実は自分でもできちゃう⁉ V2H補助事業の申請を個人でする方法

個人でもできるV2H補助金申請方法

最終更新:2023年4月4日

近年、電気自動車(EV)を購入する方も増えていますね。

国産のEVの購入を検討している方に併せておすすめしたいのが「V2H」です。V2Hを導入すると、EVをより有効活用することができるようになります。

そこで今回は、個人でももらえる経済産業省のV2H補助金の申請を、自分自身でおこなう方法と詳しい手順をご紹介します。申請代行費用の削減にもなりますので、ぜひご覧いただき、チャレンジしてみてください。

V2Hとは?EVを蓄電池のように活用できる仕組み

V2Hとは「Vehicle to Home」の略称です。V2Hの仕組みは日本国内独自の技術なので、海外車(輸入車)は基本的に対応外となります。

EVを購入したら、100V/200Vコンセントや充電スタンドを設置して、夜間のうちにEV側に充電して電気を蓄えるというのが一般的です。ただ、この使い方では停電時などのいざという時に、蓄えた電気を車から自宅に送ることはできませんでした。

しかし、V2Hシステムを導入すると、電気自動車(EV)に蓄電されている電気を住宅側へ送り、照明やテレビ、冷蔵庫などの家電製品を動かすことが可能です。つまり、EVを蓄電池代わりにすることができるということです。

その他にもV2Hの導入にはさまざまなメリットがありますが、大きく分けると次の4点です。

<V2H導入のメリット>
① 停電時に電気自動車(EV)内の電気を家庭に供給できる
② 太陽光発電の余剰電力を有効活用できる
③ ピークシフトに貢献できる
④ ガソリン代の節約ができる

☞4つのメリットはこちらで詳しく解説!

【まるっと解説】V2Hの設置費用/施工方法は?[補助金でお得!]

V2Hの補助事業/補助金適応後の金額

V2Hシステムは、設置するV2H機器の種類や配線の長さ、太陽光発電システムの有無などによって費用が大きく異なります。機種や工事内容によって異なりますが、V2H機器の相場は、工事費用を含めて約130万円~150万円です。

「高い…」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ここでポイントとなるのが国や自治体の補助事業の活用です。

国は環境問題解決の一環として、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの普及を応援しており、V2H機器の導入に対しても補助金を出しています。例えば、経産産業省「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」などが個人住宅向けの補助事業として該当します。

令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」

「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」は、経済産業省主導のV2H補助金です。個人住宅に設置するV2H機器の購入費や工事費の一部を負担します。
補助上限額は下記の通りです。

V2H充放電設備 補助上限額
設備費 上限75万円(補助率1/2)
工事費 上限40万円(補助率1/1)

☞詳しくは:経済産業省「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」

上記の通り、設備費75万円(補助率1/2)、工事費 40万円(補助率1/1)が出るので、最大で合計115万円の補助金を受けることが可能となります。
この補助金を活用できれば、先ほどの機器+工事費用(約130~150万)がだいぶ抑えられるので検討しやすくなりそうですね。

補助金の申請受付は、2023年3月31日から始まっていますので、これからEVの購入を検討または決めている方は、V2Hも併せてご購入されることをおすすめします。

V2H充放電設備の補助金申請から交付まで

それでは、V2H補助金の申請手順や注意点を見ていきましょう。補助金をトラブルなく受け取るためには、いくつか注意が必要です。

<V2H補助金に関わる注意事項>

①申請の状況について 
2023年3月31日より申請受付開始※終了済み

②申請をするタイミングについて
補助金申請は、V2H充放電設備の発注前・工事の施工開始前に申請が必要です。同様に、V2H充放電設備の発注および設備工事の開始は、補助金交付決定通知書発行日以降であることが必要です。ご注意ください。

③交付決定の結果時期について
交付決定は、申請後おおむね1~2か月程度で結果がでます。しかし、申請が集中した場合はさらにかかる可能性もあります。

⑤実績報告期日について
設備工事および全ての費用の支払いを完了したのち、実績報告を2024年(令和6年)3月8日(予定)までにセンターに提出する必要があります。

<V2H補助金の申請手順>

水色:交付センターがおこなうもの
黄色:申請者がおこなうもの

① 補助金交付申請の募集【センター】
② 補助金交付申請【申請者】
※V2H充放電設備の発注前・工事の施工開始前に申請が必要です。
③ 交付申請受付・審査【センター】
④ 補助金交付決定通知書発行【センター】
⑤ V2H充放電設備の発注および設備工事開始【申請者】
⑥ V2H充放電設備の設置工事完了・支払完了【申請者】
⑦ 実績報告の提出【申請者】
⑧ 受付・審査・補助金額の確定【センター】
⑨ 補助金額の確定通知書発行【センター】
⑩ 補助金交付(振込み)【センター】
⑪ V2H充放電設備(財産)の5年間の保有・運用【申請者】

例えば、当社でV2H工事を発注していただいた際に、上記V2H補助金の申請手順②⑤⑥⑦⑪をご自身でおこなわれる場合は、工事費用から6万円を割引しています。
少しでも費用を抑えた方は、ご自身での補助金申請も検討されてみるといいかもしれません。

☞一般社団法人 次世代自動車振興センター
「令和4年度クリーンエネルギー自動車導入促進補助金 (V2H充放電設備)」の Web申請の入力・操作ガイドはコチラ

V2H機器設置工事:1日の流れ

最後に、V2H機器の設置工事の流れを簡単にご紹介いたします。

① 機器の搬入
各機器を設置位置に搬入します。
V2H本体は縁石ブロックのような簡易基礎で固定します。
工事は1日(9:00~18:00)で終了する見込みです。

② 配管・配線
V2H本体~電力切替盤~宅内分電盤をそれぞれ接続します。
可能であれば天井裏に隠ぺい配線し、配線ルートがない場合はダクトでの露出配線が発生します。

③ 電気工事
各機器に配線の繋ぎこみをおこないます。
工事終盤では停電を伴う作業があるので、事前にパソコンのシャットダウンなどの準備が必要です。

④ 初期設定・疑似停電
機器の設置が終了した後に、実際に停電が起きた場合の動作に関するご説明などをおこないます。
また、機器の操作がスマートフォンなどでできるように初期設定をおこないます。

⇒完成!

V2H_設置工事完成写真

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いかがでしたでしょうか?

ガソリン車への規制が強まる中、次は電気自動車(EV)を購入するという方も増えています。日本製のEVであれば、V2Hも導入することでEVをより有効活用することが可能となります。

自然災害による停電や、値上がりし続ける電気代の対策としてもV2Hはおすすめです。この機会にぜひご検討されてみてください。

V2Hに関するお問い合わせやお見積りなど、お気軽にご相談ください。

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