日本とちがう!アメリカのハロウィン【現地リポート】

環境

皆さんこんにちは!10月に入ったらハロウィンがありますね。

私の知り合いはアメリカのオハイオ州で大学で日本語の先生をしています。ユニークな教え方で生徒に評判がいいと聞いています。

コロナ禍前は、定期的に生徒を10人ぐらい連れて日本の文化や日本語を教えるツアーを開催していました。ちなみに、去年は歌舞伎を見せる予定でしたが、コロナ禍でキャンセルになってしまいました…。

そんな今、アメリカではコロナ禍の中ハロウィンはどうしているのか?現地の声として聞いてみたところ、どうやら工夫を凝らして地域で行われているようです!

そこで今回は、日本とは違う「アメリカのハロウィンの過ごし方」をご紹介します。

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<目次>
アメリカのハロウィン文化と“Trick or Treat!”
何度も“Trick or Treat!”とやってくる高校生
姉弟で使いまわして「サステナブル」手作りハロウィンのコスチューム
ジャック・オ・ランタン用パンプキン狩りもできるアメリカ
コロナ禍でも工夫してハロウィンを楽しむ

アメリカのハロウィン文化と“Trick or Treat!”

近年、日本でもハロウィンを楽しむ人が増えてきていますが、アメリカのように家々を回って “Trick or Treat!”と言って小中学生がキャンディをもらうイベントというより、渋谷やUSJのようなテーマパークに行ってコスプレを楽しむ高校生以上の大人のイベントという印象が強いですよね。

では、日本のハロウィンとアメリカのハロウィンは何が違うのでしょうか?

まず、アメリカのハロウィンは、町中を巻き込んだイベントです。

アメリカでは地域ごとに、「この町では何月何日何時からハロウィンをします」とお達しがあります。だから、その日に向けて、各家庭はコスチュームを用意したり、キャンディを用意したりします。

ちなみに、当日参加したくない家は外灯を消しておくことで、子どもたちはその家に行かないというルールもあります。

また、アメリカのハロウィンはコスチュームを着るのと同じぐらい、どれだけ多くのキャンディをもらうかが重要です。

ただ、日本人の私には「ものごい」をするようで、一軒一軒回って”trick or treat!”と言ってキャンディをもらうのは、やっぱりちょっと抵抗があります。日本に住んでいる皆さんもきっと、ご近所のお家を訪問してキャンディをもらうのは、抵抗があると思います。

何度も“Trick or Treat!”とやってくる高校生

次に、アメリカで配られるキャンディの大きさの話をしたいと思います。

何十人もの子どもたちが家に来るので、各家庭では結構な量のキャンディを用意しておかなくてはいけません。

でも、そこはアメリカ。ハロウィンの時はハロウィン用の、しかもハロウィンサイズのキャンディが売られています。それは、通常サイズよりかなり小さく、大阪で言う「あめちゃん」一個サイズのキットカットなどなど。

でも、私の義祖母はいつも「ハロウィンサイズ」ではなく、「通常サイズ」でもなく、「キングサイズ」のキャンディを配っていました。

その義祖母の家は、近所ではとても有名でした。私が、鼻高々にその「キングサイズ」のキャンディを配っていると、何度も何度も初めて来たかのようにキャンディをもらいにくる高校生がいるのに気がつきました。

高校生は身体も大きく、Trick or Treatingは卒業している人が多いのに…。高校生なら保護者なしで歩道を歩くことができるため、キングサイズのキャンディほしさに、手を変え品を変え、何度も義祖母の家に「キングサイズ」のキャンディをもらいに来ます。

それに気づかれないと思っているところが、まだまだ幼い高校生だと言えます。そんな高校生にだって、何度でもキングサイズのキャンディをあげるのが、義祖母の懐の大きさを表しているし、近所で有名なのも頷けました。

姉弟で使いまわして「サステナブル」手作りハロウィンのコスチューム

コスチュームについては、その年に流行ったディズニーのキャラクターだったり、ゲームのキャラクターだったりします。

私は手作りするのが得意なので、0歳はピーナッツ、1歳は巻きずし(なぜか写真がない)、2歳はにわとり、3歳はピザと手作りのコスチュームを作って娘に着せました!

3歳の時から日本語補習校に通い始めた娘は、補習校でハロウィンのパレードをすることになりました。3歳の女の子のコスチュームといえば、もちろん「プリンセス」。
かわいいプリンセスに交じって一人「ピザ」の娘は、私としてはユニークでおもろいと思っていました。

ハロウィン

でも、その次の年にリクエストされたコスチュームは私の手作りのものでもなく、「エルサ」でした。その年に大ヒットした映画「アナと雪の女王」のメインキャラクターです。

その年のTrick or treatingは、少なく見積もっても50%以上の女の子のコスチュームは「エルサ」でした。ユニークが恥ずかしいお年頃なんですよね…。

手作りコスチューム

(手作りコスチュームは、使い回せてコーディネートしやすい!)

2020年のコロナ禍で、授業はオンラインになるも、ハロウィンのTrick or treatingは行われました。

といっても、イベントは野外で行われ、マスクをしている人も多かったです。キャンディについても、玄関の外に置いてあるのを自分でとるシステムを採用したりして、ソーシャルディスタンスも取りやすいイベントでした。

ジャック・オ・ランタン用パンプキン狩りもできるアメリカ

かぼちゃをくりぬいて作る「ジャック・オ・ランタン」についてお話すると、あの大きなパンプキンはスーパーでも買えますが、畑でパンプキン狩りもできます。
ただ、量り売りなので結構お高くつきます…。

それでも、彫ったりするには大きい方がいいため、なるべく大きいものを選びがちです。測りにかけて、その金額を知った時にはあとの祭り…。

そのジャック・オ・ランタンも一週間ぐらいで彫ったところからカビが生えてしまいます。
3週間後ぐらいには、朽ちてドロドロになったオレンジの物体をスコップですくって、庭の雑草の中に放り込むので、雑草畑は翌年かぼちゃ畑になったりします。

ゆきちゃん

コロナ禍でも工夫してハロウィンを楽しむ

NHKの世界ワクチン接種状況によると、アメリカのワクチン接種率は50%だそうです。私の住んでいるオハイオ州では、マスクをしていない人の方が増えてきました。

お店の前には、「ワクチンを打った人はマスクをしなくてもいいですよ」と書いてあります。でも、それを確認する人はいません。
確率からすると、お店にいる半分の人はマスクをしている計算になりますが、誰一人マスクをしていない現状。つまり、ワクチンを打っていない人もマスクをしていないことになります。

コロナにかかる人も再び増えてきている中で、日本のように緊急事態宣言を発動してどうしても食い止めようとする国もあれば、ワクチン接種済みか否かに関わらず、自己判断でお願いしますよという放任主義の国もある現状。どちらが正解なのかはわかりません。

ただ言えるのは、コロナ禍でもハロウィンのような工夫して楽しめるイベントがあることは、子供たちの明るい未来につながると思っています。


いかがでしたか?

日本のハロウィンとアメリカのハロウィンでは、楽しむ年齢層から楽しみ方まで全然違いますよね。「ジャック・オ・ランタン用パンプキンが、翌年にはパンプキン畑になるなんてワイルドだぜ~(少し前に流行った)」と驚きもあったのではないでしょうか?

皆さんに、オハイオ州のハロウィンがどんなものかを少し知っていただけたかと思います。

コロナが落ち着いたら、また海外にも行きたいですね。それまでもうひと踏んばり、がんばりましょう!

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