わくわくドキドキ!楽しみながら食品ロスに貢献できる「ロスゼロ」ECサイトの魅力

インタビュー

ロスゼロ_前川麻希さま、中角由樹さま

食品ロス削減を目指す通販サイト「ロスゼロ」は、商流の中さまざまな原因によって発生してしまう食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげる、エシカルな消費スタイルを創造しています。

例えば、日本に溢れる“もったいない”を食品ロス削減サブスク「ロスゼロ不定期便」や、アップサイクルブランド「Re:You(りゆう)」を通してポジティブに削減し、次の笑顔へつなげる取り組みを実践されています。

今回は、そんなフードシェアリングサービスを中心に、さまざまな形で食品ロス削減に貢献している株式会社ロスゼロの事業部長 前川 麻希さま(上写真左側)と、営業部 中角 由樹さま(上写真右側)にお話を伺いました。ぜひご覧ください。

「ロスゼロ」の成り立ちとは?

もともと代表の文 美月(ぶん みつき)は、「ビューティフルスマイル」というヘアアクセサリーの通販サイトを運営しており、プロジェクトの一環として、リユース商品をカンボジアをはじめとする途上国に届けていました。

お客さまが使われなくなったヘアアクセサリーを回収し途上国に届けていく中で、世の中にあふれる“もったいないもの”をなくしたいという思いが強くなり、2018年に「ロスゼロ」を立ち上げました。

「ロスゼロ」の目指す先とお客さまの拡大

株式会社ロスゼロが目指しているのは、世界にあふれる“もったいない”に光をあて、つくる人も食べる人もみんなが笑顔になれるエシカルな消費スタイルを創造することです。

そのため、「ロスゼロ」では規格外の商品やシーズン商品、余剰となった商品、パッケージ・価格変更の商品、賞味期限が近い商品など販売しています。これには、未利用の原材料や食品を資源循環させることで消費者につなぎ、食品ロスを削減する意図があります。

「規格外の商品」と聞くと、もしかしたらネガティブな印象を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは決してネガティブな発想ではなく、ポジティブでわくわくする発想で商品を届けることを心掛けています。

そんな思いが少しずつ伝わっているのか、「ロスゼロ」で商品を購入してくださるお客さまは、ちょっとでも世の中のためになるものを買いたいという方が多い印象です。

また、現在「ロスゼロ」にご登録いただいているお客さま数は、ありがたいことに16,000名を突破しました。そのうち、2カ月に1度届く不定期便の利用は、1,500~2,000名ほどの方々に購入いただいております。

わくわくドキドキのロスゼロ不定期便とは?

ロスゼロ_宣材写真

ロスゼロ不定期便は、消費者目線というよりもメーカー目線からできた商品です。

梱包する商品はすべてお任せにしてもらっています。また、梱包される商品のブランド名はWEB上でお知らせしないようにしています。

その理由は、定価で買ったお客さまへの配慮や、転売目的で購入されないようにするためです。お手元に届くまで何が入っているかわからないという商品であることに同意いただいたお客さまだけにご購入いただいております。

不定期便の料金は、5.000円と決して安い商品ではないですが、中身は10000円以上のものが入っています。そのため、お手元に商品が届いたお客さまからは、「商品がパンパンに詰まっていて、お得!」とおっしゃっていただいたり、届いた商品をSNSにアップしてくださることも多いです。

ロスゼロの不定期便:3つの特徴

ポイント1:「食べるだけで社会貢献」
おいしく食べるだけで、発生するはずだった廃棄コストや焼却エネルギー、CO2を削減することができます。食べる人も、つくる人も、地球もHAPPYにしていきたいです。

ポイント2:「こだわりの食品・お菓子を福袋感覚でおトクに」
わくわくドキドキ。新しいお気に入りに出会える機会にもなります。

ポイント3:「2か月に1回で無理なくおトクに!」
「毎月は多い」「コスパが心配」という方もご心配なく。2か月に1度なら、負担なく食べきれる範囲です。賞味期限が長い食品も多いので、ゆっくり食べることができるのも魅力です。

