食品ロスの対策方法をタイプ別に診断!あなたは何タイプ?

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近年はずっと世界的に大きな課題の1つとして取り上げられている「食品ロス(フードロス)」問題。

2023年も早速、節分で食される恵方巻きの廃棄問題が少し話題になりました。朝日新聞デジタルでは、廃棄量は年々減ってきているが依然として課題は残るという旨が記されていました。

ただ、一口に「食品ロス削減」と言っても、人によって廃棄してしまう理由や傾向はそれぞれ。そこで今回は、タイプ別の食品ロス対策方法をご紹介します!

あなたはどのタイプに当てはまりますか?ぜひご覧ください。

最新の食品ロスの現状と食糧不足問題

食品ロス_世界の人口

日本財団ジャーナルによると、WWFとイギリスの大手スーパーTESCO(テスコ)が2021年7月に発表した報告書では、世界で生産された全食品のうち約40%の25億トンもの食品が年間で廃棄されているそうです。

これは、国連食糧農業機関(FAO)が発表した2011年時点の食料廃棄量である年間約13億トンと比較すると、ほぼ倍近い量だということがわかります。

しかし、数多くのまだ食べられる食糧が廃棄されている一方で、世界の約8億2,800万人(10人に1人)が飢餓状態にあるとも報じられました。つまり、今地球では「食の不均衡」が起こっているのです。

そんな中2022年11月15日、国連広報センターは世界の人口が80億人に達すると発表しました。人口が増加しているのは世界の最貧国に集中しており、そのほとんどがサハラ以南アフリカの国々と言われています。

その数は今後も増え続ける見込みで、NHKによると2050年には97億人、2080年代中には104億人に達すると予想されています。

☞参考:消費者庁消費者政策課『食品ロス削減関係参考資料』

食品ロスをタイプ別診断!あなたは?

食品ロス_タイプ別診断

消費者庁HPに公開されている「食品ロス削減ガイドブック」では、タイプ診断とタイプ別の食品ロス対策方法が掲載されています。

まずはタイプ診断から始めましょう!
次の5つのタイプの中から、一番当てはまるものを探してみてください。

①作りすぎタイプ

□野菜や肉はまとめ買いすることが多い
□おかずは多めに作り、まとめて大皿で出す
□料理やお菓子作りが好きで作りすぎる
□その日の気分で献立を決める
□食べ残して捨てることがある

②買いすぎタイプ

□買い物に行くのが大好き
□いつも使う食材は切らしたくない
□特価品、セール品につい手が伸びる
□買った野菜が使う前にしなびがち
□食材を使わずに捨ててしまうことがある

③ためこみタイプ

□冷蔵庫や食品庫には常に食品がいっぱい
□使いかけ、食べかけの食材が沢山ある
□家にあるのに同じものを度々買ってしまう
□買った食品をどこに置いたかわからなくなる

④よくばりタイプ

□特価品、セール品につい手が伸びる
□野菜や肉はまとめ買いしてとりあえず冷蔵庫
□冷蔵庫や食品庫にいつか食べるかも?と思っている食品がある
□冷蔵庫や食品庫には常に食品がいっぱい

⑤片付け下手タイプ

□買った食品はとりあえず冷蔵庫や食品庫に
□買った食品をどこに置いたかわからなくなる
□いつ開封したかわからない食材がある
□期限切れの食品が冷蔵庫や食品庫の奥から見つかる

タイプ別の食品ロス対策方法をチェック

食品ロス_対策方法

それでは、上の診断結果をもとに対策方法をチェックしてみましょう!

