【SAVE&EAT】チョコレート専門店 VANILLABEANS(バニラビーンズ)様(22年1月28日取材)

インタビュー

SAVE&EAT_バニラビーンズベイサイド店

参加者

  • バニラビーンズ_新井様

    新井 様人財サポート部 広報担当

    チョコレート専門店「VANILLABEANS(バニラビーンズ)」の魅力をたっぷりご紹介。甘いものが好き。

  • ポーラさんインタビュアー

    チョコレートと音楽が好き。

突然ですが皆さま、「チョコレート」はお好きでしょうか?
私は大好きです。

というわけで、神奈川県内のサステナブルに取り組むお店へのインタビュー第3弾!
今回は、神奈川県に5店舗を構えるチョコレート専門店「VANILLABEANS(バニラビーンズ)」さまにお話を伺いました。

訪問させていただいたお店は、横浜市金沢区の三井アウトレットパーク横浜ベイサイド内にある店舗「VANILLABEANS BAYSIDE(バニラビーンズ ベイサイド)」!
チョコレート専門店となった経緯やサステナブルへの取組み、おすすめの人気メニューまで、いろいろとお話いただきました。ぜひご覧ください。

チョコレート専門店「VANILLABEANS(バニラビーンズ)」のコンセプトや特徴

今回はお忙しい中、インタビューにお時間を割いていただき誠にありがとうございます。

最初に、会社やお店のコンセプト、特徴などを簡単にご紹介いただけますでしょうか?

「VANILLABEANS(バニラビーンズ)」は2000年に創業しました。

企業理念として、「チョコレートで世界を幸せに」をいうことを掲げています。これは、チョコレートに関わるすべての人がハッピーでいられるような仕組みづくりをおこなっていきたいという思いが原点にあります。

 

バニラビーンズというブランドはもともとオンラインから始まっていますが、2014年から開店した実店舗では、「be excited」のコンセプトをもとに、工房が見えるなど実店舗でしか楽しめないようなお店づくりを目指しています。

SAVE&EAT_バニラビーンズベイサイド店_店内の様子

バニラビーンズさまは“チョコレート専門店”とのことですが、店名はチョコレートではなく、「バニラ」と別のお菓子を想像するような店名ですよね。

由来はどこからきているのでしょうか?

当初は「有限会社ヴァニラビーンズ」という会社名で、チョコレート専門店ではなく洋菓子全般を作っていました。

代表の八木自身、お菓子を作る上で「バニラの香り」はマストではないけど、あったらより良いもの、私たちもそういう存在になりたいという考えからきています。

その後、「チョコレートデザイン株式会社」という形に組織変更をするのですが、「バニラビーンズ」という名前はブランド名として残すことにしました。

チョコレート専門店を始めたきっかけと想い

その過程でチョコレート専門店にシフトされたきっかけはどのようなものなのでしょうか?

代表の八木が、2006年頃にカカオ農家の実情を知ったことがきっかけです。

私達が普段「美味しい」と思って食べているものの背景に、低賃金労働や児童労働、男女差別といった、整っていない労働環境があるということにショックを受けたようです。

そして、そのような環境自体から変えていかなければチョコレートの将来はない、と考えたとのことでした。

 

こうした経緯から、チョコレート専門店にシフトしました。

その際に、お客さまに商品を楽しんでいただき、カカオ原産国の方やパティシエの労働環境も整え、皆が幸せになれる仕組みを目指す「チョコレートで世界を幸せに」という企業理念を掲げ、現在の形に至っています。

チョコレートへのこだわり:お客さまに楽しんでもらえるチョコレートづくり

その想いが貴社の現在のサステナブルな取組みに繋がっているのですね。このあたりは、また後の質問で詳しくお伺いしたいと思います。

最近のチョコレートと言えば、貴社でも「bean to bar」という言葉に言及されていますが、カカオ豆からチョコレートを製造することの良さを簡単に教えてください。

 

