「工場や倉庫の屋根に太陽光発電って導入できるの?」条件と設置方法例についてご紹介

太陽光発電

工場や倉庫の空いた屋根を活用して、自家消費型太陽光を導入?

近年、脱炭素や電気代高騰の影響を受けて、再生可能エネルギーの市場が活発になっています。中でも、太陽光発電の市場は特に拡大が進んでいます。

これは、再生可能エネルギー(以下、再エネ)と呼ばれる「太陽光発電」「風力発電」「バイオマス」「水力発電」「地熱発電」といった発電方法の中でも、太陽光発電が比較的手軽に導入できることが理由のひとつと考えられます。

そんな、ますます普及が進む太陽光発電ですが、近年では電気をたくさん使うような工場や、物流倉庫の屋根に自家消費型の太陽光発電設備を導入する企業が増えています。

しかし、一般的な住宅の屋根や建物の屋上と比較すると、工場や倉庫では屋根材・屋根の形状などが異なります。そのため、「うちの工場屋根にも太陽光発電設備は設置できるのだろうか?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、こういった工場や倉庫の屋根には、いったいどんな方法で太陽光発電設備を設置しているのかを解説します。検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

☞自家消費型太陽光発電設置の3つのメリットってそもそも何?

【企業様必見!】自家消費型太陽光発電の導入によるメリット3点をわかりやすく解説

どんな屋根でも設置できるの?太陽光発電設備の設置方法

太陽光発電設備を設置する屋根の形状によって、取り付ける工法や部材は変わってきますが、構造計算に問題なければ、実はほとんどの屋根に取り付けることが可能です。

今回は、工場や倉庫の屋根に使用されていることの多い「金属ハゼ式折板屋根」への設置方法について解説します。設置方法は、2ステップといたってシンプルです。

ステップ1:金具の取り付け

太陽光モジュール(パネル)の寸法にあわせて金具を折板に取り付けます。

折板屋根に金具を取付イメージ

折版の山部分をつかみ金具という金具で挟み込み、固定します。

設置用金具全体取付

ステップ2:太陽電池モジュールを設置

太陽電池モジュールを設置し、上から抑え金具を取り付け、動かないよう固定します。
太陽電池モジュールの大きさに合わせて、設置していきます。

太陽光モジュール設置

以上、これで完成です。

このように、構造計算上問題がない場合、しっかりと寸法や図面を作成した上で専用金具を用いて取り付けるのであれば、想像よりも簡単に向上や倉庫の屋根上にも太陽電池モジュールを設置することは容易です。

一方で、屋根材や屋根の状態によってはさまざまな検討も必要となりますので、まずは一度専門業者に相談することをおすすめします。

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工場や倉庫の屋根に太陽光発電を設置するメリット

次に、工場や倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置するメリットを紹介します。

電気代を削減できる

工場や倉庫の屋根に設置した太陽光発電設備で発電した電気を施設内で利用する「自家消費」をおこなうことによって、電力会社から購入する電力量を減らし、電気代を削減することが可能です。

BCP対策になる

BCPとは「Business Continuity Planning」の略で、日本語では“事業継続計画”と呼ばれています。事業継続計画とは、地震や台風、豪雨による水害などの緊急事態が発生したときに、事業の継続を行い、迅速な復旧を図り、被害を最小限に収めるための計画を指します。

そのためには電気が必要不可欠となるため、自家消費型太陽光発電設備の導入は有効的な手段と言えます。

脱炭素経営につながる

環境省によると、脱炭素経営とは、気候変動対策(≒脱炭素)の視点を織り込んだ企業経営のことを言います。

従来、企業の気候変動対策は、あくまでCSR活動の一環としておこなわれる場合が多かったのですが、近年では気候変動対策を自社の経営上の重要課題と捉え、全社を挙げて取り組む企業が大企業を中心に増加しています。

税金の優遇措置を受けられる場合がある

太陽光発電設備の導入には、国や地方自治体による補助金や税制優遇措置が設けられている場合があります。これらの支援を活用することで、初期投資の負担を軽減し、設備の導入をより容易にすることが可能です。

ぜひ、建物の所在地にあたる自治体のホームページなども一度確認してみてください。

工場や倉庫の屋根に太陽光発電を設置する際の注意点

それでは次に、工場や倉庫の屋根に太陽光発電を設置する際の注意点について、いくつか説明していきます。

建物の築年数によっては設置が難しい場合がある

工場や倉庫の屋根に太陽電池モジュールを設置する際には、建物の構造的な強度が十分であるかを確認する必要があります。特に、築年数が古い建物では、屋根の耐荷重が現在の建築基準に適合していない可能性があります。

そのため、設置前には専門家による建物の診断を受け、安全性を十分に検討することが重要です。

初期費用がかかる

通常、太陽光発電設備の導入には太陽電池モジュールの購入費用や設置工事費など、相応の初期費用が発生します。これらのコストは、設備の規模や品質、設置場所の条件によって異なるため、事前に調査してもらい詳細な見積もりを取ることが必要です。

しかし、導入方法によっては初期費用「0円」での導入も可能となります。

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メンテナンス費用がかかる

太陽光発電システムは、設置後も定期的なメンテナンスが必要です。

特に太陽電池モジュールは屋外に設置されるため、風雨や埃などの外部環境の影響を受けやすいことから、効率良く機能させ続けるためには、定期的なメンテナンスを行うことが不可欠です。

これには専門的な知識と技術が必要となり、専門業者に依頼する必要があるため、メンテナンス費用も予算計画に含める必要があります。

工場・倉庫への太陽光発電設備の導入を検討したい方へ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ハゼ式折板屋根のつかみ金具のみのご紹介となりましたが、当社では他にもさまざまな種類の屋根に設置しています。

「こういった屋根の場合はどうだろうか?」など、導入に関するご相談やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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