サステナビリティ(サステナブル)/SDGs/エシカルの違いとは? わかりやすく図解!

環境

SDGs_サステナブル_エシカル_違い

テレビやラジオで聞かない日はない「SDGs」という言葉。
関連して、「サステナブル」や「エシカル(消費)」といった言葉もよく耳にしますが、これらのワードの違いをご存じでしょうか?

なんとなく良いこととわかっていても具体的に細かくは…という方も多いのではないかと思います。

そこで、今回の記事ではそれぞれの意味の違いや関係性を簡単に解説します。
また、一人ひとりがSDGsやエシカルのためにできることもあわせてご紹介していきますので、ぜひ参考にご覧ください!

目次

1.「サステナブル」「SDGs」の違いを解説
2.「エシカル」の意味とは?定義を知ろう
3.SDGs/サステナブル/エシカルの関係性
4.持続可能な社会を築くために個人でできること[具体例]
5.サステナブルな社会を目指してSDGsやエシカルを実践!

「サステナブル」「SDGs」の違いを解説

「サステナブル」の意味とは?

まずは、「サステナブル」という言葉について見ていきましょう。
サステナブルとは、英語表記で「sustainable」、「サステイナブル」とも読みます。英和辞典で調べると、「支持できる、持続できる、耐えうる」と記載があります。

近年では、サステナブルな社会などという形で多く使われており、これは持続可能な社会を意味します。「持続可能な社会」とは、地球の環境や資源を考慮し、これからも平和で豊かな生活を続けていくことができる社会のことを指します。

Tips!「サステナビリティ」とは?
直訳すると「持続可能性」。サステナブルが名詞化した単語です。
基本的な意味は同じで、持続可能なシステムやプロセスを指してビジネスの場でよく使用されます。

そんなサステナブルと最も深い関わりを持つ言葉といえば「SDGs」でしょう。

「SDGs」の意味とは?

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。「サステナブル」という言葉が入っていますね。

SDGsでは、サステナブルな社会を実現するために、国連に加盟している193か国が、2016年から2030年までの15年間で達成を目指す17の目標(ゴ―ル)が設定されています。さらには、その目標を達成するために169のターゲットが設定されていて、ターゲットの下に244の指標があります。
それでは実際に17の目標を見てみましょう。

SDGs目標

貧困や平等といった倫理に関わるもの、水やエネルギー、気候変動のように環境に関わるもの、教育や経済成長といったこれからの発展に関わるものなど、さまざまな方面の目標が設定されています。これらは発展途上国や先進国、人種、性別など関係なく取り組んでいくべき目標です。

近年の日本でも、SDGsの推進に取り組む企業や個人が年々増加しています。テレビCMや電車内広告でも見かけることが多いのではないでしょうか?
特に企業は「果たすべき社会的責任」として向き合うことで、SDGsを通して株主や従業員、地域といった関係者と良好な関係を築くことができます。

ついでに知っておきたい「CSR」の意味とは?

企業が果たすべき責任を「CSR(corporate social responsibility:企業の社会的責任)」といいます。

CSRやSDGsに取り組むことで新規事業開発や他社との連携など、さまざまな事業の可能性が生まれます。企業であれば、基本的には利益を生むためにビジネスモデルを考えます。
しかし、昨今では“SDGsの面でどう貢献できるか”“自分たちが果たすべきCSRは何か”ということを考えるところからビジネスモデルの構築が始まることも珍しくはありません。

また、株主や投資家も投資をおこなう際に、投資する企業の財務状況だけではなく、SDGsやCSRをどう果たそうとしているかを判断材料の1つとして考えるようになりました。
そのため、現在では“環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance:企業の社内管理状況)”の3つの視点から企業を分析して投資をおこなうことが主流となっています。これを、それぞれの頭文字を取って「ESG投資」といいます。

「エシカル」の意味とは?定義を知ろう

エシカル(ethical)とは、直訳すると「倫理的な」という意味になります。
実際には「エシカル消費」という形で使われたりすることが多いですね。エシカル消費とは、地球環境はもちろん、人や社会に配慮された商品のことやその商品を購入したりすることを指します。

エシカルは、SDGsとも深い関係性があり、サステナブルな社会の実現のためにその考え方がとても役に立ちます。

例えば、「フェアトレード」。これはエシカルと関係が深い言葉のひとつで、「公平・公正な貿易」という意味です。フェアトレード商品には、国際フェアトレード認証ラベルが付きます。

フェアトレード商品を購入することは、発展途上国の労働者にとってより公平で働きやすい労働環境の実現を目指す取組みに貢献することにつながります。つまり、社会環境の改善の一助になるということです。