<知っておこう「bean to bar」とは?>

カカオ豆からチョコレートバーになるまでの焙煎~製造を一貫しておこなう手法のこと。2000年代後半からアメリカでクラフトチョコのムーブメントとして興ったのが始まりと言われている。

「bean to bar」は、日本では2014年頃に広まり始めました。

もともとお菓子作りをする際には、製菓用に加工されたチョコレートを仕入れることが一般的でした。

しかし、小ロットからカカオを仕入れることができるようになってきたこともあり、小さなお店でもカカオ豆からチョコレートを作ることができるようになりました。

 

「bean to bar」のメリットとしては、カカオの産地による個性や焙煎へのこだわりでオリジナルの美味しさが追求できることです。

お客さまにカカオの美味しさや面白さを知っていただき、原産国を身近に感じていただけると考えています。

お店にはさまざまな商品が並んでいますが、新しく商品を企画する際のこだわりはありますでしょうか?

商品を新しく考える上では、尖りすぎない味わいを意識してパティシエさんたちが日々商品開発をしてくれています。

チョコレートでみんなを幸せにしたいという思いがありますので、小さなお子さまからご年配の方まで、みんなに喜んでもらえるチョコレートやお菓子を考えるようにしています。

その中で商品の個性を出して、違いを楽しんでいただけるようにしています。

おすすめしたい人気チョコレート商品とは?

商品の中でも「生チョコの切れはし」が人気商品であるとお伺いしています。

バニラビーンズ ベイサイドで「生チョコの切れはし」の販売を始めた理由を教えていただけますでしょうか?

「生チョコの切れはし」は、もともとオンライン限定で販売していたものですが、実店舗ではアウトレットパーク内のお店ということもあり、ベイサイドでのみ販売しています。

一番の人気商品である「ショーコラ」を作る際に出る切れ端を「生チョコの切れはし」として販売することで、価格も抑えつつお客さまに楽しんでいただけて、なおかつ食品ロスも減らすことができると考えています。

(実際に「生チョコの切れはし」をいただきました!滑らかさが段違いです…。)

この取材中にも何名かの方がご購入されていますね!

そのほかにも、おすすめのチョコや人気商品があれば教えてください。

ベイサイドでは、チョコレートアイス専用の工房があり、チョコレートを使ったアイスクリームを販売しています。

カカオ豆の焙煎から手がけたチョコレートを、市内の工房からベイサイドに運び、アイスクリームに加工しています。

 

割れてしまったクッキーや、板チョコなどを再利用するなど自社で廃棄ロスの取り組みもおこなっていますが、今後は農家の廃棄直前のフルーツを使ったりなど、より社会に貢献できたらと考えています。

バニラビーンズベイサイド_アイスクリーム

アイスクリームという商品があるだけで、商品や社会への貢献の可能性が大きく広がりますね。

コロナ禍の影響:お客さまとつながるための取組み

ところで、コロナによるお店への影響や取り組まれたことがあれば教えていただけますでしょうか?

やはりコロナ禍ということで、店舗へご来店されるお客さまは少なくなりました。一方で、オンラインでご購入される方が増え、とてもありがたいと思っています。

 

ただ、オンラインでも対面の暖かさを感じてもらいたいという思いがあり2020年にはオンラインで購入された方に、手書きのメッセージを添えて商品を発送しました。

この取組みはお客さまにも喜んでいただき、スタッフもやりがいを持ってできたので、良い経験になりました。

メッセージカードは、スタッフの皆さんで何千枚も書かれたんですね。

何気なく買ったものでも、そんな手書きのメッセージが添えられていると、確かに暖かい気持ちになります!

チョコレートとサステナブル:お店での取組みとは?

次に、チョコレートを取り囲む環境とサステナブルな取組みについて伺っていきたいと思います。

最近ではチョコレートと関連してフェアトレードエシカルサステナブルといった言葉を目にしますが、これらの言葉とチョコレートとの関係について簡単に教えていただけますでしょうか?

