10/5は「レジ袋ゼロデー」有料化した効果は?おすすめマイバッグも!
ご存じでしたか?10月5日は「レジ袋ゼロデー」です!
地球温暖化対策の1つとして、日本では2020年7月1日から始まった「レジ袋の有料化」。
それ以来、私たちが日頃利用しているスーパーマーケットやコンビニエンスストアといったお店に行くときは、レジ袋の代わりとしてマイバッグやエコバッグを家から持参する機会が増えましたね。
日常に馴染んだレジ袋の削減ですが、実際の削減効果はどうなっているのでしょうか?
今回は、「レジ袋ゼロデー」の概要とレジ袋有料化の結果分析を解説、そして用途別におすすめしたいマイバッグについてもご紹介します。
「レジ袋ゼロデー」の由来とは?
「レジ袋ゼロデー」は、スーパーマーケットの業界団体である日本チェーンストア協会が、2002年に定めた記念日です。自宅からレジ袋の代わりとしてマイバッグを持参することを呼びかけるために制定されました。
今、気候変動や地球温暖化は着実に進んでおり、プラスチックごみの増加もその一因に該当します。具体的には、次のような環境問題につながっていきます。
<プラスチックごみがもたらす環境問題>
・石油を消費するので資源の枯渇につながる
・海に流れ出ることで海洋汚染を深刻化させる
・燃焼する際に二酸化炭素を排出するため地球温暖化につながる
さまざまな問題につながるプラスチックごみを減らす方法は色々ありますが、私たちがすぐに実践できる方法の1つがレジ袋の削減、つまりマイバッグの持参です。
レジ袋はプラスチックで作られているので、私たちがマイバッグを持参すればお店はレジ袋を提供する機会が減り、レジ袋のごみの量も少しずつ削減できます。
このため、日本スーパーマーケット協会は、消費者のレジ袋の削減とマイバッグの持参の意識を高めるためにレジ袋ゼロデーを制定したのです。
実際、マイバッグやエコバッグを持参する人は増えているの?
では、実際のところマイバッグの持参割合は、増えているのでしょうか?
LINE株式会社が実施している市場調査、LINEリサーチに面白いデータが掲載されていました。
2021年11月に10代~50代の男女を対象におこなわれたエコバッグに関する調査によると、「普段の買い物で買った品物はエコバッグに入れている」と答えた人の数が、2020年は全体の76.5%、2021年は79.2%(+3.6%)だったようです。
特に10代女性のエコバッグ使用率が増え、2020年は63%でしたが2021年は75%と、12%も上昇したという結果が出ています。また、40代~50代男性のエコバッグ使用率もやや増えたようです。
昨年の結果ではありますが、1年の間だけでも買い物時にエコバッグを使う人が若い世代や男性にも増えてきていることがわかりますね。
レジ袋有料化の結果は?効果を検証
さて、マイバッグの持参を促進させた働きかけといえば、2020年7月1日から政府が全国一律で始めた「レジ袋の有料化」です。これは、地球温暖化の一因となるプラスチック製の買い物袋=レジ袋の流通を減らすため、お店がそのレジ袋を有料で提供する試みです。
果たして、このレジ袋有料化の開始後、その効果はどうだったのでしょうか?
