるという話ではありません。
電気を使っている人はほぼ全員、電気代が上がるお話です。
以前、私が書いた下記の記事「サクッと解説!電気料金明細の見方・読み方」はもうご覧になられたでしょうか?
その中に登場した【再エネ発電賦課金】、これが今回の主人公です。
正確には「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といいますが、長いので以下「再エネ賦課金」にて統一します。
さて、この再エネ賦課金は、先ほども書きましたがほぼ全員が支払っています。
支払う金額は、電気使用量✕再エネ賦課金単価の金額になります。

(出典:経済産業省 資源エネルギー庁)
2020年度は従量電灯の場合、電気使用量✕2.98円でしたが、
2021年度(2021年5月から)は電気使用量✕3.36円になります。
月300kWh使うご家庭であれば、月114円の値上げ、年間1,368円も上がることになります。
これは結構な差ですね…。
そもそも再エネ賦課金とは?その仕組みとカラクリ
そもそも再エネ賦課金とは何なのでしょうか?
これにはまずFIT(フィット)という制度が関わってきます。
2012年、国が再エネ普及のために「太陽光発電や風力発電などで作られた電気を一定期間高く買い取ります」という制度を開始しました。
これを「固定価格買取制度(FIT制度)」といいます。
この買い取るための原資が再エネ賦課金になります。国民から集めたお金で再生可能エネルギーが発電した電気を国が買い取っているわけです。
このFITによる買い取り側の金額は、発電所建設費の低コスト化もあり年々下がってきています。
しかし、発電所の数自体は年々増えていますので、作られる電気が増え、国が買い取る総量の金額は上がっていくことになります。
なので、国民が負担する再エネ賦課金も比例して上がっていっているのです。
再エネ賦課金で支払っているお金を有効活用するには?
でも、お金だけだして私達には直接的なメリットがないのでは?と思った方、確かにそうですね。
ムダにしているというと少し言葉が悪いですが、多くの方はこの再エネ賦課金を支払いっぱなしにしている状態です。
コンビニに例えると、100円のおにぎり代を支払っているのに肝心のおにぎりがもらえていないイメージです…。
そこで、再エネ賦課金として支払っているお金をちゃんと活かす方法として、
「再エネの電気プラン」に加入するという手段があります。
簡単に言うと自身が使用する電気を実質的に再エネ100%由来の電気にしてしまおうというプランです。
このようなプランは、再エネの電気という「環境価値」がついたプランになるので、若干通常プランより高めの単価に設定されていることが多いです。
FITによって買い取られた電気は、環境価値を持たないとされています。
国民のお金で買い取った電気なのだから、その環境価値は国民に還元されるべきと考えられているからです。
この価値のことを「非化石証書」といいます。
ただ、現実問題として目に見えない環境価値をひとりひとりに還元するわけにもいきません。
そこで、その環境価値は、価値を取り扱う市場に流れていきます。
その市場から電力会社が価値を買い取り、皆さまにお届けする電気と合わせて供給するという電気プランが世の中には存在します。
このような環境価値が付与されている電気プランを選ぶことで、再エネ賦課金を支払っていることに対して「非化石証書」として自身の元に価値が返ってくることになります。
目には見えない価値ですが、ちゃんとリターンがあると思うと嬉しいですよね。
当社でも、グリーンオプションやEV電気プランという環境価値を合わせたプランを提供しております。
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もっとカンタンに電気代を下げるには?
それでもやっぱり電気代が安いにこしたことはない!その気持ち、とてもわかります。
ひとつは、節電し電気使用量を下げる方法、または太陽光発電システムを屋根に設置して電気使用量を下げる方法など考えられますが、生活に支障が出たり、費用がかかったりとなかなかハードルが高いですよね。
そこで当社では、上記プランとは別に電気代削減重視のプランも展開しています。
再エネ賦課金の金額は変わりませんが、電気代自体の単価を下げることで支払総額を安くしてしまいましょう。
上がる電気代を少しでも抑えたいという方は、下記からシミュレーションを行ってみてくださいね。
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