【コンビニコーヒー比較】各社のサステナブルな取組みとこだわり
こんにちは。この季節、朝起きるのがつらいという人も多いのではないでしょうか。目覚めのあたたかいコーヒーが一層美味しくなる季節でもありますね。
皆さまはご存知でしょうか?日本は、EU、アメリカ、ブラジルに次いで世界第4位のコーヒー消費国です。
さて、今回はそんな身近な存在であるコーヒーの中でも、特に身近な大手3社のコンビニコーヒーに注目して、持続可能(サステナブル)な面から特徴を比較してみました。各社、環境を守るためにどんなことを実施しているのか。それぞれの特徴を見てみましょう!
ローソンは唯一「レインフォレスト・アライアンス認証」を受けた豆を使用!
ローソンのマチカフェで提供されるコーヒーは、コンビニチェーンの中で唯一「レインフォレスト・アライアンス認証」を受けた豆を使用していることで有名です。
「レインフォレスト・アライアンス認証」とは、森林伐採や環境破壊の要因となる木材生産、農地拡大、牧場経営等に歯止めをかけるために制定された認証制度のことで、レインフォレスト・アライアンス認証を取得した原料を使用している商品には、カエルのマークが印字されています。
ローソンのコーヒーカップにも印刷されていますよね。他にも、コンビニやスーパーに並ぶ商品の中で、このカエルマークを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
「サステナブルな商品って選びたくてもわからない…」という方は、このカエルマークが付いた商品を選ぶことをひとつの手とするといいかもしれませんね。これはイコール、サステナブルな暮らしを選択することでもあります。
ローソンに立ち寄ることがあれば、是非注目してみてください。
カップ、リッド、マドラー…容器にこだわるセブンイレブンとファミリーマート
セブン⁻イレブンの環境宣言!こだわりのカップとストロー
セブン-イレブンを運営するセブン&アイグループは、環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の目標として、自社オリジナル商品で使用する容器包装を2030年までに50%、2050年までに100%、環境配慮型素材にすることを掲げています。
セブン-イレブンのセブンカフェで提供されるカップも例外ではありません。アイスカップにはリサイクルPETを配合した素材を、紙製のホットカップには間伐材を使用しています。
ストローの提供でも、FSC認証を取得した紙製ストローや、100%植物由来で生分解性を持つ素材を採用したストローを導入し、石油由来のプラスチックス製ストローの削減に取り組んでいます。
続いて、ファミリーマートの特徴をご紹介!…その前に、「ストローレスリッド」についてご説明しましょう。
セブン-イレブンとファミリーマートは、アイスドリンク用のカップにストローレスリッドを採用しています。ストローレスリッドの「リッド」は「蓋」を意味し、「ストローレスリッド」=「ストローが不要な蓋」、つまり、ストロー無しで直接飲むことのできる蓋の呼称です。
ホットドリンクでは、コンビニに限らず多くのカフェのテイクアウト用カップでかなり前から採用されているので、イメージが湧きやすいですね。
ファミリーマートの取組み:プラスチックをどう削減するか?
それでは改めて、ファミリーマートの特徴を見てみましょう。
ファミリーマートは、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマに基づいて「ファミマecoビジョン2050」という中長期的な目標を設定しています。
3つのテーマのうち「プラスチック対策」では、容器・包材に、植物を原料にしたバイオマスプラスチックや再生PETといった環境配慮型素材を使用することを掲げ、2030年までに60%、2050年までに100%の達成を目指しています。
先程ご説明したアイスドリンク用のストローレスリッドですが、ファミリーマートでは、再生PETを18%配合しています。これは、従来のリッド+ストローをセットで使用する時と比べて、1つあたり0.2gのプラスチック使用量が削減される計算とのこと。
また、マドラーをプラスチック製から木製に、マドラーの包材も紙製に変えたことで、1本あたり0.9gのプラスチック使用量が削減されるとのことです。
リッドとマドラー、1つあたりの削減量は僅かですが、ちりも積もれば何とやら…なんと、年間約110トンのプラスチック使用量削減(2019年度比)が見込めるのだそうです!
身近なコンビニからサステナブルを始めよう
いかがでしたか?
普段何気なく買っているコンビニコーヒーひとつ取っても、実はさまざまなサステナブルが実践されています。セブン-イレブンとファミリーマートでは、まずは企業として自分たちが出来る取組みを、身近な「容器」という点から工夫している印象を受けますね。
今回はコンビニコーヒーに注目ということで、ローソン、セブン-イレブン、ファミリーマートのみのご紹でしたが、コーヒーチェーン店でも同様の取組みがおこなわれています。
行きつけのコンビニやカフェがある方もいらっしゃるかもしれませんが、「特にこだわりはないなぁ」という方は、今回ご紹介した取組みをぜひ参考にしていただけたら幸いです。
それではまた!