今回は、環境省の「レジ袋有化(2020年7月開始)の効果」やNHKの経済メディアなどのデータを参考に、効果のほどをまとめてみました。
<環境省「レジ袋有化(2020年7月開始)の効果」>
①1週間レジ袋を使わなかった人の割合
有料化前 (2020年3月) |
有料化後 (2020年11月) |
30.4% | 71.9% |
上記の結果から、レジ袋有料化が始まった2020年7月から11月のわずか4カ月間に、1週間レジ袋を使わなかった人の割合が41.5%も増えたことがわかります。
②レジ袋の辞退率
有料化前 | 有料化後 | |
コンビニエンスストア | 約23% | 約75% |
スーパーマーケット | 約57% | 約80% |
上記は、コンビニエンスストアとスーパーマーケットにおいて、お店のレジ袋をもらわなかった消費者の割合です。有料化になってからレジ袋をもらうことを断った消費者が、コンビニエンスストアでは約52%、スーパーマーケットでは約23%増えたことが伺えます。
③レジ袋の使用枚数
有料化前 | 有料化後 | |
ドラッグストア | 約33億枚 | 約5億枚 |
上記は、ドラッグストアにおけるレジ袋の使用枚数です。有料化になってから、レジ袋の使用枚数が約28億枚減ったことがわかりますね。削減効果としては約84%の減少だそうです。
④レジ袋の国内流通量
有料化前 (2019年) |
有料化後 (2021年) |
約20万トン | 約10万トン |
上記は、日本国内でレジ袋が流通した量です。有料化になってから、約10万トンほど流通量が減ったことがわかる結果となりました。
こうして見ると、有料化によるレジ袋の削減効果は大きく出ていると言えるでしょう。
しかし一方で、レジ袋の削減効果はあっても、プラスチック製袋のごみの量が減ったことにはつながっていないようです。
<NHK経済メディア「サクサク経済Q&A」>
「サクサク経済Q&A」によると、レジ袋とデザインが似ているポリ袋の売上が、レジ袋の有料化前と比べると2倍以上になっているようです(2021年6月30日時点)。
これまでは、レジ袋といえば無料でもらえるものでしたが、有料化されてからはそうもいかなくなったため、代わりにポリ袋の売り上げが伸びているという見解が示されています。レジ袋有料化の目的は、プラスチックごみの量を減らして地球温暖化対策をすることなので、その本来の目的はまだ達成できていないということになります。
ただし、「マイバッグを持参する人は実際に増えているの?」で取り上げたLINEリサーチの結果からもわかるように、「買い物をするときはマイバッグを持っていこう」という消費者の意識を高めることにはつながっています。
今後は、そうした意識を持った人たちを「プラスチックのごみを減らそう」「ごみ自体の量も減らしていこう」という意識へどう持っていくかがポイントとなりそうですね!
用途別!使い分けにおすすめのマイバッグ/エコバッグ
レジ袋有料化や地球温暖化対策への意識の高まりにより、今ではさまざまなマイバッグ/エコバッグが販売されていますよね。おしゃれなものから機能性の高いものまであり、思わず持っていきたくなるようなバッグが豊富です。
私は、買い物する場所や買い物の量によってマイバッグを使い分けています。そこで最後に、私がおすすめしたい用途別マイバッグとブランド3選をご紹介します。
【ちょっとしたお買い物】コンパクトに折りたためる小さめのマイバッグ
コンビニやちょっとしたお出かけ、お買い物には、コンパクトに折りたためる小さめのマイバッグがおすすめです。
私は、JOURNALIER(ジョルナリエ)というブランドのエコバッグ「パッカブルトートバッグS」を愛用しています。折りたたみができるタイプなので、ポケットに入れたり、バッグに入れたりしやすく、とても身軽で便利です。
また、紹介のものは底にマチもあるので、お弁当など幅がある物を買うときにも仕舞いやすくて重宝します。
【常温食材や日用品のお買い物】丈夫で大きめのマイバッグ
スーパーなどで常温食材や日用品を買うときは、丈夫で大きめサイズのマイバッグがおすすめです。
私は、BAGGU(バグー)というブランドのエコバッグ「STANDARD BAGGU」を愛用しています。BAGGUのエコバッグはポリエステル素材です。丈夫ですし、マチも広めで大きく、商品を多く買ってもたくさん入ります。
肩にかけられるほど持ち手も長く、持ち運びしやすいところも気に入っています。
【冷蔵・冷凍食品のお買い物】水に強い素材のマイバッグ
スーパーなどで冷蔵・冷凍食品を買うとき用に、保冷できる素材や水に強い素材のマイバッグも1つ持っておくことをおすすめします。
私は、KALDY(カルディ)のエコバッグ「カルディ伝説ミニ」を愛用しています。1個165円とお手頃価格な上に、ポリプロピレン素材なので耐水性があります。また、最大荷重10kgという丈夫さもポイントです。
こちらのバッグもマチが広めで商品がたくさん入りますし、持ち手が長く持ち運びしやすいです。
――――👜――――👜――――👜――――
いかがでしたでしょうか?
今回は、10月5日「レジ袋ゼロデー」の概要とレジ袋有料化の効果を紹介しました。
マイバッグの持参は、私たちが最も手軽におこなえる地球温暖化対策です。レジ袋ゼロデーを機にプラスチックごみ量の現状を調べてみたり、マイバッグの持参を心がけたりできると良いですね。
ご紹介したように、今は持ち歩きたくなるようなおしゃれなマイバッグが豊富にあります。使っていくうちに愛着も湧くので、いつものお買い物が少し楽しくなります!
もしまだマイバッグを持っていないのであれば、一度どんなマイバッグがあるかチェックしてみてはいかがでしょうか?
☞フードロスにも楽しみながら参加してみよう!
☞自然と共存するための選択肢の1つに