意外と知らない?冬の旬野菜を食べるメリットと効果!
普段お買い物をする際、作る料理を考えてから、それに必要なものを選ぶという流れで野菜を購入することが多いのではないでしょうか?
しかし今は、野菜の種類によっては価格が高いこともありますよね。作りたい料理があっても、お財布事情を考えると諦めてしまうこともあるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが「旬の野菜を買ってから、作る料理を考えること」です。
旬の野菜から作る料理を考えれば、安い価格で栄養価の高い美味しい料理を作ることができ、料理のレパートリーを増やすことにもなります。さらにいうと、旬の野菜を活用することは今大きな問題になっているフードロス削減にも貢献できます。
今回は、冬に美味しい野菜と、旬の野菜を食べるメリットや効果をご紹介します!
冬ってどんな野菜が旬を迎える?
今旬な野菜は「冬野菜」です。冬に旬を迎える野菜には、以下のようなものが挙げられます。
●緑黄色野菜:ほうれん草、春菊、小松菜、ブロッコリー、菜の花…など
●その他の野菜:白菜、大根、長ネギ、水菜、かぶ、れんこん…など
鍋料理など冬に食べることの多い料理に使われる野菜が多いことがわかりますね。
また、冬野菜の中には、次のような地域特有のものもあります。
<地域ごとの野菜例>
●雪の下大根
北海道函館市亀田地区で栽培される大根。シャキシャキ食感で、一般的な大根と比べると甘い。
●雪の下人参
新潟県中魚沼郡津南町で栽培される人参。一般的な人参と比べると青臭さがなく、甘みが高い。
●仙台白菜
宮城県で栽培される白菜。葉は柔らかく、強い甘みを持つ。
●万吉どん
福島県で栽培される玉ねぎ。糖度が高く、抗酸化作用のあるポリフェノール「ケルセチン」が豊富。
●下仁田ネギ
群馬県で栽培される長ネギ。加熱すると柔らかく、独特の甘みが発生する。
●練馬大根
東京都練馬区で栽培される大根。根に先にいくほど辛みが強い。
●泉州キャベツ
大阪の南西部にある泉州地域で栽培されるキャベツ。甘みが高く、加熱してもくずれない。
●京壬生菜
千枚漬けに添えられる京野菜の1つ。辛子のほんのりとした香りがある。
これはあくまで一部ですが、ご当地野菜もさまざまあることがわかりますね!地元のものを進んで選ぶ、「地産地消」も環境や農家さんにやさしい買い物方法の1つです。
旬の野菜の効果【栄養価も価格もメリットだらけ!】
冬野菜に限らず、他の季節においても旬の野菜を使って料理することにはメリットがあります。では、具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
旬野菜のメリット①栄養価が高い
実は、旬の野菜は栄養価が高いのです。
なぜなら、その野菜にとって一番いい時期・環境に育ち、最も成熟している時期に収穫されるためです。なので、同じ野菜でも旬の時期とそうでない時期とでは、栄養価は大きく変わってきます。
例えば、冬の旬野菜であるほうれん草に含まれているビタミンCの含有量は、夏に収穫すると可食部100gあたり20mgですが、旬の冬に収穫すると60mgと3倍に増えます。
☞参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)全体版・第2章(データ)|文部科学省
このことからも、旬の野菜にはその野菜が持つ栄養素がより多く詰まっていることがわかるかと思います。
旬野菜のメリット②価格が安い
旬の野菜は一番美味しい時期に大量収穫できるため、市場に出回る量も多いです。このため、価格が安くなります。
例えば、冬の旬野菜である白菜の価格を見てみましょう。昨年2021年10月4日の週は1kgあたり310円でしたが、同年12月6日の週は1kgあたり131円と、約180円安くなっています。
☞参考:食品価格動向調査(野菜)・価格推移グラフのバックデータ|農林水産省
つまり、同じ野菜でも旬の時期に売られている野菜は、よりお手頃な価格で手に入るのです。
旬野菜のメリット③農家さんにとって育てやすい
