エコとスニーカー「ニューバランスとサーキュラーエコノミー」
スニーカーとエコ
高校生の頃ローテクスニーカーと出会いそれから20年、今まで70~80足のスニーカーを履いてきたと思います。
私が洋服屋さんで働いていた2000年代のメンズファッションではスニーカーを合わせるコーディネートは定番でしたが、バレエシューズやブーツが主流だったレディースファッションでは、ワンピースやスカートにスニーカーを合わせるといったコーディネートの提案はなかなか簡単には受け入れてもらえませんでした。
しかし、この10年くらいはレディースコーディネートの足元にスニーカーというのは当たり前になり、通勤でもスニーカーを履いている方たちを多く見かけるようになりました。
特に2020年は、ニューバランスの1300が5年振りに復刻され注目を浴びました。
少しニューバランスについて書きますと・・・
ニューバランスの1300は、ラルフ・ローレン氏が
「まるで雲の上を歩いているようだ」
と初めて履いた際に漏らした言葉が有名で、1000番台シリーズの初代モデルとして登場した一足になります。
ニューバランスのシューズはモデルによって、アメリカ製、イギリス製、アジア製があり、1000番台は今でもアメリカで作られています。
その後、1000番台としては2番目に1400が企画されましたが、当時の技術では量産することができず、先に1500が発売になりました。
ニューバランスの1300や1400、1500、1700、M576等は、1足3万円前後するモデルなので、決して安いスニーカーではありません。
しかし、何度も復刻するほどの流行り廃りの無い定番的デザイン。
また、ソール交換ができる!という点から、
「エコなスニーカー」と言えると私は思います。
スニーカーでサーキュラーエコノミーを実践?
1300の復刻で私の中でもニューバランス熱が盛り上がり、12~13年前に買った1400と998を久々に履いて見ました。
がしかし・・・・・
数年間履いていなかった為、2足共ソールが加水分解してしまいました。。。
悲しい。
このまま捨てて、新しいスニーカーを買おうと思ったのですが、
ソール交換ができることを思い出したのです!
残念ながら998はソール交換できなかったので、1400をお願いしてみました。
待つこと1ヶ月半・・・
(ビフォーの写真を取り忘れてしまい比較ができなくてすみません)
ソールはピッカピカの新品となり蘇りました!
履き心地もバッチリです!!
革靴のソールを交換することや修理することができるのはご存知の方も多いかと思いますが、スニーカーのソール交換をメーカーがやってくれることは知らない人も多いのではないでしょうか。
スニーカーのソール交換やリペアは、ファッション業界ができるサーキュラーエコノミーの一つではないかと思います。
サステナブルなファッションを選ぶ
ファッション業界は近年ファストファッションを中心とした大量生産大量消費型で、廃棄物やデニムの排水問題等様々な環境問題を抱えています。
洋服や靴を販売・製造する過程、素材を作る過程、ファッションをサスティナブルな形にする事を考えていった時に、
何年も長く着られるものなのか?
壊れたら直せるものなのか?
製造時の電気は、再生可能エネルギーなのか?
児童労働で作られた素材ではないか?
など、色々と疑問が湧いてきます。
これからの時代、
生産過程にこだわった、地球環境に良いものが求められるのではないでしょうか。
使い捨てるのではなく、価値のあるものを選ぶことが大事なのではないでしょうか。
ファッション業界で10年弱、再生可能エネルギー業界で10年働いている私だからこそできるサスティナブルなファッションがあるような気がしているので、アイデアを育てていこうと思います。