【秋の台風シーズン】台風の予報円ってご存じですか?
今年も秋の台風シーズンがやってきました。
秋は、例年だいたい8月末頃から11月いっぱいまで、台風の発生数が多くなります。
今回は、簡単な天気図の見方から台風に関する豆知識、そして台風による停電に備え検討したい対策方法をご紹介します。
年々、規模が大きくなっている自然災害。ぜひこの機会にご覧ください。
秋、台風の季節がやってきた
突然ですが皆さま、台風の予報円の見方をご存じでしょうか?
2021年9月末の天気図を参考に説明します。
予報円とは、上記図の白い丸のことです。
この予報円は、「この白丸のどこかに高い確率で台風が入りますよ」という意図になります。
台風は必ずしも予報円の中心を進むわけではありません。
ちなみに赤丸は暴風域、黄色は強風域で、赤線は暴風警戒域を示しています。
意外と知らなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、こういった台風に関する豆知識・雑学をお届けします。
災害をもたらす台風ですが、しっかり知識を身に着けて対策を早めに行ってしまうのが吉です!
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というやつですね。
それでは、引き続きご覧ください。
台風の豆知識いろいろ
【台風の名前ってなんで変?】
まずはカジュアルなところから。
皆さま、台風に名前がついているのはご存じでしょうか?
最近ではよく、ツイッターなどで話題になったりしています。
最新の16号には「ミンドゥル」という名前がついています。
面白いところでは、7号の名前が「チャンパカ」でしたが、この影響でジャニーズ所属のアイドルグループ「NEWS」の曲名「チャンカパーナ」がツイッターでトレンド入りしました。
実は、台風の名前は、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名をつけていきます。
アジア名というのは、アジア各地の文化から選ばれた動物や物の名前になります。
日本からは「コイヌ(子犬)」「カジキ(魚)」「コト(琴)」などが選ばれています。
この名付け方には、「アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解を推進すること」と、「アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めること」の2つの狙いがあるのです。
【そもそも台風とは何か?】
気象庁によると、熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」といい、ここに発生地域、風速の基準が加わると台風と呼ばれるようになります。
発生地域や強さに応じて、台風(タイフーン)、ハリケーン、サイクロンなど呼び方は変わります。
では「低気圧」とはなんでしょうか?
学校では「周りより気圧が低いところ」と説明されたりします。…わかりにくいですね。
よりわかりやすく言うと「空気が軽いところ」になります。
「空気が軽い」とは「空気が温かいか、空気が少ない」ところです。
熱帯などの海域では、太陽の強い日射により海水温が高くなっているため、海上で上昇気流が発生しやすくなっています。
そこに多量の水蒸気を含んだ空気が上空で集まり、多数の積乱雲が発生し、大きくなると熱帯低気圧となり、発達すると台風になるという仕組みです。
【台風の大きさと強さについて】
気象庁では台風の勢力を示す目安として、風速(10分間平均)を用いて「大きさ」と「強さ」 を表現します。
「大きさ」は、強風域(風速15m/s以上の風が吹く、または吹く可能性がある範囲)の半径で、 「強さ」は最大風速で考えます。
ちなみに、風速25m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲を暴風域と呼びます。
大きさは2段階(大型、超大型)、強さは3段階(強い、非常に強い、猛烈な)に分けられています。
台風に関する情報の中では「大型で強い台風」のように組み合わせて呼ばれます。
こうした言葉は、皆さまもニュースなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
危険度合いを正しく認識するためにも、今後ぜひ少し意識して聞いてみてくださいね。
台風対策に!事前にできる予防と停電が起きてしまったら
さて、台風については、この記事だけでは書ききれないことがまだまだあります。
本記事が少しでも、台風や災害について皆さまが考えるきっかけとなれば幸いです。
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