【SDGs×食品ロス】春の食材つくしレシピ・3月22日「世界水の日」
3月、啓蟄(けいちつ)も過ぎ、虫たちも土の中から出てきます。私の住んでいる奈良の平城京跡ではこの時期、梅が咲き誇り、雲雀が空高く飛ぶなどして四季の変化が楽しめます。
そこで今回は、春になるとニョキニョキ出てくる「土筆(つくし)」を使った簡単レシピをご紹介したいと思います。
最近では、土筆の存在や食べ方を知らない人も多いですが、「あのほろ苦さがたまらない」と、知り合いの方は家族そろって土筆を探し回っているほどおいしい春の味覚の1つです。
これからの食糧危機に備え、自然の産物で1品副菜の出来上がり!
食べたことのない方は、この機会にぜひ一度ご賞味くださいね。
【簡単レシピ!】土筆(つくし)の卵とじ
【材料】
土筆(つくし):50g以上
麺つゆ:適量
水:4倍希釈などに合わせて適量
卵:1個
【作り方】
① 土筆のハカマ(関節のようなところ)を取る
② 水につけてきれいに洗う
③ 鍋にたっぷりに湯を沸かし1~2分茹で、水にとり、水気を絞る
④ 鍋に麺つゆと水で吸い物程度のだしを作り、土筆を入れる
⑤ 2~3分煮たら、溶き卵を全体に流しいれ半熟で蓋をしてしばらく置く
⇒完成!
その他、少し大変ですが、天ぷらなどにしてもほろ苦さと食感を楽しみながらおいしく食べることができます。ぜひ春の食材「土筆(つくし)」料理を楽しんでみてくださいね。
【栗田 晴美プロフィール】
菜彩クッキング | 旬な素材を美味しく楽しく (harumicafe.ciao.jp) 主宰 栗田 晴美
企業の健保で管理栄養士として従業員の健康管理、社員食堂のメニュー提案など23年間従事。定年退職に伴い、栄養学のカロリー計算だけでは一般の人々には関心を持ってもらうことは難しいと感じ、薬膳の勉強を始める。
その後地域の公民館、イベント講習会、自宅などで薬膳家庭利用教室を開催し、現在に至る。
〈資格〉
管理栄養士、薬膳インストラクター、製菓衛生師、いんやん倶楽部師範免許
3月22日「世界水の日」とは?考えたい世界の水事情
3月22日「世界水の日」は、1992年12月に国連総会で定められた記念日です。
水がとても大切であること、きれいで安全な水が使えるようにすることの重要性について、世界中の人と一緒に考えるための日です。
例えば、世界中で9憶人もの人々が、汚れた水しか飲めないことはご存じでしょうか?
加えて、世界の12%の人々は、きれいな水を手に入れられない生活をしています。
トイレや水道の水を安全な水にするためには、水をきれいにして家庭に届ける施設、そして汚れた水をきれいにして川や海に戻す施設が必要ですが、世界ではまだ浄水の設備が整っていないところが多くあります。
また、途上国では気候変動の影響により、干ばつなどの自然災害が頻繁に起こり、井戸でくみ上げる地下水や川の水が不足し、貧しい国の人々の生活を圧迫しています。
「世界水の日」は、水不足に悩む貧しい国々に対して、どうしたら安全できれいな水を届けることができるか、考えるきっかけとなる日です。
「Blue4Water(ブルー・フォー・ウォーター)」というキャンペーンでは、3月22日に青い服を着たり、青い花を飾ったり、建物やランドマークのライトアップを青色にしたり、水への関心を深めてもらうための動きもいろいろ行われます。
この機会にぜひ参加してみては?
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いかがでしたでしょうか?
私たちの住む日本では、いつでもきれいな水が飲むことができ、普段水不足を心配することはないかと思います。ですが、そうした心配がないことは、実はとても幸せなことです。
世界ではとても水が貴重なことやさまざまな問題への関心を深め、無駄のない使い方をしていきたいですね。
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