SDGs目標1「貧困をなくそう」って?日本でもある貧困とは

環境

TBSでも!いよいよHOTなSDGs

こんにちは、またはこんばんは。ワタナベです。
前回のSDGsザックリ解説編はいかがだったでしょうか?少しでも「なるほど!」とお役に立てていたらうれしいです。

さて、ところで皆さま、テレビはよくご覧になりますか?
お家にいる時間が増えている今、必然的にテレビを見る時間も増えているかと思います。
そんな中TBS系の番組を見ていた方は、2020年11月23日~29日の間「SDGs」という言葉をよく耳にしたことでしょう。


この期間、TBSでは『地球を笑顔にするweek』と題してさまざまな番組でSDGsを取り扱うプロジェクトをおこなっていました。

例えば、『ひるおび!』では一週間を通して気候変動について特集していたり、わたしの好きな番組でもある『バナナマンのせっかくグルメ』では高知県の環境にやさしい伝統漁法を取り上げていたりしていました。
ちなみに、気候変動は目標13「気候変動に具体的な対策を」、漁法の話は目標14「海の豊かさを守ろう」に当てはまりますね。
色んな種類のゴールに対する番組があって、とても面白かったです。

今回は、SDGsの17つの目標で一番目に挙げられている目標1「貧困をなくそう」をピックアップしようと思います。
TBS系番組の中では、『サワコの朝♯458』で取り上げられていました。
ただ、こちらの番組でテーマになっていたのは、日本の「貧困」でした。

日本で貧困?正直、イメージが湧かないですよね。
けれど、「貧困」という言葉は驚くほど多様な意味を持っています。

では、日本の貧困とはなにか?深掘りしてみましょう。

【SDGs目標1:貧困】世界の話じゃない、日本の貧困の話

まずは、改めて目標1「貧困をなくそう」について確認してみましょう。
この目標1、正式なテーマ名は「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」というものです。
お?っと思いますよね。そう、ポイントは“あらゆる形態の貧困”です。

SDGsの各目標には、それぞれターゲット(具体的な対象)が設定されています。
目標1のターゲットは全部で7つですが、その中でも最初の2つを見てみましょう。

1.1: 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 :2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

これを見てわかるように、恐らく皆さまが「貧困」と聞いてイメージした国や人も決して間違いではありません。むしろ正解です。
2015年時点では、上記の“極度の貧困”にあたる人々は世界で7億3600万人いました。割合でいうと、10人に1人が1日1.25ドル―日本円だと130円前後ですね、約130円で食費や光熱費など、あらゆる生活費を賄い暮らしていることになります。

ただし、上記のターゲット「1.2」にもあるように、貧困はあらゆる次元にあります。
極度の貧困にあたる人々のような「最低限の日常生活もままならいこと」は“絶対的貧困”と呼ばれます。それに対し、「国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態にあること」を“相対的貧困”と呼びます。

日本では、この“相対的貧困”にあたる子どもが2015年の時点で、13.9%―約7人に1人存在しています。

(出典:2016年の厚生労働省「国民生活基礎調査」)

7人に1人、多く感じますね。実際に先進国と呼ばれる国の中では、この割合はとても多いです。
それだけ多くの子どもたちが、給食しか食べることができなかったり、進学を断念しているのが日本の「貧困」です。

では、そんな現状を知った上で、わたしたちにできることも知ってみましょう。

【SDGs目標1:貧困】「貧困をなくそう」のためにちょっといいことをしよう

貧困削減のため、というとなんだか大層なことを考えてしまいますね。

でも、一個人ができることも実は色々あるんです。

◎例えば、ボランティアに参加してみる!

直接なにかをしたい方は「支援学習塾」や「こども食堂」のボランティアに参加してみるのはいかがでしょうか?

特に、こども食堂では「こども食堂ネットワーク」というサイトで、地域ごとの食堂情報や必要としているものなどが掲載されています。気になった方はぜひ調べてみてください。

◎例えば、ものを寄付してみる!

相対的貧困の状況にいるこどもへ衣服や、子育てに励んでいる人へ必要な消耗品などの物品を寄付することができます。

「日本こども支援協会」などの支援サイトで物品の支援を受け付けています。興味がある方はご覧になってみてください。

◎例えば、支援団体に寄付できる電力会社に切り替える!

まずは簡単なことから実践したい、継続して支援したいという方は、毎月の電気代から特定の団体へ寄付してくれる電力会社に電気の契約を切り替えることをおすすめします。

応援したいと思っても、実際に支援を継続して続けることって実はとても難しいですよね。

でも、電気の切り替えなら一度契約を切り替えたあとは、それまでと同じように生活するだけで支援を続けることができます。

実際にどんな電力会社があるのか、一部をピックアップしてみました。

・「日本子ども応援でんき」

株式会社ハルエネと日本保育支援株式会社が提供

収益の一部を業界団体に寄付してくれます。

・「寄付電気」

株式会社アイキューフォーメーションと認定NPO法人フローレンスが提供

電気代の中から4%がフローレンスの社会貢献活動に寄付されます。

 

いかがでしたでしょうか?

まずは一歩、ちょっといいことをしてみたい方は、ぜひ検討してみてください。

(参考資料)

・国連広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)報告2020」(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_report

・厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html

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