今さら聞けない…最近よく見るSDGsって?

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走る「SDGsトレイン」!

はじめまして、東急ユーザーのワタナベです。

突然ですが、東急ユーザーの皆さまは最近、東横線、田園都市線、または世田谷線でとてもカラフルなモザイク模様のラッピング電車を目にしたことはありませんか?

(出典:東急株式会社 2020年9月08日ニュースリリースより)

(出典:東急株式会社 2020年9月08日ニュースリリースより)

それは、東急電鉄が2020年9月8日から運行を開始したSDGsトレイン『美しい時代へ号』というラッピング列車です。

実はこの取組み、SDGsの認知度を上げるために2019年から関西の阪急電鉄と阪神電車で行われており、今年、新たに東急グループが加わりました。

しかも、電車のラッピングデザインは東急電鉄内だけでも東横線、田園都市線、世田谷線で少しずつ異なります。つい全部のデザインを見てみたくなりますね!

また、驚くことに、この電車は車内もすごいんです。

車内中の広告がSDGsの理念や東急グループが取り組んできた活動を紹介した展覧会のようになっていて、見ていて楽しい車内になっています。

さて、それでは「SDGs(エスディージーズ)」ってなんでしょう?

「世界の環境目標」?「たまにニュースで見る国の取り組み」?なんとなく分かるけど、説明してと言われると意外と難しいテーマですよね。

そこで今回は、明日だれかにちょっと話せるテーマになるよう「SDGs」についてザックリ紹介してみたいと思います。

SDGsとは?ザックリ解説!

「SDGs」とは略語で、正式には「Sustainable Development Goals(サステナブル ディベロップメント ゴールズ)」といいます。

日本語訳すると「持続可能な開発目標」といいますが、いまいちピンときませんね。言い換えるならば、「未来のよりよい世界を目指すための目標」でしょうか。

このSDGsではさまざまな課題に対する目標が設定されています。そもそも、なんでSDGsという国際的な目標ができたのか?

少し時間を遡ってみましょう。

近代以降、世界は急速な工業化で驚くほどのスピードで発展を遂げてきました。ただし、その発展の裏では取り残された国や深いダメージを受けた環境、人々がいました。

2000年9月、取り残された国―いわゆる「発展途上国」の開発問題を、発展できた国―いわゆる「先進国」が援助をすることで解決していこうと定めた目標「MDGs」ができました。

正式には「Millennium Development Goals(ミレニアム ディベロップメント ゴールズ)」といいます。日本語訳すると「ミレニアム開発目標」。こちらは分かりやすい、2000年に決まったからですね!

このMDGsは、2015年までの達成目標として設定されました。そして2015年9月、MDGsの達成目標年が終わり、改めて2016年から2030年までの目標として定められたのが「SDGs」となります。

このSDGsでは、MDGsで援助する側という立ち位置だった先進国自身も目標に対して取り組んでいきます。

なぜなら、SDGsの大目標は「誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」だからです。

少し言葉が難しいですね、ザックリいうと「貧困やジェンダーなどの差別もなく、豊かな環境が続く平等で平和な社会の実現」という感じでしょうか。

では、SDGsの目標にはどんなものがあり、日本はどんな取組みをしているのでしょうか?

SDGsの17の目標:日本で取り組む項目

ザックリ分けると、貧困関連問題、ジェンダー問題、社会環境問題、自然環境問題などが大きな区分になるかもしれませんね。実に多分野です。

そんなSDGsには、世界196か国中162か国が参加しています。

ちなみに、2020年の目標達成度ランキングでは1位はスウェーデン、日本は17位という結果でした。では、日本で優先課題として掲げられている目標と取組みをみてみましょう。

(出典:外務省 SDGsアクションプラン2020より)

(出典:外務省 SDGsアクションプラン2020より)

各取組みに該当するSDGs目標はアイコンでわかりますね。これだけさまざまな問題が日本にもあると思うと少し驚きです。しかし、なるほど難しい!

けれど、この中の「再エネ・新エネの導入促進」や「食品廃棄物の削減や活用」、「海洋ごみ対策」などは、私たち一人ひとりにもちょっと意識を変えることでできる取組みかもしれません。

例えば、「再エネ・新エネの導入促進」なら、自宅で使う電気の契約を再エネ比率の高い電気を供給してくれる電力会社に切り替えることが一番簡単な方法かと思います。

次に「食品廃棄物の削減や活用」なら、普段の買い物から必要以上の買い溜めをやめてみたり、食品ロス対策のフードシェアリングアプリを活用するなどいかがでしょう?

廃棄になってしまうおいしい食べものが安くゲットできたりします!これはまたの機会にたっぷりお伝えしたいと思います。

そして、「海洋ごみ対策」は今多くの皆さまが意識されている“マイバッグの持参”が当てはまります。その他、マイボトルを使うなど、プラスチックごみの排出を減らすことが対策に繋がりますね。

 

調べてみると、こんなこともSDGsの取組みかと発見があって面白いので、ぜひ色々ご覧になってみてください。

次回は、SDGsの目標一つひとつを深掘りしていきます。こうご期待!

(参考資料)

・外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

・国際連合広報センター(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

・Sustainable Development Report 2020(https://dashboards.sdgindex.org/rankings

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