旬の野菜が持つメリットを受けられるのは、消費者だけではありません。実は、野菜を栽培する農家さんにもメリットがあります。
そのメリットというのが「育てやすいこと」です。
農家さんにとって旬の野菜は、少ない量でも多くの品種を栽培して、一番美味しい時期に収穫できる野菜。その野菜の発育に合わない時期に育てるよりも、負担が少ないため育てやすいのです。
旬を食べる!野菜の定期便【フードロス削減にも】
旬の野菜には消費者にも農家さんにもメリットがあるため、積極的に選んでいきたいものですね。しかし、その時期の旬の野菜が何かを把握していないと、スーパーで買うのは難しいのも事実。
そこで、旬の野菜を選んで購入したいという方におすすめしたいのが「野菜の定期便サービスの利用」です。
野菜の定期便サービスを利用すれば、わざわざスーパーに行かなくても旬の野菜を定期的に手に入れることができます。業者にもよりますが、送ってもらう旬野菜選びをおまかせできたり、反対に自分好みの旬野菜を選んで送ってもらったりすることも可能です。
届いた旬野菜ありきで作る料理を考えられるようにもなりますし、中にはおすすめレシピなどを同梱してくれるところも。購入した旬野菜をむだなく使用できて、フードロスを減らすことにもつながりますね。
また、野菜の定期便サービスは、通常販売できないような規格外野菜や不揃い野菜を販売できる場でもあります。定期便という形なら収入も安定して得られるため、農家さんにとってもメリットがある販売方法といえます。
野菜の定期便サービスには、次のようなものがあります。ご興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
野菜の定期便サービス例①コープデリ
コープデリは、日本生活協同組合連合会が提供している食材定期便サービス。
コープデリが届けてくれるのは「定番の旬野菜」です。定番の旬野菜というのは、スーパーで売られているような旬野菜のことです。例えば、冬であれば前述したほうれん草や小松菜といった定番野菜が該当します。
コープデリの定期便サービスは、単品で商品を注文するタイプです。自分好みの定番の旬野菜を買いたい方に向いているでしょう。
☞コープデリの公式サイト
野菜の定期便サービス例②食べチョク
食べチョクは、生産者さんから直接旬野菜が届くサービス。
全国各地の生産者さんが商品を登録しているため、さまざまな種類の旬野菜に出会うことができます。スーパーには出回らない野菜や珍しい野菜など、定番の旬野菜以外の野菜を購入できるのが魅力です。
食べチョクでは、生産者さんが選び抜いたさまざまな種類の旬野菜セット、もしくは旬野菜1種類のまとめ買いセットなどを購入できます。定番の旬野菜だけでなく、普段食べないような旬野菜も試してみたい方に向いているでしょう。
☞食べチョクの公式サイト
野菜の定期便サービス例③らでぃっしゅぼーや
らでぃっしゅぼーやは、大手宅配サービス・オイシックスを手がける「オイシックス・ラ・大地」が提供している野菜定期便サービス。
らでぃっしゅぼーやの特徴は、定期便で届く旬野菜は届いてからのお楽しみであること。自分では選ばない旬野菜が手に入ることもあるため、作る料理の幅も広げられます。
旬野菜を使った料理のレパートリーを増やしてみたい方に向いているでしょう。
☞らでぃっしゅぼーやの公式サイト
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いかがでしたでしょうか?
今回は冬の旬野菜と、旬野菜を食べるメリットや効果について紹介してきました。
最後にご紹介した「定期便サービス」は、もっと地域に根差したものや、面白いサービスのものもあるので、気になった方はぜひ調べてみてくださいね!
旬野菜を購入することは、消費者である私たちと農家さんの両方にやさしいメリットをもたらします。これを機に旬の野菜を調べてみて、その野菜から毎日作る料理を考えてみてはいかがでしょうか。
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