10/13「国際防災の日」に知っておきたい!最近の世界の自然災害事情

環境

10月13日は「国際防災の日」です!
この記念日は国連が制定した国際デーの1つで、「国際防災デー」ともされています。

災害に対する備えを充実させ、災害の予防・被害減少を実現することを目的に制定されました。

とはいえ、近年は特に大きな自然災害が世界的にも目立つようになってきました。2022年9月末頃アメリカフロリダ州を襲った大型ハリケーン「イアン」や、2019年頃に発生したオーストラリアの大規模森林火災などは記憶にも新しいかと思います。

そこで今回は、「国際防災の日」とは何かから、近年世界で起こった大きな自然災害例をご紹介します。そして最後に、私たち個人でもできる気候変動に対する対策方法について考えてみましょう。

10月13日「国際防災の日」とは?

「国際防災の日」は、1989年(平成元年)12月の第44回国連経済社会理事会の決議により制定されました。英語表記の「International Day for Disaster Risk Reduction」を直訳すると、災害リスク軽減のための国際デー」となります。

この記念日は、1970年に巨大サイクロンがバングラデシュを襲った事件がきっかけとなりました。
内閣府のコラムによると、その時の死者は約30万人にも上ります。こうした大勢の被害者を出した自然災害が、世界の防災意識を急激に高めました。

その後も、1970年から1990年の間に起きた自然災害により、世界ではおよそ300万人もの人命が奪われ、経済的にも約230億ドルの被害が出ました。こうした状況を踏まえ、国連は1989年に具体的な活動方針を決め、それに基づく形で「国際防災の日」を制定しました。

日本でも今年に入ってから、岩手県・茨城県・能登半島などでの地震、そして最近では豪雨災害などもありましたね。

自然災害はいつどこで発生するか予測がつかないものです。そのため、私たちは一人ひとりがもっと災害への意識を高める必要があると感じます。

☞参考:内閣府「平成27年度 防災白書」

世界でも甚大な影響!近年と最新自然災害例

皆さんは世界で起こっている自然災害をどれくらいご存じですか?

国内だけでもさまざまな自然災害が発生していますが、実は世界各国でも近年は異常な規模の自然災害が相次いで発生しています。

では、具体的にどんな自然災害が起こっているのか。近年発生した国際的な自然災事例を簡単にいくつかご紹介します。

2021年に発生した世界の自然災害事例

●北半球など
顕著な高温の発生
(2021 年の月別では 5~11 月が歴代 5 位以内、季節別では夏と秋が歴代 3 位以内)

●アメリカ
8、9月に大型ハリケーン「アイダ」発生
(死者数:95人、経済被害:650億ドル)

●ヨーロッパ(欧州)
7月に大規模な洪水発生
(死者数:240人、経済被害:430億ドル)

●中国(河南省)
7月に大規模洪水が発生
(死者数:302人、経済被害:176億ドル)

☞参考:気象庁「世界の異常気象」
☞参考:日本経済新聞「21年の自然災害、世界の損失は19兆円超 英団体調査」

2020年に発生した世界の自然災害事例

2020年は、イースター島で森林火災が発生し100ヘクタールが燃え、モアイ像の一部も被災してしまう事件などもありました。また、ケニア北西部の村では深刻な干ばつ被害がなども起きました。
数々の自然災害が発生した中で、特に経済被害の大きかったものトップ3は以下の通りです。

●中国
6~9月に大規模洪水発生
(死者数:280人、経済被害:35億ドル)

●アメリカ(カリブ)
8月に大型ハリケーン「ローラ」発生
(死者数:68人、経済被害:18.2億ドル)

●南アジア
5月にサイクロン「アンファン」発生
(死者数:133人、経済被害:15億ドル)

ほかにも、中国四川省での地震、パキスタンでの洪水など、世界中で自然災害が増えてきており、その規模も年々大きくなっていることがわかります。

☞参考:AON「気候と大規模自然災害レポート:2020年版を発表」

拡大していく自然災害の被害・・・私たち個人でもできる対策とは

2021年、世界の被害は2500億ドルで、前年より24%も増えました。

2021年8月31日の世界気象機関(WMO)の発表では、暴風雨・洪水・干ばつといった世界の気象災害の数が、過去50年間で5倍に増加したと発表しています。この増加の原因について科学者たちは、気候変動や異常気象の発生頻度の高まりが、災害の増加につながったとしています。

地球の平均気温は、産業革命前(1850~1900年)より0.99℃上昇

直近2011年~2020年の10年平均に絞った場合、1.09℃上昇し、観測史上もっとも暑くなっているという結果報告があります。一見、1℃前後の上昇では大した影響はなさそうですが、この気温上昇により、世界各地でさまざまな災害が発生しているのです。

しかし、こうした気候変動に対し、私たち一人ひとりにも普段の生活でできる対策方法はいろいろあります。最後に、その方法について見てみましょう。

個人でもできる気候変動対策

<簡単に取り組みやすいこと>
・家庭で出すゴミの量を減らす
・誰もいない部屋の電気は切る
・マイバックを普段から持参する
・使用しない家電の主電源を切る習慣をつける
・シャワーや歯磨き、食器洗い中の水を出しっぱなしにしない
・エアコンの設定温度(夏は28℃・冬は20℃を目安)を工夫する

<長期間で考えたとき効果が大きいこと>
・電気自動車(EVやHVなど)に乗り換える
・再生可能エネルギーを取り入れる
例)太陽光発電システムなどの導入

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いかがでしたでしょうか?

国際防災の日を機に、世界で起こっているさまざまな自然災害にも目を向けて見ると、本当に「気候変動」や「地球温暖化」という問題には、できることを実践していこう!と思いますね。

上記で挙げた個人でもできる取り組み例などから、実践していきましょう。私自身も、マイバッグやマイタンブラーの持参はもう習慣になりました!

また、気候変動への対策には、世界や日本でもさまざまな画期的で面白い取り組み方法で挑んでいる団体や企業が多くあります。ぜひそういった、ポジティブな事実もあわせて知ってみてくださいね。

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