UPSって何?蓄電池との違いや利用シーンなどわかりやすく解説!

蓄電池

蓄電池 ups

現代社会において、私たちの生活や仕事は電気に大きく依存しています。特に、パソコンや通信機器など、電気を使用する多くのデバイスは、突然の停電や電圧変動に非常に敏感です。

そこで重要となるのが「UPS」です。UPSは、停電時や電力の瞬断時に備え、電力を安定供給するための装置です。

しかし、同じく電力を蓄えることができる「蓄電池」との違いは上手く説明できない、わからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、UPSの基本的な機能や蓄電池との違い、そして具体的な利用シーンについて、わかりやすく解説していきます。ぜひご覧ください。

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UPSって何?蓄電池との違いを比較

それでは早速、UPSと蓄電池の違いについて詳しく見ていきましょう。

UPSとは

UPSとは、「Uninterruptible Power Supply」の略で「無停電電源装置」を意味します。

電力供給が停止した場合でも一定期間安定して電力を供給し続け、システムや機器を保護することができる装置です。

特に、重要なデータを扱う企業や医療機関、データセンターなどでは、停電によるシステムダウンは致命的な問題となります。そのため、主にコンピュータや通信機器、医療機器などの重要な機器を保護するために使用されています。

蓄電池とは

蓄電池とは、充電して何度も繰り返し使える電池のことで、二次電池や充電池とも呼ばれます。

蓄電池と聞くと、建物に備え付ける大きな機器を想像する人も多いかもしれません。もちろん、それも代表的な蓄電池のイメージですが、スマートフォンやノートパソコン、タブレットなどの携帯機器に内蔵されているような小さな蓄電池もあります。

基本的には、災害時や停電時の非常用電源として使用されています。

テスラ_テスラパワーウォールとGATEWAY

(蓄電池参考例:テスラ社の家庭用蓄電池「Powerwall」)

UPSと蓄電池の違い

UPSと蓄電池は、どちらも電力を蓄え供給するモノですが、その目的や機能には違いがあります。

UPS
UPSは、蓄電池とインバータを内蔵した装置です。インバータとは、電気を変換する機器です。
蓄電池だけでは直流の電気をためることしかできませんが、UPSはインバータも内蔵しているため、直流を交流に変換して供給することが可能です。
ただし、UPSは数分程度の短時間の電力供給を目的としているため、長時間の停電には耐えられません。そのため、停電時に瞬時に電力を供給し、システムの安全なシャットダウンや、一時的な電力供給をおこなうために使用されます。

蓄電池
対して、蓄電池は長期間にわたる電力供給を目的としています。そのため、停電時にも長期かつ継続的に電気を使用したい場合は、蓄電池がおすすめと言えます。
再生可能エネルギーの蓄電や、災害時の非常用電源として使用されることが多く、家庭用や商業用、工業用など、幅広い用途で使用されます。

UPSの仕組みと種類

参考_小型UPS

(参考:小型UPS)

UPSは主に蓄電池、インバーター、整流器から構成されています。

通常時には、整流器が交流を直流に変換して蓄電池に充電し、インバーターは直流を交流に変換して機器に安定した電力を供給します。停電や電圧変動が発生した場合、整流器を停止し、蓄電池の電力供給に切り替え、機器の電力供給を継続します。

UPSに使用されるバッテリーの種類

UPSに使用される蓄電池には主に「鉛蓄電池」と「リチウムイオン電池」があります。

鉛蓄電池
鉛蓄電池は長い歴史と実績があり、多くの業界で使用されている蓄電池です。
コストが比較的低く、充放電サイクル数も3,000回程度と寿命も長いのが特徴です。

リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は代表的なものでいうと、スマホやノートパソコンなどの電子機器の充電池として使用されている蓄電池です。
鉛蓄電池と比較してコストは高額ですが、充放電サイクル数が多く、寿命が長いのが特徴です。

UPSはどんなときに必要?活用シーンを紹介

UPSは、電力供給が不安定な状況や停電時に重要な役割を果たします。特に、システムのダウンタイムを最小限に抑え、データの保護や機器の安定運用を確保するために不可欠です。

それでは、UPSがどのようなシーンで必要とされるか、具体的な活用シーンを紹介します。

停電

停電時のデータ・システム保護対策として

突然の停電が発生すると、コンピュータやサーバー、ネットワーク機器などが停止してしまい、作業中のデータが失われたり、システムがクラッシュしたりするリスクがあります。

しかし、こうした事態でもUPSが備わっていれば、停電が発生した瞬間に内蔵の蓄電池から電力が供給されるため、機器の停止を防ぎ、重要なデータを保護することができます。

実際に、多くの企業ではほとんどの業務をコンピュータで行っているため、停電が業務に与える影響は大きいです。停電時でも一定期間は電力供給が維持され、従業員が作業を継続できるUPSを導入することで、安全にシステムをシャットダウンするなどの時間を確保することが可能となります。

予備電源装置・非常電源装置として

UPSは、停電以外に電力供給が不安定な状況でも活躍します。

例えば、電圧の変動や瞬断などが発生すると、デリケートな電子機器に悪影響を与えることがあります。UPSは、電圧の変動を補正し、安定した電力を供給することで、機器の故障やデータ損失を防ぐ役割を果たします。

また、「非常電源装置」としても使用されています。例えば、病院や医療施設では生命維持装置や医療機器が常に動作している必要があります。これらの機器が停電や電圧変動によって停止することは命に関わるため、UPSは重要な予備電源装置として導入されています。

そのほか、商業施設や金融機関では「予備電源装置」として使用されています。ATMやPOSシステム、セキュリティカメラなど、電力供給が途絶えると業務に支障をきたす機器に対して、重要な装置となっています。

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いかがでしたでしょうか?

UPSは、電力の安定供給を目的とした非常に重要な装置であり、特に電力の瞬断や停電によるリスクを最小限に抑えたい現場において欠かせない存在です。

しかし一方で、UPSが供給できる電力量は一般的に10分前後と短いです。長い時間電力の供給を受けたい場合は、やはり容量の大きな蓄電池を導入する必要があるでしょう。併せて、太陽光発電システムも備えておくと安心感が増しますね。

個人の方や企業でも、UPSや蓄電池、太陽光発電システムの導入は、自然災害が大規模化している近年ますます需要が高まっています。

当社は、企業向けから個人向けまで、さまざまな太陽光発電システムや蓄電池を取り扱っております。少しでもご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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