家庭用蓄電池の価格相場は?どこから買うのが安いのか?まとめて比較
家庭用蓄電池の需要は年々増加しており、その市場も拡大しています。再生可能エネルギーの利用促進や電気料金の節約、停電対策など、多くのメリットがあることから、多くの家庭が導入を検討しています。
しかし、蓄電池の価格は決して安くはなく、導入を検討する際には相場を理解することが重要です。本記事では、家庭用蓄電池の相場について詳しく解説し、どこで購入するのが最もコストパフォーマンスに優れているのかを探ります。
蓄電池の選び方や購入のポイントを押さえることで、長期的なコスト削減と効率的なエネルギー管理を実現しましょう。
家庭用蓄電池の相場価格
蓄電池の価格は、蓄電容量やメーカー、販売業者によって異なりますが、大まかな相場を把握することで、適切な予算設定と比較検討が可能になります。
家庭用蓄電池の導入にかかるトータルコストは、三菱総合研究所の調査によると、工事費を含めて約13.9万円/1kWhが相場とされています。このトータルコストには、蓄電池本体の価格だけでなく、設置工事費用や関連機器の費用も含まれます。
ただし、工事費用は設置場所の条件や蓄電池の容量によって異なる場合があるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
蓄電池の販売店の種類、どこが安い?
家庭用蓄電池を購入する際、どの販売店で購入するかは重要なポイントとなります。
それぞれの販売店にはメリットとデメリットがあり、価格も異なります。ここでは、主な販売店とその特徴、そしてどこが安いのかについて詳しく説明します。
訪問販売
訪問販売は、販売員が直接家庭を訪れ、蓄電池の説明や見積もりをする販売方法です。
訪問販売から蓄電池を購入するメリットは、販売員が家の状況を直接確認し、最適な製品や設置方法を提案してくれる点です。
しかし、訪問販売は一般的に価格が高めになる傾向があります。理由としては、販売員の人件費や営業コストが商品価格に上乗せされるためです。
また、セールス圧力が強く、即決を求められることも多いため、慎重な判断が必要です。
ハウスメーカー・工務店
ハウスメーカーや工務店を通じて蓄電池を購入する方法もあります。
新築やリフォームの際に一括して提案されることが多く、住宅全体のエネルギー管理を一元化できる利点があります。また、住宅の構造や電気システムに詳しいため、適切な設置が期待できます。
ただし、価格はやや高めになる傾向があります。理由は、住宅建設やリフォームと合わせたサービス提供であり、総合的なコストがかかるためです。
家電量販店
家電量販店でも蓄電池を購入することができます。
家電量販店のメリットは、取り扱い製品の種類が豊富であり、実際に製品を見て確認できる点です。また、量販店ならではのキャンペーンやポイント還元などのサービスも魅力です。
価格については、訪問販売やハウスメーカーよりも比較的安価な場合が多いですが、設置工事やアフターサービスについては注意が必要です。
家電量販店で購入した蓄電池の設置については、設置工事を外部の業者に委託しているため、工事品質に懸念があります。
ネット通販
インターネット通販は、価格面で最も競争力があります。
オンラインショップでは、中間業者を省くことでコストを抑え、比較的安価な価格で蓄電池を購入することができます。また、複数の販売店を簡単に比較できるため、最適な製品を見つけやすいです。
しかし、インターネットで購入できる機器は限定されており、大容量の蓄電池や配線工事を要する蓄電池は販売されていません。そのため、小型の蓄電池や配線工事を要しないポータブル蓄電池を購入するのに向いています。
蓄電池専門の販売店・施工会社
蓄電池専門の販売店や施工会社には、専門知識と豊富な経験を持つスタッフが在籍しているため、製品選びから設置、アフターサポートまで一貫したサービスを提供してもらえます。
専門店では最新の技術情報や市場動向を把握しており、最適な製品を提案してもらうことが可能です。また、施工に関しても高い技術力とノウハウを持つため、安全かつ確実な設置ができるでしょう。
特に、蓄電池の設置には電気工事や建築基準法、消防法などの法令遵守が求められるため、専門知識が不可欠です。専門会社であれば、これらの法令に適合した設置を熟知している点から、安心して任せることができます。
そのほか、定期的な点検サービスや長期保証を提供している場合も多く、長期間にわたって安心して蓄電池を使用することができます。
どこから買うかによって価格が違うのはなぜ?
