フードロスに楽しみながら貢献できる?好きな食べもので取り組む解決方法

環境

フードロス_パン

最近「フ―ドロス」「食品ロス」という言葉を耳にすることも多くなった気がします。
これらは、まだ食べることができるのにそのまま捨てられてしまう食品のことを指します。

意味はなんとなく知っていても、どうして食品が食べられずに捨てられていくのか、実際どれくらいの量の食品が捨てられているのかなどについては、あまり知られていないのではないでしょうか?

そこで今回は、食品ロス問題と解決するための取り組み方法について考えてみたいと思います。
注目が高まっている今、解決方法も実に多様になりました!自分の好きな食べものに特化したサービスもきっとあるはず。ぜひご覧ください。

食品ロス問題ってそんなに深刻?現状と原因について

まず、食品ロスの現状について知りましょう。
消費者庁の「食品ロス削減関係資料(令和4年6月14日付)」によると、毎年、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が廃棄されています。

日本の2020年(令和2年度)の食品ロス量推計値は、約522万トン/年間です。国民1人当たりの食品ロス量に換算すると、約113g/日となります。つまり、毎日1人お茶碗一杯分のご飯を捨てているということになります。

そんな食品ロスの原因はさまざまで、例えば次のようなものが挙げられます。

農林水産省_日本の食品ロス状況(令和2年)

(出典:農林水産省「日本の食品ロス状況(令和2年)」)

<事業系食品ロス>
・コンビニやスーパーマーケットなどで売れ残った商品
・飲食店での食べ残し
・規格外品の廃棄

<家庭系食品ロス>
・食べ残し
・食品の過剰購入により消費期限内に消費できずに発生した廃棄食品
・野菜や果物などの皮の剥きすぎ等による可食部分の破棄

食品ロス問題は、単にゴミが増えるという環境問題を引き起こすだけでなく、将来的な人口増加による食料不足や危機の問題にもつながっています。現に、すでに発展途上国を中心に8億人以上が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいます。

今後、世界の人口はさらに増加すると見込まれています。今のままの食品ロスが続けば、さらに食料危機の問題は深刻なものになっていくでしょう。

とはいえ、2020年の日本の約522万トン/年間の食品ロス量は、実は2019年の食品ロス量と比較すると、48万トンも減少しています。これは、推計を開始した2012年以降で最少値となりました。

まだまだロス量は多いですが、近年食品ロスに対する意識が日本の中でも大きく変わってきていることがわかりますね!

好きな食べものでフードロスに貢献!サービスの一例紹介

食品ロスの現状、原因や問題について少し理解できたところで、今の私たちに何ができるのかを考えていきましょう。

簡単にできる取り組みとしては、食品ロス削減に力をいれているサービスを利用するという方法があります。近年は特に、通販サイトフードシェア系アプリが豊富に増えており、誰でも気軽に楽しみながら参加することができます。

今回は一例として、パン好きにおすすめのサービスと、野菜好きにおすすめの食堂をご紹介します。

①パンのお取り寄せ:通販マーケット「rebake」

日本各地のパンをお取り寄せできる通販サイトです。お店で売れ残ってしまったパンなど、廃棄になりそうなパンをメインに取り扱っています。

そのため、パンを購入するだけで食品ロスに貢献できます。日本各地のパン屋さんのパンを購入することができるのも、パン好きにはうれしいポイントです!

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写真は実際に購入したパンのセットです。箱いっぱいにパンが詰め込まれており、これで3500円ほどです。

自宅にいながら北は北海道、南は沖縄まで、日本各地のパン屋さんのパンをリーズナブルな価格で購入することができるので、かなりお得だと思います。冷蔵もしくは冷凍便で届くため、リベイクすればおいしさもそのままです。

☞rebake 公式サイト:https://rebake.me/

②規格外野菜などを使ったメニュー:もったいない食堂

神奈川県三浦市にある食堂です。規格外野菜や余剰野菜など、十分に食べることができるのに廃棄になってしまう「もったいない」食材を使った料理を提供しています。

定食メニューを中心に、コーヒーやスイーツなどがあります。すべて「もったいない」食材を使用したメニューです。

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日によって仕入れる食材が変わるため、メニューもその日によって変わるのがこのお店の魅力のひとつです。定食は1000~1500円ほどで、写真のようなボリュームです。

規格外の野菜というのは、形がいびつだったりサイズが小さかったりするだけなので、味は通常野菜と全く変わりません。むしろ、それぞれの食材を活かした料理に生まれ変わり、どれもとてもおいしいです。

<店舗情報>
住所:〒238-0101 神奈川県三浦市南下浦町上宮田529 ペンギン荘 1F
営業日時:
水〜金 11:00〜21:00
土曜日 7:00〜21:00※土曜のみ朝食営業あり

家庭でもフードロスは削減できる!取り組み例

ここまではサービスを利用して食品ロス削減ができるものをご紹介しましたが、家でも簡単にできることはあります。

①野菜の可食部分を見直す

ニンジンや大根の皮は食べることができます。
皮付きのまま調理をすると味が染み込みにくいというデメリットはありますが、千切りにしたり、乱切りにしたり切り方の工夫次第で改善できます。
また、ニラの切り口は切り落としがちですが、切り落とす必要はありません。きれいに洗ってすべて使いましょう。
このように今まで捨てていたけど実は食べることができる部分というものはたくさんあります。

②使う分だけ、必要な分だけ購入

ついつい「まとめ買いの方がお得だから…」と余分な量の食材を購入していませんか?
当たり前のことですが、特に長期保存ができないものについては、使う分・必要な分だけを購入するように心がけましょう。
長期保存ができるものについても注意が必要です。長期保存ができるからといってまとめ買いし、しばらく放置。気づいたときには消費期限がとっくに過ぎていたなんてこともあるかもしれません。

③お店に陳列されている商品は手前から取る

最近、商品を「手前どり」するよう呼びかけているお店も増えてきました。
製造されてからできるだけ新しいものを、できるだけ消費期限の長いものを購入したいという気持ちから、陳列棚の奥の方から商品を取る人もいると思います。
しかし、その日に使う場合や消費期限内に使用するのであれば、手前も奥もあまり関係ありません。食品ロス問題を意識して手前から取るようにしましょう。

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いかがでしたでしょうか?

このように、少し意識すればだれでも食品ロス削減につながるアクションを起こすことができます。
ほんの些細なことかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」です。多くの人が意識して取り組むことで、食品ロス問題は改善されていきます。

今回ご紹介したような通販サイトは多種多様にあります。お肉を専門に扱うサイトや海鮮に特化したサイト、普通なら出会う機会のないような珍しい野菜なども取り扱っているサイトなどなど!

まずは好きなジャンルの食べものから、楽しみながら取り組んでみましょう。

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