チョコレートを扱う上での課題は、原産国の方々と向き合うことだと思っています。

カカオはアフリカなどの限られた地域で育つ農作物です。そうした地域では、先にもお話した低賃金労働児童労働男女差別が、まだ根付いてしまっている国もあります。

これらの問題にきちんと向き合って、長期的なサポートをしていく必要があると思います。

バニラビーンズ_産地別チョコレート

実際に会社や店舗を運営する中で、SDGsやサステナブルに関連して取り組まれていることやプロジェクトがあれば教えてください。

オンライン販売のみの時代から、カカオ原産国の人たちも交えて、あるプロジェクトをおこなっています。

 

ひとつ大きなプロジェクトとしては、原産国であるガーナに小中一貫校を建設しました。これは、訳アリ品をオンラインで販売し、売上金を学校建設費用に宛てたものになります。

プロジェクトの内容をお客さまにもご理解いただいたうえで販売しましたので、お客さまにも原産国の現状を知っていただく機会にもなり、ご支援いただけることに繋がりました。

かなり大きなプロジェクトですね!お客さまも支援に携わったという実感が得られたのではないでしょうか。

そのほかにも、お店での取組みは何かありますでしょうか?

お店でも、クリスマスや母の日と言ったイベントシーズンで登場する限定品の売り上げの一部を、支援金に宛てるといった取組みを過去におこなっています。

ほかには、ガーナ現地の方と協力しカカオ農園で働くお母さんを支援する取組みや、横浜市内の児童養護施設への支援金をチョコレートの売り上げで積み立てるプロジェクトなど、そのときどき、自分たちができることを実践しています。

これからSDGsやサステナブルに関連して取り組みたいこと、また再エネ関連のニュースへの関心があれば教えてください。

あらゆる方向で役に立てることがあればと思いますが、原産国の支援体制もまだ完全に整ってはいないので、まずはこちらを継続していきたいですね。

今おこなっている取組みが、貧困や食品ロスといったさまざまなSDGsの目標に繋がってくるので、カカオ農園の支援を通じてまだまだ多方面でできることがあるんじゃないかと思います。

 

再エネ関係の話題は、会社としてまだこれからですが、原産国もインフラが整っていない国が多いので、今後再生可能エネルギーの力をもらっていくこともあるかもしれません。

最後に:お店からのPR情報

現在バレンタインやホワイトデーに向けて、パティシエが力を注いだ商品をたくさんご用意していますので、ぜひ味わっていただければ嬉しいです!

☞すでに完売商品も!?詳しくはオンラインショップへ

ショーコラ(切れはしの正規品)

(一番人気の「ショーコラ」)

あとがき

新井様、大変お忙しい中お時間をいただきありがとうございました!

今回のインタビューを通して、生産者の方々をより身近に感じることができました。私も普段からよくチョコレートを食べますが、少しでも原産国の方々に還元できるようなチョコレートを選んでいきたいと思います。

同じ思いを少しでも感じた方は、ぜひバニラビーンズさまのお店に訪れてみてはいかがでしょうか?
私のオススメは「パリトロ」です!

バニラビーンズ_カップ

(カップカバーにも手書きメッセージが!ほっこり)

VANILLABEANS(バニラビーンズ)
ブランドHP:http://vanillabeans.yokohama/
オンライン販売:https://chocolatedesign.co.jp/shopbrand/ct2/

VANILLABEANS BAYSIDE(バニラビーンズ ベイサイド)
〒236-8666
神奈川県横浜市金沢区白帆5-2 三井アウトレットパーク横浜ベイサイドCブロック

☞SAVE&EATインタビュー記事第2弾はコチラ

【SAVE&EAT】グルテンフリー専門店 Ω-CAFE様(22年1月14日取材)前編

☞「リジェネラティブ」とは?意味を解説

「リジェネラティブ」とは?サステナブルの先のキーワード

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