開業25周年目に大規模リニューアル!横浜ワールドポーターズが目指す地域・環境との新たな取組み

インタビュー

横浜ワールドポーターズ_外装1-2_汽車道側 (1)

神奈川県横浜市中区新港地区の複合商業施設「横浜ワールドポーターズ」は、今年9月に開業25周年目を迎えました。節目となる2024年は、4月26日の先行リニューアルオープンから幕開けとなりました。

当社は、横浜ワールドポーターズが2024年1月に導入された自家消費型太陽光発電設備の設置工事に携わらせていただいており、その関係性から施設を運営・管理されている株式会社横浜インポートマートのアセットマネジメント部の 久保田さま、宇野さまへのインタビューが実現しました。

今回のリニューアル内容や今後のカーボンニュートラルへの取組み方針など、お二方に詳しく伺いました。みなとみらいを代表する施設の1つである横浜ワールドポーターズが、この先どのような形で地域に貢献しながら発展を目指していくのか。ぜひご覧ください。

(インタビュー実施時期:2024年7月中旬)

地元に愛される商業施設 横浜ワールドポーターズ

1999年9月10日にオープンした横浜ワールドポーターズは今年、四半世紀にあたる開業25年目を迎えております。

オープン当初から変わらない「いろんな世界がここにある」というコンセプトのもと、一般的な商業施設とは一線を画する、グローバルで独特なテナント選定を強みとして発展してきました。そのため、横浜ワールドポーターズには、ここにしかないテナントや他ではあまり見かけないお店が数多く入っています。

また、みなとみらいの中でも観光に特化した横浜赤レンガ倉庫やよこはまコスモワールド、最近ではYOKOHAMA AIR CABINなどが建ち並ぶ新港地区に施設を構えており、その立地にも大きな強みを有しています。

そんな横浜ワールドポーターズでは、昨年の夏から今年の夏にかけて大規模なリニューアルが行われ、2024年7月11日にはグランドリニューアルオープンしました。今回の大規模リニューアルについて、久保田さまから次のようにコメントをいただきました。

「外観はもちろん内観も、またテナントもより特徴のあるテナントを入れるなどして新しい風を吹かせたいと考えています」

観光名所としても有名な同施設に訪れるお客さまに非日常感を味わってほしいと、こだわり抜いた新規テナントの追加など、この機にさまざまな“ワクワク”を仕掛けていくそうです。

みなとみらい21地区「脱炭素先行地域」に参画

みなとみらい_脱炭素先行地域

今回、横浜ワールドポーターズが施設屋上へ自家消費太陽光発電設備を導入するに至ったのは、みなとみらい21地区を含む26地域が「脱炭素先行地域」に選定されたことがきっかけでした。

脱炭素先行地域とは、2050年カーボンニュートラルに向けて、「地域脱炭素ロードマップ」に基づき環境省が公募する地域で、2030年度までに「民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロ」などの要件を地域特性に応じて実現する地域です。

みなとみらい21地区は2022年4月に国から選定され、横浜市・一般社団法人横浜みなとみらい21・地域の41の参画施設(令和5年6月現在)が連携して、「公民連携で挑戦する大都市脱炭素化モデル」の構築を目指し、さまざまな取組みを実施しています。

横浜ワールドポーターズは、みなとみらい21地区に参画していたこともあり、この度脱炭素先行地域としての取組みにも参画しました。

「横浜市さんが環境省へ提出した脱炭素先行地域としての取組み内容の1つに、“太陽光発電設備の設置による電力の脱炭素化”があり、ワールドポーターズの屋上であれば設置できることから、導入の検討を始めました」

それまでも、施設内の一部照明をLEDに付け替えるなど省エネには取り組んでいましたが、本格的な脱炭素への取組みは今回の自家消費太陽光発電設備の導入が初めての例となりました。

脱炭素への取組み「太陽光発電設備導入」には難しさも

「今回の事業による太陽光発電の導入という取組みは、地域貢献という観点でも“脱炭素に取り組んでいます”と、お客さまにわかりやすく可視化できることに大きなメリットを感じました」

久保田さま曰く、貢献度合いを定量的に示すことができる太陽光発電は、企業としても取組みやすく、横浜ワールドポーターズとしても本事業に対して1つの使命を果たせたと考えられているとのことでした。
しかし、一方で導入にあたっては想定外の難点もあったと宇野さまからは次のように伺いました。

「思っていたよりも太陽光パネルが載らないという難しさはありましたね。我々としてはもっと載せたかったので思い切ってヘリポートを無くしてはどうだろうか?といったような案が出たこともあったのですが、設置場所の選定は想像より大変でした」

後半については冗談交じりに語られていましたが、太陽光パネルには想像以上にスペースが必要ということは多くの方が検討を進めていく中で気づかれるポイントです。そのため、想定より設置枚数が少なくなるということはしばしばあります。

ただ、少ない枚数での発電シミュレーションの数字を確認した際、その発電効率の高さには驚かれたようでした。実際、太陽光パネルや設備機器は年々進化しており、昔と比較すると同じスペースでも倍以上の発電が可能になってきています。

久保田さまからは、こうした情報のアップデートもしていかなくてはいけないと強く思うきっかけになったと、今回の太陽光発電設備導入の取組みを振り返って感想をいただきました。

環境・地域に貢献し発展を続ける横浜ワールドポーターズを目指す

横浜ワールドポーターズでは、今回の自家消費太陽光発電設備の導入以外にも脱炭素やカーボンニュートラルへつながる取組みを検討しており、その1つは「脱炭素先行地域」の取組み内容にもあるEVのカーシェアリングです。

EVのカーシェアリングは、すでにみなとみらい21地区内でも取り組んでいる施設もあり、例えばパシフィコ横浜などでも2022年7月頃から開始されています。排気ガスを排出しないEVをカーシェアリングという共同使用の形で貸し出すことで、レンタカーサービスよりも安く気軽に利用できるため、今後拡大していくサービスと考えられます。

その他さまざまな取組みを検討している横浜ワールドポーターズは、将来的には100%カーボンニュートラルの実現を目指されています。

今回導入した太陽光発電設備で発電した電力は、現在施設内で自家消費する形で運用していますが、再生可能エネルギー由来の電力の有効活用方法についても、よりよい利用方法がないか引き続き模索していきたいとお話いただきました。

25周年という節目になる今年、外観や内装、テナントなどのリニューアルのみでなく環境への取組みも進めながら、今後も地域への貢献に鋭意的に取り組まれていく横浜ワールドポーターズ。その発展と進化に今後も期待が高まります。

詳しくはこちら!

☞横浜ワールドポーターズWEBサイト
☞7.11 グランドリニューアルオープン

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