人は1日にどれくらいの二酸化炭素を排出している?【呼吸だけで1kgも?】

人は1日にどれくらいの二酸化炭素を排出している?

2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

こうした背景を受けて、「2050年 二酸化炭素排出実質ゼロ表明」をおこなった自治体は、2023年9月29日時点で全国に991団体まで拡大していると環境省より公表されました。

年々注目が高まる「脱炭素」や「二酸化炭素(CO2)削減」。それでは、私たち1人ひとりはどれくらい二酸化炭素を排出しているのでしょうか?

そこで今回は「人1人が平均どれくらいの二酸化炭素を排出しているか」についてまとめてみました。ぜひご覧ください。

呼吸で排出される二酸化炭素は約1kg/日

1人の人間が1日の呼吸で排出する二酸化炭素は約1kgである。
年間で換算すると約370㎏を呼吸だけで排出していることになる。
(参考:国立環境研究所 地球環境研究センター「ココが知りたい地球温暖化」)

林野庁によると、スギの木1本が1年間に吸収するCO2の量は約14kgなので、これを基に換算すると1人当たり約26.4本のスギの木が必要となります。

また、AFP BBnewsによると、アメリカ:エール大学の専門家らが率いる国際研究チームの調査では、2015年時点で地球上には約3兆本の樹木があることが統計結果として公表されました。これは、当時の世界人口で算出した場合、1人当たり約422本あるということになります。

上記のことから、1人の人間が呼吸で排出する二酸化炭素排出量が地球の環境に影響を及ぼすことはないと考えられます。

ただ、一方で樹木は日々本数が減っています。「世界森林資源評価2020」では、1990年以降、世界の森林は1億7,800万ha減少したと報告されています。これは、日本の土地面積の約5倍の面積です。

森林の減少スピードはこの20年で徐々に低下していますが、人口の増加が進む今、改めて意識を向ける必要があるでしょう。

日常生活で排出される二酸化炭素量は?

次に、モデルケースごとの二酸化炭素排出量をグラフにまとめました。
電車通勤をしているサラリーマンの場合と、自家用車通勤をしているサラリーマンの場合に、1週間で排出される二酸化炭素にはどのくらい差が出てくるでしょうか?

日常生活の中での二酸化炭素排出量_モデルケース

(参考:国土交通省「エコ通勤のメリット」、環境省「算定方法・排出係数一覧」)

上表からもわかるように、電車通勤と自家用車通勤では1人あたりの二酸化炭素排出量に大きな差が生まれてしまいます。

しかし、ご家庭の立地などさまざまな事情で自家用車で通勤せざるを得ない場合もあるかと思います。その場合、二酸化炭素の排出量を削減しようとしてもなかなか難しいですよね。

太陽光発電システムを導入するとどのくらい削減される?

一般的なご家庭で設置できる太陽光発電システムの容量は約3~4kWほどなので、今回は太陽光パネル8枚(3.32kW)で計算してみました。

二酸化炭素排出量+太陽光発電量_モデルケース

わかりやすく、年間の二酸化炭素排出量と太陽光発電量で算出したところ、自家用車通勤をしているサラリーマンの場合でも、電車通勤の場合とほぼ同程度の二酸化炭素排出量まで削減できることが見て取れます。

例えばここに、車もEVに変更し蓄電池を導入するなどしたら、電車通勤の場合よりも大きな削減量になるでしょう。

火力発電・太陽光発電の二酸化炭素排出量

それでは、創エネとしてメリットの大きい太陽光発電から排出される二酸化炭素量についても確認してみましょう。火力発電と太陽光発電が稼働する際に排出される二酸化炭素排出量で比較します。

・火力発電による二酸化炭素排出量:1kWhあたり約690g
・太陽光発電による二酸化炭素排出量:1kWhあたり約17~48g

図1家庭からの二酸化炭素排出量

(出典:温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA))

設備自体から排出される二酸化炭素についても、とても小さい量であることがわかりますね。
これらのことからも、二酸化炭素排出量の削減には個人の方にも太陽光発電システムの導入がおすすめできそうです。

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いかがでしたでしょうか?

日々樹木の本数は減ってきています。

通勤や買い物の際は電車を使用する、EV車に切り替える。
また現在火力発電の自宅に太陽光発電装置を導入するなど、地球の未来のために、今私たちができることを意識して過ごしていきたいですね。

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