チョコレートで見る「エシカル」な考え方

わかりやすい一例として、チョコレートで考えてみましょう。

エシカル_チョコレート_カカオ

私たちが普段食べているチョコレートの原料のカカオなど、多くは発展途上国で作られています。
実は、その背景には低賃金労働児童労働男女差別といった、整っていない労働環境があります。この“整っていない労働環境”の背景には、経済的貧困が大きな原因としてあります。

国際的なフェアトレードの基準では、生産者が適正な対価を得られるよう、持続可能な生産と生活を支えるフェアトレード価格が設定されています。生産者が適正な収入を得ることができれば、低賃金労働や児童労働といった労働環境が改善されることにつながります。

そこで、消費者としての私たちが、積極的にフェアトレードにより作られた製品を購入することで、遠く離れた国の生産者にも適正な代金を支払うことの助けとなるというわけです。

こうした、自然環境だけでなく労働や男女などの社会環境にも配慮されつくられたモノを選んで購入することが「エシカル消費」になります。

SDGs/サステナブル/エシカルの関係性

エシカルの考え方に基づき行動することは、SDGsの目標にもアプローチしていくことができます。

では、サステナブルとエシカルの違いは何か?
それは、“何を重視しているか”という点にあります。

サステナブルの場合は、「持続可能であること」を重視し、エシカルの場合は「倫理的であること」を重視しています。

サステナブルとエシカルについては、似ていて異なる考え方ではありますが、共通する点も多くあり、サステナブルな社会の実現のためには「エシカル」が必須とも言えます。
図にすると以下のようなイメージです。


個人でできるサステナブルな取り組み[具体例]

それでは、私たちがサステナブルな社会、エシカルな社会を達成するためにできることは、どんなことでしょうか?

節電・節水(SDGs目標:6,7,13に該当する取り組み)

最も手軽に始められる取組みのひとつです。すでに多くの方がおこなっているかと思いますが、これもサステナブルな社会に貢献するための手段と言えます。

発電には化石燃料を使用するため、その原材料がいずれ枯渇することは目に見えています。
また、世界には水不足に悩む国・地域が存在することはもちろん、人口増加に伴い、将来的にはより多くの国が水不足に直面するのではないかと言われています。
そのため、少しでも電気や、水の消費を抑えることはサステナブルな社会に繋がります。

個人的には、手間なく節電や節水をおこなうために、ご自宅のスマートホーム化や節水シャワーヘッド等による使用量の抑制をおすすめします。

マイバッグ・マイボトル(SDGs目標:12,13,14に該当する取り組み)

全国でレジ袋が有料化されてから、もうすぐ2年になります。この時を機に、マイバックを持つようになったという方も多いのではないでしょうか?
また、今年の4月からは「プラスチック新法」も施行されており、プラスチックの使い方を見直す潮流はますます大きくなっています。

プラスチックは便利な素材ですが、近年では海洋プラスチックごみの増加問題や、燃やされる際に発生するガスによって地球温暖化などの一因になってしまっているという課題もあります。
マイバッグやマイボトルを利用するだけでも、プラスチック製品を使う回数の削減になり、環境や脱化石燃料への貢献に繋がります。

マイボトルなどの利用以外にも、浄水器の取り付けをおすすめします。飲料水を水道水に変えることで、ペットボトルの削減が期待できます。

エシカル・サステナブルな商品の選択(SDGs目標:1,5,10,14,15に該当する取り組み)

企業が積極的にSDGsに取り組むようになり、エシカル・サステナブルな商品も増えてきています。
近年はファッション業界でも展開が進み、スニーカーで有名なメーカーのアディダスやナイキでは、人気ラインナップの素材をヴィーガン素材リサイクル素材にした商品も出ています。

また、皆さんが何気なく買っているコーヒーやバナナなどに、緑のカエルのマークはありませんか?このマークは「レインフォレスト・アライアンス認証」という認証マークです。これは、その製品や原料が、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)の強化につながる手法を用いて生産されたものであることを意味しています。

このように、社会や環境に配慮した商品を購入するだけでも、実はサステナブルな社会へアプローチすることができます。下記記事なども参考にしてみてくださいね!

☞エシカルとは?~サステナブルとの違いやエシカルグッズをご紹介~
☞エコとスニーカー「ニューバランスとサーキュラーエコノミー」

フリマアプリの活用(SDGs目標:12,13に該当する取り組み)

おうち時間が増えた頃から月1程度で身の周りのものを見直して、「最適化」するようになりました。
私は単に捨てるだけではなく、まずフリマアプリで売ることを考えておこなっています。自分にとっては不要なものでも、次に使ってくれる人は必ずいると思います。
例えば、これまでに下記のものを売ってきました。私が売却した基準も書いてみたので、ひとつ参考にしてみてください。

