太陽光発電と日産EV「リーフ」でV2H! ニチコン「EVパワーステーション」導入談

インタビュー

参加者

  • 塚原 様相模原市 在住

    ニチコンの「EVパワーステーション」を設置し、自宅にV2Hを導入したお客さま。
    今回、V2Hシステムを導入しようと思われたきっかけや、今後のライフスタイルのあり方などについて詳しくお伺いしました。

  • 福村 亜矢横浜環境デザイン

    株式会社横浜環境デザイン 総合企画部 所属
    今回はインタビュアーとして、塚原さまにお話を伺いました。

V2Hとは、EVを蓄電池のように利用する仕組み?

V2Hとは、「Vehicle to Home(クルマから家へ)」の略称です。
これは、EVやPHV(プラグインハイブリッド車)に蓄えられた電力を家庭内に給電し、使用することができるシステムのことを指しています。

これまでEVの利用方法は、100V/200Vコンセントや充電スタンドを設置し、夜間のうちにEV側に充電して電気を蓄えるという方法のみでした。つまり、停電時などのいざという時に、蓄えた電気を車から自宅に送ることはできませんでした。

しかしV2Hは、EVへの充電だけではなく、EVから電気を取り出し自宅に流すことが可能となります。

そこで今回は、ニチコンのV2Hシステムである「EVパワーステーション」を設置された塚原さまに、導入理由などについて詳しくインタビューさせていただきました。ぜひご覧ください。

塚原様邸(シャープ太陽光発電3.12kW設置)

塚原様邸(シャープ太陽光発電3.12kW設置)

太陽光発電やEV(電気自動車)を導入したきっかけ

太陽光発電設備は20年前から導入されていたとのことですが、まだあまり認知されていなかった20年前に、なぜ太陽光発電設備を設置しようと考えられたのでしょうか?

1997年にシャープの太陽光発電設備を設置しようと思ったきっかけは、そのころ会社で環境を扱う部門にいたことが大きいです。

自然エネルギーである太陽光発電由来の電気を使うことが環境を守ることにつながるという思いが強くなり、設置を決めました。

 

設置から約10年後の2009年には「固定買取価格制度(FIT)」が始まり、余剰電力を48円で買い取ってくれるプレミアム期間が開始されました。このことにより、余剰電力で売電収入を得ることができたので、電気代もかなりお得になりました。

車は、日産のEV(電気自動車)である「リーフ」に乗っておられますよね。なぜ日産の「リーフ」を選ばれたのでしょうか?

日産のEV「リーフ」は今のもので2台目になります。

やはり、ガソリン車よりEVなどのエコカーのほうが地球環境にいいと思い、リーフに乗り始めました。

今は基本的に、生活圏内である近場の買い物や孫のお迎えで利用しています。あまり遠出はしませんが、ちょっとした旅行だと箱根ぐらいは往復できるし、移動に関しては特に不便は感じていません。

それでは、どういったところで不便さを感じ、V2H導入に至ったのでしょうか?

今までは、電力会社から購入した電気をリーフに充電することはできましたが、その電気をリーフから取り出して自宅で使うことはできませんでした。

しかし、V2Hを導入することで、太陽光発電で発電した電気をリーフにためて、その電気をリーフから取り出し自宅でも使うことができるようになると知り、V2Hを導入しようと思いました。

V2H導入の決め手とは?災害対策やFITとの関係

では、そのほかにV2H導入の決め手となったポイントがあれば教えてください。

1つ目の理由は、自然災害への対策です。

近年はますます地球温暖化が進み、自然災害が頻繁に起こるようになっています。こうした災害が起こって自宅が停電しても、太陽光発電設備とリーフに蓄電した電気を使って、3日ぐらいは家で生活できるように備えたいと思ったことが一番の決め手でした。

 

2つ目は、環境に対する配慮を考えてです。

一般的な電力会社の電気は、火力や石炭から構成されており、環境によくない発電方法でつくられた電力を含みます。

そのため、自然エネルギーである太陽光発電で発電した電気をムダなく有効活用することで、極力電力会社から電気を購入しない生活、つまり「自然エネルギーを100%自家消費する生活」を実現したいと思いました。

 

3つ目の理由は、FITの買取期間が終わり、卒FITとなったことです。

我が家は2019年にFITの買取期間が終わり、余剰電力をプレミアム価格で買い取ってもらえなくなりました。今までは余剰電力を48円で買い取ってもらっていたのに、卒FIT後は8.5円でしか買い取ってもらえず、売電してもほとんど収入になりません。

ですが、V2Hを導入すれば、リーフへの充電とリーフから家への放電が可能になります。余剰電力を売電するのではなく、自宅内で有効活用し、自家消費することができるようになると考えました。

「一番の決め手は災害などによる停電対策になるから」とのことでしたが、やはり停電に対しては不安がありますか?

もちろんです。去年の台風では、自分のところは停電などしませんでしたが、今後はわかりません。そのため、災害や停電に備えてV2Hを購入しました。

うちは特にオール電化で、電気がないと生活できないため、V2Hがあると停電時にも自宅の電化製品をすべて動かすことができます。3日間ぐらいの電気は太陽光発電とリーフに蓄電した電気でまかなえると考えています。

EVステーションとリーフの充給電方法の確認

EVステーションとリーフの充給電方法の確認

スマートフォンでの見える化

スマートフォンでの見える化

V2Hシステム「EVパワーステーション」で安心を手に入れる

V2Hを導入することで、自然災害による停電が起こった際にも電気が利用でき、安心して生活することができそうですね。

また、導入を検討するタイミングについても、太陽光発電設備をすでに導入されている方は「卒FIT」となるタイミングが1つの目安となりそうです。

2022年現在、EVやV2H導入には経済産業省などから補助事業が出ているので、補助金をうまく活用するとお得に導入を検討することができます。こうしたものも、調べてみてくださいね。

当社横浜環境デザインにも、ぜひお気軽にご相談ください。

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太陽光発電の設計・施工で20年以上の実績。最近では再エネ率の高い電気と蓄電池を併せた提案も好評です。環境にいいこと・持続可能な地球・100年後の子供たちのために様々なソリューションで再エネ普及をしています。

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