【捨てずに簡単再利用!】茶殻・コーヒーかす×SDGs
温かい飲みものが一段とおいしい時期ですね。
皆さんは、日頃から緑茶やコーヒーなど飲まれていますか?緑茶なら茶殻が、コーヒーならコーヒーかすが、必ず使ったものとして出てしまいますよね。
そこで今回は、これらの茶殻・コーヒーかすを簡単に再利用できる方法をいくつかご紹介します!
そのまま捨ててしまいがちですが、実はおいしく、あるいは便利に再利用できます。
ぜひご覧ください。
おいしく便利に再利用!緑茶から出る茶殻の場合
それでは、「茶殻」でできる再利用方法をいくつかご紹介します。
お茶を入れてすぐの濡れた茶殻
濡れた茶殻ですぐできる再利用方法は、例えば次のような使い方!
・お皿に移して電子レンジで20~30秒加熱する
・アルミホイルに敷き詰めて魚などを焼くグリルの上に置いておく
これらは消臭目的での活用方法です。緑茶の消臭効果はすごいので、ぜひ手軽に試してみてください。特に電子レンジで加熱したあとは、レンジの中が緑茶のいい匂いになって感動しました!
乾燥させた茶殻
茶殻を乾燥させると、さらに活用方法の幅が広がります。まずは茶殻を乾燥させましょう。キッチンペーパーやザルなどに広げて天日干ししてください。
早く乾燥させたい場合は、先ほどのように電子レンジやフライパンを使って水気を飛ばしましょう。
①消臭目的で再利用
・小皿や小瓶に入れて玄関、冷蔵庫などに置く
・布に包んで靴やブーツの中に入れておく
②おいしく再利用
・卵焼きに入れて緑茶風味にする
・ふりかけにする
おいしく便利に再利用:簡単「茶殻ふりかけ」を作ってみた!
実は、緑茶の葉には抗菌効果以外にも、栄養分として炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが含まれているそうです。しかし残念ながら、ビタミンCやミネラル以外の栄養分は水に溶けださないので茶殻に残ったまま。
そこで、緑茶の栄養を丸ごと摂取するために、今回は「ふりかけ」にチャレンジしてみました!
<簡単!茶殻ふりかけの作り方>
材料:
・乾燥茶殻(お好み※今回は1~2回分)
・白ごま(適量)
・かつお節(小袋1パック)
・砂糖(小さじ2杯程度)
・みりん(小さじ1杯程度)
・醤油(大さじ1杯程度)
ステップ①:乾燥茶殻と白ごまを少し炒る
ステップ②:かつお節と砂糖を加え混ぜる
ステップ③:みりんと醤油を加え、ある程度水分を飛ばす→完成!
想像以上に簡単にできました!
今回のレシピだと、ほんのりお茶の香りと風味がする「おかか」のようなものになります。
作ってすぐ食べてもおいしいですが、おすすめは一日置いて水分を十分に飛ばしてから、スプーンなどでザクザク細かく砕くと、さらに「ふりかけ」感が出ておいしいです。
ほかにも色んなふりかけに風味付けとして入れても、邪魔せずおいしくなりそうです。
ぜひ試してみてください。
いい香りを便利に再利用!コーヒーかすの場合
では次にコーヒーかすの便利な再利用方法をご紹介します。
入れてすぐの濡れたコーヒーかす
・油がついた食器の油落としに使う
・絞って靴などのツヤ出しに使う
・瓶に入れてトイレの消臭剤にする(※1~2日置きに交換)
コーヒーの消臭効果は、特にアンモニアに強いそうです。濡れたコーヒーかすだと消臭効果が高まるので、トイレで活用するのにおすすめです。ただし、濡れたコーヒーかすはすぐにカビが生えてしまうので、1~2日置きには交換しましょう。
乾燥させたコーヒーかす
・瓶に入れて靴箱の除湿剤として使う
・冷蔵庫に入れて消臭剤として使う
茶殻同様、冷蔵庫や玄関に置いて消臭剤の役割を担ってもらうこともできますが、コーヒーかすは除湿剤としても活用できるのが便利です!
乾燥方法も、茶殻のように電子レンジかフライパンで水分を飛ばすか、天日干ししておくだけで簡単にできます。茶殻よりも早くサラサラに乾燥するので、ぜひ試してみてくださいね。
茶殻・コーヒーかすを再利用×SDGs
今回のように、普段はそのまま捨ててしまうものを別の何かに再利用したり、ごみにしないで活用することはSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」などに該当すると考えられます。
また、企業ではよりさまざまなSDGs目標に該当するような取組みがおこなわれています。
<茶殻の再利用:伊藤園>
・茶殻リサイクルシステムの確立
伊藤園では、残った茶殻を、名刺やボールペン、ノート、ベンチ、壁材などの原料に配合することで、63,200トンのリサイクルを実現しています。
そのほかにも、茶葉を育てる産地の育成事業や、自動販売機での売上の一部を寄付するなどして、SDGs目標10や17にも取り組んでいます。
<コーヒーかすの再利用:スターバックスコーヒー>
・コーヒー豆かすリサイクルループ
スターバックスコーヒーでは、コーヒー豆かすに含まれる抗酸化作用を持つポリフェノールを活かして、牛の健康にプラスになる飼料をつくっています。
これは、農林水産省などの“食品リサイクルループ認定”を取得していて、この飼料を食べた牛がミルクをつくり、そのミルクがスターバックスコーヒーで利用されるというサイクルが確立されました。
コーヒー豆かすは現在、店舗で使われるトレイの原料にも使われたり、店内の建築材料としても利用が進められています。そのほかにも、さまざまなサステナビリティに対する取組みにチャレンジしています。
☞詳しくは、スターバックスコーヒーHP「Sustainability」へ
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いかがでしたでしょうか?
我が家ではほぼ毎日、緑茶やコーヒーを飲むのですが、残った茶殻やコーヒーかすをこのように再利用したのは初めてでした。思っていたよりも、ずっと簡単に実践できることばかりだったので、継続していきたいと思います。
皆さんも、できることから楽しんで取り組んでみてくださいね。