※賞味期限が長いまま食品ロスになる食品が日本にはたくさんあります。製造・流通過程において、売り場にも届かないまま販路を失うことがあるためです。

☞わくわく楽しむ福袋。食品ロスのサブスクリプション「ロスゼロ不定期便」

ロスゼロ発!サステナブル食品のオリジナル開発

余っている(未利用)原材料を“付加価値の高い食品に生まれ変わらせる”新しい食のかたちとして、アップサイクルブランド「Re:You(りゆう)」を立ち上げました。

例えば、Re:Youブランドの「気仙沼みなといちご」は、規格外やちょっと形が崩れてしまって販売できないイチゴを何とかしたいという農家の方の思いから生まれた商品です。

農家の方は本業の農業が忙しく、規格外やちょっと形が崩れてしまったいちごを加工して販売する時間がないという実情もあります。そこで、当社の方で企画・開発して生まれた商品が、規格外のイチゴをチョコレート製品に加工した「気仙沼みなといちご」です。

minatoichigo

なぜチョコなのかというと、第一に多くの方が好きということと、比較的安定的に供給ができるからです。こちらは現在、ご好評いただいている商品です。

オンライン以外の事業展開も多数実施中!

当社では、食イベントや啓発・講習、事業コラボなどオフラインの活動も積極的におこなっています。例えば、百貨店でのポップアップ出店やSDGs推進企業とのコラボなどをしています。

コロナ禍で中止していたロスゼロ食堂・ロスゼロレストランもちょうど先週から復活しています。こちらは、生鮮食品の規格外のものや余り食材を消費していくメニューづくりの一貫として、フレンチメニューにしました。

レストランで出したところ、とてもご好評いただいております。実際に、これまでネット上でしかやり取りがなかったお客さまも来てくださったりと、沢山の方に喜んでいただきました。

losszero.restaurant

(当日のコラム記事へは画像をクリック!)

「ロスゼロ」が立ち上がってすぐにコロナになって、こういったイベントも開くことができなくなっていたので、今後はこういったイベントや百貨店での催事なども増やしていきたいです。

最近ではメーカーの方からも「食品ロス削減やSDGsに取り組んでいきたい」とお問い合わせをいただくこともあります。特に、未利用原材料のアップサイクル商品開発でお問い合わせを頂くことが増えています。
ロスを減らすことばかりに注力しすぎると逆にコストがかかったり、送料がすごく高くついたりと、ロスを減らすにもいろいろ検討した上で商品化やアップサイクルする必要があります。

やはり理想的なのは、ロスができたらなるべく近隣で加工して、そこから周辺地域へ配送し、地域で消費していくといった地産地消の形だと思います。そういった仕組みづくりが重要だと考えています。

大阪食品ロス削減コンソーシアムについて

osakamodel

現在ロスゼロは、東京海上日動火災保険株式会社、マグチグループ株式会社の3社で「大阪食品ロス削減コンソーシアム」を構成しています。

このコンソーシアムは、大阪府や大阪商工会議所と官民で連携し、事業者間で発生する食品ロス削減への新スキーム(通称:「大阪モデル」)の構築と、将来的な新保険商品開発を目指しているものです。

従来であれば、食品ロスとして廃棄せざるを得なかった食品のうち、ロスゼロで受け入れ可能なものは有償買い取りをおこない、消費者に販売。ロスになった背景を消費者に伝えることで啓発につなげます。

また事故に伴い生じた輸送経費とロスゼロでの買取額の差額を保険で補償するなど、これら一連の相談をフリーダイヤルで受け付け、事業者が連携してワンストップで対応し、大阪府や地域の他業種の方ともコラボレーションして食品ロスゼロに取り組む実証実験になります。

このように、今後は自治体や他セクターとも連携してロスゼロに努めていきます。

そして、これからももちろん食品ロスにつながる活動は継続しておこなっていきますが、今後は食だけに留まらず、人的ロスや女性活用の機会をつくるといった構想などもありますので、一つずつ実現していきたいと思います。

<株式会社ロスゼロ さま>

HP:https://losszero.co.jp/

ロスゼロ通販サイト:https://losszero.jp/

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