■買い物の3原則に則ろう
☞該当タイプ:作りすぎタイプ/買いすぎタイプ/ためこみタイプ/片付け下手タイプ
■調理を工夫してみよう
☞該当タイプ:作りすぎタイプ/よくばりタイプ
■よい状態で保存しよう
☞該当タイプ:買いすぎタイプ/よくばりタイプ
■整理整頓や見える化してみよう
☞該当タイプ:ためこみタイプ/片付け下手タイプ

買い物の3原則に則ろう

1)買い物前に手持ちの食材と期限を確認しよう
メモに書いたり、携帯(スマートフォン)で撮影しておくと便利です。
2)必要な分だけ買おう
買い物リストや携帯の写真を見て必要なものだけ買うようにしましょう。リストにない食材や食品は「いつ食べるのか」「本当に必要か」を考えてから買いましょう。
3)期限表示を知って賢く買おう
すぐ使う商品は、商品棚の手前から取るようにしましょう。

特に、食品の「手前どり」は今コンビニなどでも推奨されている選択方法ですね。賞味期限が早いものから取っていくことで、廃棄される食品ロスを減らすことにもつながります。

調理を工夫してみよう

1)食品の特徴を知って無駄なく使おう
例えば、ニンジンや大根、かぼちゃはよく洗えば皮ごと食べられます。普段捨ててしまいがちな野菜の部位なども、その特徴を知って無駄なく使いましょう。
2)作りすぎない工夫をしよう
家族の予定や体調を把握して作る量を調整しましょう。ピクルスやきんぴらごぼうなどの常備菜を作り置きしておくと調整しやすくなります。
3)残った料理はリメイクしよう
残ってしまった料理はリメイクすることで飽きずに食べきることができるようになります。

料理レシピサービスのクックパッドにある「消費者庁のキッチン」では、食材を無駄にしないレシピというテーマでさまざまなリメイクレシピや調理方法が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。

☞クックパッド「消費者庁のキッチン」

よい状態で保存しよう

1)買ったらすぐに下処理して適切に保管しよう
例えば、白菜やキャベツなどは芯や切り口に濡らしたキッチンペーパーを被せてラップなどで包んでおくと長持ちします
2)新鮮なうちに冷凍して、回答後はすぐに調理しよう
ラップやフリーザーバッグで保存する場合は、空気を抜いて薄く平らにしましょう。
3)使うときのことを考えて保存しよう
冷凍する時は、1回に使う量に小分けして保存しましょう。
4)冷凍できる食品を知ろう
例えば、小松菜やキノコ類は使いやすい大きさに切って下処理なしでそのまま冷凍できます。ほかにも、食パンなどはラップやアルミホイルに包んで冷凍すると長持ちします。

食材それぞれに合った適切な保存方法は意外と知らないことも多いかと思います。農林水産省のHPでは冷蔵庫を使った食品の賢い保存方法なども紹介されているので、こちらも参考にされてみてください。

☞農林水産省「冷蔵庫を使った食品の賢い保存方法」

整理整頓や見える化してみよう

1)食品をカテゴリ分けする
例えば、冷蔵庫は定番食材・調理予定の食材・期限間近の食材・食べかけ食材などに分けましょう。カテゴリがわかるだけでも無駄なく使うことができるようになります。
2)それぞれの置く場所を決める
次に、置き場所を決めましょう。透明のケースやシールなどで中身がわかるようにすることがポイントです。種類ごとにグループ分けしたり、同じ食品は手前に期限の早いものを置くなど、スーパーの陳列を参考にするといいです。
3)とりあえずのスペースを作る
詰めすぎず、常にフリースペースを設けることが整理整頓のコツです。
4)ストックのルールを決める
置き場所が決まると、何があとどれくらいで無くなるかもわかりやすくなります。補充目安のルールを決めて、必要な分だけを買い足すようにしましょう。

食品ロスはちょっとの工夫で減らせる!

いかがでしたでしょうか?どのタイプに当てはまりましたか?

一つひとつは簡単で小さな工夫ですが、続けて習慣化することでご家庭での食品ロスは必ず減っていくと思います。

食材や食品を期限切れや使いきれずダメにしてしまい廃棄する時、「もったいないな…」と思ったことがある方は、ぜひ少しずつ実践してみてください!

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