今年の節分はちょっと特別!2月2日の豆まき
今年ももうすぐ節分の季節ですね。コロナ禍での節分では、例年ニュースで見るような豆まきイベントも制限などが出てきそうですね。
そんな今年の節分ですが、どうやら例年とは少し違うようです。
今年は2月2日が節分?
まず、節分とは何ぞや?という話ですが、実は、「節分」は1年に1回ではないのです。
立春、立夏、立秋、立冬と季節の変わり目が年に4回ありますが、元々はこれらの日それぞれの前日を「節分」と言います。季節の分かれ目、文字の通りですね。
現在は、この中でも立春の前日を「節分」と指すことが多いです。
季節の分かれ目は、体調を崩しやすいといいますが、昔は、邪気が入り込む時期とされており、豆をまいて邪気をはらったそうです。
そんな立春が今年は、124年ぶりに1日早まり、2月2日になりました。
なぜ、立春の日が1日ずれるのかという話ですが、立春の決め方は、冬至と春分の真ん中の日です。冬至や春分がずれるというのは、カレンダー上でもよく目にしますね。
ではなぜ、冬至や春分は日付がずれるのかというと、1年の長さが365日ではないからです。うるう年で、4年に1度366日の年がありますが、正確には、1年の長さは365.2422日です。
0.2422日というのは、時間にして、約5時間49分です。×4をしても1日分に満たないのです。
その微妙なずれが生じて、124年ぶりに、1日ずれたというわけですね。
節分といえば!気になる「豆まき」の由来
そんな、例年とはちょっと異なる今年の節分、コロナもあり、しっかり豆まきして悪いものを祓っておきたいところです。
豆まきといえば、「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまきますが、果たして豆なんかで鬼を倒せるの?と思う方も多いのではないでしょうか。
この豆まきですが、元々は古代中国で桃の木で作った弓矢を用いて鬼を追い払う行事、「追儺(ついな)」というものがあり、それが日本に伝わって今の「豆まき」になったといわれています。
そんな日本では、昔、京都の鞍馬山に鬼が出て都を荒らした際に、毘沙門天という神様のお告げを受け、炒った豆を鬼の目に投げつけたところ、倒すことができたというお話も残っているようです。
また、なぜ豆なのかというと、「ま・め」という言葉は、「魔・滅」と語呂合わせできるため、魔を滅するものとして、投げられていたといわれています。人気の漫画みたいですね。
なぜ「豆」をまくのかについては諸説あるようなので、気になった方は色々調べてみると面白いかもしれません。
ちなみに私の地元である新潟では、落花生を投げていました。福豆を投げると雪で、豆がどこに行ったか分からなくなります…。
他にも、紀伊半島や伊勢志摩の方では、かけ声が変わっているそうです。昔、この地域を治めていた領主の名前は「九鬼(くき)」だったことから、「鬼は内、福は内」と言うのだとか。
このように、その豆まきスタイルについても地域によってさまざまな違いがあります。今年はどのスタイルでやるか、家族会議をして例年とは違う豆まきを実施するのも楽しいかと思います。
節分の締めといえば!「恵方巻」
節分といえば、あとは「恵方巻」ですね。今年の恵方は、南南東だそうです。
恵方を向いて、太巻きを無言で食べると幸運が舞い込むという恵方巻ですが、この風習が始まったのは、江戸時代末期ごろといわれているようです。豆まきの歴史と比較すると、新しい文化なのかもしれません。
また、元々は「恵方巻」という名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「丸かじり寿司」と呼ばれていたとか。
「恵方巻」という名前がメジャーになったのは、大手コンビニチェーンのセブンイレブンがお客様の幸運を願い、「恵方巻」と命名し販売したことが始まりだそうです。
さすがセブンイレブンですね。
コロナ禍により、皆さんお家にいる時間が増えていると思います。
そんな今こそ、豆まきでお家からしっかり邪気を祓って、恵方巻で願いごとをして、124年ぶりの特別な節分を楽しくお過ごしください!