家庭用蓄電池の価格は、購入先によって大きく異なることがあります。これは、販売店ごとの利益率、仕入れ価格、施工品質、保証、メンテナンス費用、アフターサポートなど、さまざまな要因が影響しているためです。
それぞれの要因について詳しく説明します。
利益率
各販売業者は、蓄電池を販売する際に設定する利益率が異なります。
例えば、訪問販売業者やハウスメーカー・工務店は、個別対応やカスタマイズサービスを提供するため、高い利益率を設定することが一般的です。
一方、家電量販店やインターネット販売では、大量販売によるメリットを活かして、比較的低い利益率で販売することが可能です。このため、訪問販売やハウスメーカーの価格は高めになりがちです。
価格
仕入れ価格も、販売価格に大きな影響を与えます。
各販売業者が蓄電池を仕入れる際の価格は、メーカーとの取引条件や購入量によって異なります。家電量販店やインターネット販売業者は、大量に仕入れることで割引を受けることができ、その分を価格に反映させることができます。
一方、訪問販売業者やハウスメーカーは、比較的小規模な取引となることが多く、仕入れ価格が高くなる傾向があります。これが販売価格の違いにつながります。
施工品質
蓄電池の設置には、専門的な知識と技術が必要です。
施工品質が高い業者は、その分高いコストがかかるため、販売価格にも影響します。訪問販売やハウスメーカー・工務店は、経験豊富な技術者を抱えており、設置工事の品質を保証するために高い価格設定を行います。
一方、家電量販店やインターネット販売では、外部の施工業者に依頼することが多く、その分コストを抑えることができますが、施工品質にばらつきが生じる可能性があります。
保証
保証内容も、価格差の要因の一つです。
蓄電池は高額な投資であり、長期間の使用が前提となるため、保証内容は非常に重要です。訪問販売業者やハウスメーカー・工務店は、長期保証や充実した保証内容を提供することが多く、これが価格に反映されます。
家電量販店やインターネット販売では、保証内容がシンプルである場合が多く、その分価格を抑えることができます。保証期間や保証範囲を確認し、自分のニーズに合った保証を選ぶことが大切です。
メンテナンス費用
蓄電池のメンテナンスも、購入後にかかるコストとして考慮する必要があります。
定期的なメンテナンスサービスを提供している販売業者から購入することで、長期間にわたって安定した運用が可能となります。
家電量販店やインターネット販売では、メンテナンスサービスがオプションである場合が多く、必要に応じて別途費用が発生します。そのため、メンテナンス費用を含めたトータルコストで比較することが重要です。
アフターサポート
アフターサポートも、購入先によって異なるポイントです。
蓄電池は長期間使用するため、購入後のサポート体制が充実していることが重要です。購入後のサポートを重視する場合は、信頼性の高い販売店を選ぶことが重要です。
価格の安さだけで蓄電池を決めるのは危険!
蓄電池の購入に際して、価格の安さだけで決めるのは危険です。安価な蓄電池は、品質や性能が劣る場合があり、短期間で劣化するリスクがあります。
また、設置工事やメンテナンスが不十分だと、故障やトラブルが発生しやすく、結局は高い修理費用がかかることもあります。保証やアフターサポートが充実していない場合、万が一の際に適切な対応が受けられないことも考えられます。
信頼性や長期的なコストパフォーマンスを重視し、品質やサポート体制も考慮して選ぶことが重要です。安さだけにとらわれず、総合的な評価で最適な蓄電池を選びましょう。
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いかがでしたでしょうか?
今回は蓄電池のさまざまな購入ルートのメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
機器の価格だけでなく、その後の工事品質や導入後の点検・メンテナンスといったアフターサービス内容なども含め、ご自宅や施設に最適な蓄電池の選定をしましょう。
当社は、住宅用から産業用までさまざまな太陽光発電設備や蓄電池を取り扱っており、テスラ社の家庭用蓄電池「Powerwall」については認定販売施工店と認められております。
設計から施工まで一気通貫でご提案することが可能ですので、現在ご検討中の方や何かご相談したい個となどございましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
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