蜜蝋の使い方~材料3つで簡単!ハンドクリーム&リップクリームを作ろう~
ミツバチの巣を構成する蝋(ろう)を精製してできる蜜蝋(みつろう)。
前回、蜜蝋を使ったラップの作り方をご紹介しましたが、蜜蝋の活用方法はまだまだあります!
色んな使い方に蜜蝋を活かしてみましょう。
<ほかの蜜蝋シリーズ>
☞繰り返し使えてエコ!蜜蝋ラップの作り方
☞クリスマスギフトにも!保湿&癒し効果バツグンの蜜蝋キャンドルの作り方
【簡単!蜜蝋の使い方】特徴と活用方法
まず、蜜蝋の特徴や効果について知りましょう。
・防腐、撥水効果
・抗菌、殺菌作用
・保湿効果
・つや出し効果
女性には嬉しい特徴がたくさんありますね。
加えて、融点が60~67℃なので、化粧品や軟膏などの薬、家具や木製品のつや出し、キャンドルなどにも使用されています。
また、天然の素材であり、体内へ接種しても問題ないことから、カヌレなどのお菓子作りにも使われているようです。
(※乳児ボツリヌス症のリスクがありますので、生後1歳未満の乳児には与えないようご注意ください。)
蜜蝋ハンドクリーム&リップクリームの作り方
さて、今回はリップ&ハンドクリーム作りに挑戦してみました。
蜜蝋以外に特別な材料は不要で、家にあるもので作ることができます。
蜜蝋も、アロマ専門店やオーガニック商品を扱っているお店、オンラインショップなどで簡単に購入することができますよ。
まず、必要な材料と道具は次の通りです。
<材料>
・蜜蝋(みつろう):2g
・植物オイル:10ml
(今回はココナッツオイルを使用しました。その他、オリーブオイル、ホホバオイルなどでもOKです。自分の体調や肌質に合う、お好みのオイルで試してみてください)
・精油:お好みで1~3摘
(こちらはあればでOKです。なくても大丈夫です)
<道具>
・耐熱容器(蜜蝋とオイルを温めて、溶かすために使います)
・耐熱容器が入るくらいの鍋や耐熱ボウル
・撹拌するための棒状のもの(割りばしなどでOKです)
・作ったクリームを入れる容器
材料と道具が揃ったら、早速作ってみましょう!作り方もとても簡単です。
<作り方手順>
① 湯煎用のお湯を沸かし、鍋または耐熱ボウルに注ぎます。
② 耐熱容器に蜜蝋、植物オイルを入れ、耐熱容器ごと①の鍋で湯煎します。
③ 蜜蝋とオイルに湯煎の熱が伝わるまで1分ほど待ちます。溶けてきたら棒を使って撹拌し液状にします。
④ 保存用の容器に移し替えます。そのまま冷やし、固まったら完成です。
作業開始から容器に移し替えるまで、約10分で作ることができました。
特に難しい工程はないので、だれでも簡単に作ることができると思います。
<ポイント>
・蜜蝋とオイルを溶かす際、熱で自然に溶けてくるので無理にかき混ぜず、蜜蝋とオイルを混ぜるために少し撹拌する程度にしましょう。
・クリームを保存容器に移し替えるときは、なるべく素早く移し替えてください。
→時間が経つと蜜蝋が固まり始めるので、移し替えづらくなってしまいます。
→もし固まってしまっても大丈夫です。再度湯煎し、溶かせば問題ありません。
<使用感>
出来上がったクリームは柔らかく、伸びがいいです。
香りは蜂蜜と、今回はココナッツオイルを使用したので、ほのかにココナッツの香りがします。
保湿効果もばっちりで、荒れた皮膚をしっかりと保護してくれそうです。
これに精油を加えれば、さらに好みの香りを楽しむことができると思います。
<注意点>
・生後1歳未満の乳児には使用しないでください。
・ご使用になる際は、1ヶ月ほどで使い切ることをおすすめします。
蜜蝋を使う=サステナブル?
今回のように、蜜蝋を使うことがなぜサステナブルな暮らしにつながるのでしょうか?
例えば、今回のクリームはリップクリームとしてもハンドクリームとしても使えますし、実は全身に使うこともできます。
1つ作ってしまえば、リップ用やハンド用、ボディ用など、用途別にそれぞれ買い揃える必要がなくなります。そしてその分、プラスチック容器を減らすことができるのです。
また、必要な分だけ・使い切れる量だけを自分で調節して作ることができるので、使いきれずに捨ててしまうということもなくなります。
こうした小さな「もったいない」をなくしていくことは、皆さん一人ひとりができる環境貢献だと思います。
一見ハードルが高そうにみえますが、今回のクリーム作りや前回のラップ作りなどは、本当にだれでも簡単に作ることができます。百聞は一見に如かず。ぜひやってみてくださいね!
☞髪にも環境にもやさしいシャンプーバーの作り方はコチラ
☞意外と知らない化粧品の使用期限?簡単再利用方法も!