<フリマアプリで売ったもの>
・1年以上着ていない服、靴(1年着ないのであれば着るシーズンは来ない)
・ローテーブル(コーヒーカップくらいしか置かないため)
・CD、BD(サブスクサービスを利用するから)
・電子機器(数年使わないで持っていたイヤホンやカメラのレンズなど)
・香水(使い切れなかったもの。使用済みでも残っていれば買ってもらえる)
・アーティストのグッズ(ずっと保管状態だったため。ファンにとっては嬉しいアイテム)
・食器、調理器具(常用するもののみを残す)

これらの商品を購入した誰かは、新たに新品のものを買う必要がなくなるので、商品の製造過程での原材料の消費やCO2の排出などを抑えられます。

また、自分自身も売却を繰り返して物が減ることで、これから買うものに対して「これは本当に必要なのか」と考える習慣が身につきます。これも新たに物を買うことの抑制になりますね。
結果的に、物のリサイクルと新たな消費を抑制するという二面からサステナブルに貢献することができます。ただ、今後はその宅配によるCO2排出を考えていかないといけないなと思います。

食品ロスを減らす

食品ロスの削減は、食料資源の有効活用とCO2排出量の削減につながります。

家庭でできる具体的な取り組みとしては、購入する食品の量を計画的に管理する、賞味期限が近い食品を優先的に消費する、食べ残しをなるべく出さないようにするなどが挙げられます。

また、調理した食事の余分を冷凍保存することで、後日再利用することも食品ロスの削減に有効です。

地産地消

地産地消は、地元で生産された食材を地元で消費することにより、輸送に伴うCO2排出量を削減し、地域経済を活性化させる効果があります。

地元の農産物や海産物を積極的に購入することで、新鮮で栄養価の高い食品を摂取することができるだけでなく、地域の生産者を支援することにもつながります。

また、季節に応じた食材を選ぶことで、自然のリズムに合った食生活を楽しむことができます。

認証ラベル・マークの付いた商品を購入する

エコマークやGOTS(Global Organic Textile Standard)、FSC(Forest Stewardship Council)など、環境や社会に配慮した生産・管理が行われていることを示す認証ラベル・マークの付いた商品を選ぶことは、サステナブルな消費行動の一環です。

エコマークは環境負荷の低い商品、GOTSはオーガニック素材を使用したテキスタイル製品(繊維製品)、FSCは持続可能な森林管理から得られた木材や紙製品に付けられます。

これらの商品を選ぶことで、環境保護や労働者の権利保護など、サステナブルな社会づくりに貢献する企業や団体を支援することができます。

太陽光発電の導入(SDGs目標:7,11,13,15に該当する取り組み)

昨今、世界的に石油やLNGといった化石燃料の不足に見舞われています。ガソリンや電気代の値上がりから、痛感している方も多いのではないでしょうか?
日本の火力発電や原子力発電といった主力発電方法の原材料は、多くを輸入に頼っています。有限の資源を各国で取り合う状況が続けば、輸入に頼るしかない日本は不利になります。
いずれ枯渇してしまう化石燃料から脱却し、個々人でもエネルギー自給率を上げなければ、生活を続けることが困難になってしまう可能性も少なくありません。

そこで効果的なものが、太陽光発電設備です。
自分たちで電気を作ることによって、電力会社から買う電力量が減り、化石燃料からの脱却に貢献できます。また、一緒に蓄電池を導入することで、晴れている時間に発電して貯めた電気を夜に使用することができるようになるので、安定性と自給率の上昇に繋がります。

太陽光発電と聞くと、費用がかかりハードルが高いイメージはありますが、最近では会社の屋根や個人の住宅にも初期費用0円で太陽光発電設備を設置できる「PPA」というモデルも広まっています。

PPA図

これは、建物所有者と別の人が発電所の所有者として設備を設置し、建物所有者はその発電所から電気を買うという仕組みです。多くの場合、電力会社から買う電気より安い単価で電気が購入できるようになります。

このように、太陽光発電設備を導入することへのハードルは年々下がってきています。国や自治体などから補助金もさまざま出ているので、うまく活用したらお得に導入できそうですね。

サステナブルな社会を目指してSDGsやエシカルを実践!

いかがでしょうか?

個人で簡単にできることが多いなと感じていただけたなら幸いです。身の周りで簡単にできることも、SDGsやエシカルにつながっていきます。

一日ひとつ、新しく何かを始めるだけでも目標達成に貢献ですることができます。まずはできることから、サステナブルやエシカルを実践し、よりよい社会の実現を目指していきましょう!

当社では、太陽光発電のEPCをおこなっております。
太陽光発電設備や蓄電池などの導入にご興味がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

それだけでなく、
・今すぐにとは考えていないけれど、とりあえずの費用感を知りたい!
・もう少し詳しく太陽光のことを聞きたい!
・自宅への太陽光発電設備の導入を考えている!
などなど、少しでも太陽光に興味のある方も、お気軽にご相談くださいね。

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