環境にやさしい自然派シャンプー3選[メンズにもおすすめ!]
シャンプー×SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
最近シャンプーを変えたのですが、そのために色々と調べているうちに、最近は環境に配慮したシャンプーも増えているなと感じました。皆さんは感じられたことはありますか?
SDGsの目標のひとつには、「つくる責任 つかう責任」というゴールがあります。これは、持続可能な商品の製造と消費のサイクルを確保するということを目指している目標です。
こうした国際的な目標に対する動きは、化粧品・美容業界も例外ではありません。サンプルやパッケージ、容器の廃棄方法などについても考えていく必要があります。
例えば容器は、プラスチックの「4R(リデュース、リプレイス、リユース、リサイクル)」を目指した取組みがおこなわれるなど、各社工夫をこらして課題解決を目指しています。
また、化粧品・美容品は“成分”についても配慮する必要があります。今回のテーマである「シャンプー」は、毎日下水に流れていきますが、場合によってはそのまま川や海に流れ出てしまうことも。
この可能性に配慮して、悪影響の少ない自然由来の原料で作られたシャンプー商品は目にすることも増えました。あるいは、動物性のものや動物実験を避けた製品を展開する会社も近年は多いです。
髪へのダメージケアや保湿効果などは変わらず、少しでも環境や生物に影響が少ない成分が配合されたシャンプーがあるなら、そのほうがいいですよね。
そこで今回は、髪への効果も感じられながら、環境にもやさしい「サステナブルなシャンプー」のおすすめ3選をご紹介します!
ついでに知っておきたい「SDGs目標12.つくる責任 つかう責任」って?
SDGs目標12がどういったものかは、例えば“フードロス問題”などがわかりやすいと思います。大量の食材を廃棄物として捨ててしまっていることが大きな問題になっていますね。
この問題に対して、SDGs目標12に沿って対策をする場合、次のような取組みが考えられます。
<製造段階に対して>
・大量生産しない→需要量を調査し調整する
<消費段階に対して>
・大量購入しない→必要な分だけ購入する
・廃棄を減らす→コンポストで肥料にする
これらはあくまで一例ですが、実際に取り組まれていることでもあります。このように、SDGs目標12では、「持続可能」つまりサステナブルな仕組みの構築が求められています。
髪にも環境にもやさしい!自然由来のおすすめシャンプー3選
さて、私がシャンプーを調べていく中で配合成分的にも環境的にも良いなと思うものがいくつかありました。せっかくなので紹介していきたいと思います。
地球に優しくても、身体に優しくなければ意味がありません。
調べているうちに成分にもそこそこ詳しくなってしまいましたので、今回は洗浄力が強すぎず、頭皮に優しく、髪の補修も重視したものをピックアップしてみました。
①BOTANIST(ボタニスト):ダメージケア
<BOTANISTのサステナブルなポイント>
今回紹介する商品の中で、最も有名な市販シャンプーではないかと思います。
そんなボタニストのHPにはSDGsの目標にどう取り組んでいるかが具体的に掲げられています。
例えば、環境に配慮した紙素材を利用したり、一部商品では石油由来のプラスチックの代わりにバイオマスPETを配合した容器に変更したりしています。
また、「ボタニストの森」という森づくりも。これは、BOTANISTの売上の一部を活用して、音楽家の坂本龍一氏の団体とともに、北海道美幌町(びほろちょう)で植林活動をおこなう取組みです。
ちなみに、坂本龍一氏のアルバムでは「ウラBTTB」がオススメです。
<BOTANISTシャンプーの特徴とおすすめポイント>
シャンプーには、ベタイン系やアミノ酸系の洗浄剤を使用しているため、洗浄力が強すぎず、頭皮を優しくケアしながら洗うことができます。
また、保湿剤として“ペリセア”という成分を採用しているのもポイントが高いです。ペリセアは1分で髪に浸透し、内側から髪を補修してくれる成分です。その他にも、ゼインが配合されているので、カラーを長持ちさせたい方にもおすすめです。
②THE PUBLIC ORGANIC(ザ パブリック オーガニック):スーパーバウンシー
<THE PUBLIC ORGANICのサステナブルなポイント>
THE PUBLIC ORGANICは「人と環境に配慮した18か条」という項目を掲げています。そこには具体的な数字とともに、どのようにして人と環境に配慮するかを記載しています。
例えば、「最終製品の95%以上は天然由来原料(水を含む)であること」や、「シリコンは環境配慮型の“エコシリコン”のみを使用すること」などが掲げられています。
また、全成分の由来と目的をHP上で公開しています。見てみると、動物由来の原材料は使用せず、ほぼオーガニックの原材料から作られていることがわかります。
“エコシリコン”とは?
THE PUBLIC ORGANICによると、従来のシリコンと変わらない、優れたパフォーマンスを実現する最先端のサステナブルなシリコンとのこと。植物由来の再生可能資源から作られたバイオメタノールを使用しているため、従来の石油由来シリコンのオイルと比べて、1tの製造につき約1.6tのCO2排出量が削減できるそうです。
<THE PUBLIC ORGANICシャンプーの特徴とおすすめポイント>
純粋にシャンプーとしても、とても優れています。こちらもベタイン系やアミノ酸系の洗浄剤を使用しており、保湿剤としてペリセアを配合しています。
そのほか、補修・保湿成分として配合されている加水分解ダイズタンパク、コメタンパクといった植物性の成分は、高級シャンプーにも配合される成分です。
③Asthree(アスリー):ナチュラルシャンプー
<Asthreeのサステナブルなポイント>
こちらは廃棄物ゼロの観点から、イタリアのシルク産業で廃棄されていた「絹糸の精練時に排出される水」を回収し、再生したシルクエキスを含んでいます。廃棄物を資源と捉えることで持続可能な生産を実現しています。
その他にも、環境負荷の低い生分解性に優れたアミノ酸系洗浄成分を配合していたり、ボトルでの商品展開はせずにバイオマス原料を配合したパウチのみの商品展開をおこなうことで、脱プラやCO2削減にも取り組んでいます。
<Asthreeシャンプーの特徴とおすすめポイント>
先ほど記載したように、Asthreeのシャンプーにはシルクエキスが含まれているのですが、シルクには“セリシン”という成分が配合されています。これは、人間の肌の成分に非常に近い保湿成分です。
また、フランスのブルターニュ地方の岩塩が配合されているので、髪にミネラルを補給し潤いを持たせることができます。
☞@cosme(アットコスメ)や楽天市場で購入することができます!
オーガニックでサステナブルなシャンプーバーを手作りしてみる?
最近では、「シャンプーバー」という固形石鹸のようなシャンプーも販売されています。
液体ではないので、ボトルを使う必要がありません。環境的な面で言えば、ボトルの数を減らすことにつながるので、プラスチックを削減することができます。
ただ、シャンプーバーには洗浄力が強いものが多く、個人的には「万人向けにはおすすめしにくいかな」という印象でした。身体に影響が出てしまっては、SDGs目標の3番が達成できません。
なので、シャンプーバーを手作りしてしまうのもありかもしれません!
自分で安心できる材料を選んで簡単に手作りできるシャンプーバーの詳しい作り方は、過去の記事で紹介しているので、気になった方はぜひ参考にしてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
わたしたちが普段何気なく使っている日用品でも、少し見方を変えてみるだけで「環境にやさしい選択」をすることができるようになります。
皆さまも、商品を選択する時の検討するポイントに美容面や清潔感、使用感に加えて、環境面への配慮方法も含め、考慮してみてはいかがでしょうか。
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