屋根面積が小さい・影がある住宅でも!太陽光発電の発電量を増やせる方法とは?

太陽光発電_屋根_複雑な例

需要高まる太陽光発電:今後は義務化も?

近年、台風などの自然災害は体感的にも増えてきているように感じますよね。ある日突然、停電やインフラ断絶という状況になってしまうか不安に思われている方は確実に増えているでしょう。

そうした万が一の時に、太陽光発電は太陽の光で発電し自家消費することができるので、対策手段として注目が高まっています。

また、もう一方で「脱炭素/カーボンニュートラル」実現の手段としても期待されています。
なぜなら政府は、2050年までの脱炭素化に向けて、2030年時点での温室効果ガス46%削減(13年度比)と、日本の電源構成比の再生可能エネルギー比率36~38%を目指しているからです。

こうした国の目標に向けて、東京都や川崎市では戸建て住宅などの新築建物への太陽光発電設置を義務化させる動きも出てきています。

・東京都:2025年4月より施行
・川崎市:2023年度に施行予定
☞朝日新聞『国を追い越す東京都 太陽光パネル義務化、電気代高騰でメリット増』
☞日本経済新聞『川崎市、太陽光パネルの設置義務化へ素案提示』

その他にも、太陽光発電の普及を進めるために補助金も手厚く出ており、導入を検討されている方には導入しやすい体制が整ってきています。

都心住宅の課題:屋根面積と発電量不足

太陽光発電設備を導入することへのハードルが下がってきているとはいえ、特に都心部に住んでいる/住む予定の方には新築や既築住宅に関わらず、次のような問題も多いです。

・屋根の面積が小さい
・屋根に影がかかる

住宅自体に上記のような問題がある場合、設置できる太陽光パネル(モジュール)の枚数が少なく、結果的に十分な発電量を確保することが難しくなってしまいます。

太陽光発電設備は一定枚数以上の太陽光パネルの設置が必要なため、それに達することができないとシステムが組めません。過去には、それを理由に太陽光発電設備の設置を断念したという方も少なくはありません。

しかし現在、太陽光パネルに「オプティマイザー」という機械を取り付けることで、これまで太陽光発電設備を設置できなかった住宅や、設置してもあまりメリットがなかった住宅でも最大限発電量を確保することができるようになりました。

それでは、この「オプティマイザー」とはどういったものなのかを詳しく見てみましょう。

太陽光発電が設置できるように⁉「オプティマイザー」で発電量最大化が

この「オプティマイザー」を太陽光パネルに付けることで、太陽光パネルの能力を最適化し、最大限のエネルギーを引き出すことが可能となります。
そうすれば、都心部の屋根が小さい住宅や、密集エリアで屋根に影がかかってしまうような住宅でもメリットのある形で太陽光発電設備を導入することができる可能性が出てきます。

実際にどういったことをおこなっているのか?特徴や仕組みをご紹介します。

オプティマイザーの特徴と仕組み

【オプティマイザー】
パネル1枚1枚にオプティマイザーをつけることで、1枚ごとに常に最大の能力を発揮させることができます。そのため、発電量の大幅確保が期待できます。
また、影や汚れ、雪、鳥の糞などの影響も最小化できるほか、屋根の向きの違いなどで発生する発電量ロスも最小化することが可能となります。

【パワーコンディショナ】
システムの頭脳であるパワーコンディショナは、パネルからの直流電力を家庭用の交流電力に交換できます。変換効率99.2%と高効率を達成しており、家庭により多くのエネルギーを供給することができます。

【モニタリング】
直感的でわかりやすいアプリを使い、PCやモバイルから発電量のチェックやパネル1枚1枚の性能を把握することができます。

太陽光発電 VS 太陽光+オプティマイザーの発電量比較

では次に、太陽光発電設備のみの場合と、太陽光発電設備+オプティマイザーを設置した場合の発電量がどのくらい変わるのかをシミュレーションを基に見てみましょう。

【条件】
・場所:神奈川県某所
・住宅:木の影がかかる
・太陽光発電の容量:7.1kW

上記のグラフ図のように太陽光発電システムのみの場合(オレンジの棒グラフ)は、影の影響を大きく受けてしまいます。一方で、オプティマイザー付きの太陽光発電システムの場合は、影の影響を最小限に抑えて発電量を最大限確保することが可能です。

そのため今回のシミュレーションでは、年間で見るとオプティマイザー付き太陽光発電システムは、通常の太陽光発電システムと比べ、16%ほど発電量がアップする結果となりました。

☞シミュレーションをしてみたい方はコチラ!

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オプティマイザー付き太陽光発電設備を導入するメリットとは?

ここまでいかがでしたでしょうか?
最後に、オプティマイザーを付けた太陽光発電設備を設置することで得られるメリットについて、改めて簡単にまとめてみました。

【オプティマイザーのメリットまとめ】
①設置不可と言われていた狭小屋根にも対応できる
②影・多面設置による発電量への影響を最小化できる
③太陽光発電システムの発電量を向上できる
④システムの設計上どうしても制限する必要があった屋根にも容量を増やして設置できる
⑤専用アプリでいつでも簡単にパネル1枚単位までモニタリングできる

【④の設置例】

システムの設計上制限する必要がある屋根も容量をアップして設置

システムの設計上制限する必要がある屋根も容量を増やして設置

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今回は、住宅屋根の大きさや環境によって太陽光発電設備の導入を諦めていた方への大きな助けとなる「オプティマイザー」をご紹介しました。

これまでに太陽光発電設備の設置は難しいと断念した方や、これから新築住宅を建てる予定の方は、ぜひオプティマイザー付きの太陽光発電設備の導入をご検討してみてくださいね。

当社横浜環境デザインでは、太陽光発電システムの設計から施工までを取り扱っています。近年、戸建て住宅では家庭用蓄電池の導入も増えております。こちらも販売・施工実績がありますので、ぜひ一度ご相談ください。
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太陽光発電の設計・施工で20年以上の実績。最近では再エネ率の高い電気と蓄電池を併せた提案も好評です。環境にいいこと・持続可能な地球・100年後の子供たちのために様々なソリューションで再エネ普及をしています。

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