防災リュックの中身と作り方[台風シーズン到来前に!]
実は、7月から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなるタイミングなので、大雨、洪水、暴風、高波、高潮などの生活や生命を脅かすような自然災害が多発する時期です。
私は災害の少ない地域出身なので、「防災意識が低い」と友人に指摘され、どんなことをしたらよいか勉強しました。今も友人は、横浜に台風が直撃するというニュースを見ると、遠方なのに気にしていてくれて、LINEで指示をくれます。
皆さまもこの機会に、ぜひご自宅の防災対策を見直してみてください。
台風が来るとわかったら!前日までに対策すべきこととは?
台風が来ると天気予報で知ることができても、実際のところ何をしたら良いのか。経験していないと特に、具体的にはわからないことが多いと思います。
気象庁のホームページを参考にさせていただきました。簡単に抜粋しますと…
・窓、雨戸はしっかり締めて必要に応じて補強
・側溝や排水溝は掃除して水はけを良くしておく
・風で飛びそうなものは固定するか屋内へ格納
・避難場所の確認をし、家族に共有する
・非常用持ち出し具を用意、確認する ※後述
☞詳しくはコチラ:国土交通省気象庁HP「自分で行う災害への備え」
特に、避難場所の把握は忘れている方も多いのではないでしょうか?いざという時にすばやく行動できるよう、事前にしっかり調べておきましょう。
また、台風が来ている時は、川や畑を確認に行ってはいけません。雨漏りがするからといって、補修のために屋根に上がってもいけません。大丈夫だと思っていても、怪我をしてしまうニュースを毎年のように見ます。
2019年の台風19号では、実家の屋根瓦が飛んでしまいました。屋根のメンテナンスは素人では困難ですので、定期的に専門業者へ依頼するのがベストです。
100円均一などを駆使!防災リュックの簡単な作り方
実際に避難時に持っていくための、「防災リュック」を作成したのでご紹介します。
私の分は、100円均一やドラッグストアなどを駆使し、自作しました。用意しようと思えば、簡単に集めることができるアイテムも多いので、面倒くさがらず今のうちに作ってみてくださいね。
ちなみに、父の日・母の日には既製品を購入し贈り物にしました。案外喜んでもらえたので嬉しかったです。「自分でアイテムを集めるのは面倒」という方には、必要なアイテムが詰め込まれた既製品の非常用リュックなどもたくさんあるので、ネットで検索してみてください。
「防災リュック」の中身:詰めるべきアイテムの選び方
自分でアイテムを集める場合、何を詰め込むべきか判断が難しいですよね。
そんな時は、ネットで「防災士」という検索ワード+「防災リュック」や「備蓄品」などで検索をしてみてください。防災士なる資格をお持ちの方が、防災リュックに入れるべきものをリスト化してくださっているさまざまなサイトや記事がたくさん出てきて、とても参考になります。
例えば、いくつかのサイトを閲覧してみると、非常食や水、簡易トイレなどはもちろんですが、「ホイッスル」がリストに入っていることが多いです。
意外に思いましたが、確かに閉じ込められてしまったりした時に、極力体力を消費しないで大きな音を出せるアイテムなので、ぜひ用意しておきたいですね。
「防災リュック」自体は防水のものがいい?
ちなみに、私は今も可愛いとは思っているけど、もう普段は使わなくなった昔のリュックにアイテムを詰め込んでいます。
防災リュックは、非常時にすばやく持って外に出れるよう玄関脇などのすぐ手に取れるところに置くので、可愛い物に入れるのがオススメという方もいますが、私はなんでもいいと思います。
ただ、できればやはり、雨の日に外に持ち出すことも想定して、防水仕様のものがいいでしょう。せっかくのアイテムが濡れて使いものにならなくなってしまったら意味がありません。
難しければ、中に詰めるものをいくつかのグループに分け、ビニール袋に入れておくと安心だと思います。
防災リュックの中身を徹底紹介!女性におすすめアイテムをリストアップ
参考までに、私が自作したものを細かくご紹介したいと思います。
女性におすすめの【防災リュックの中身】リスト
★レインコート
★LEDライト←キーホルダーで外付け
★ホイッスル←キーホルダーで外付け
★給水バッグ
★圧縮タオル
★携帯トイレ
★軍手
★エマージェンシーブランケット
・水のペットボトル(半日分程度)
・救急絆創膏
・生理用品(3日分程度)
・使い捨てカイロ
・筆記用具(油性ペンが良い)
・付箋
・マスク
・ポケットティッシュ
・消毒液(ケガ用、手指用)
・てぬぐい(ハンカチ)
・タオル
・簡易な食べもの(半日分程度)
・着替え
・モバイルバッテリー、充電コード
・ビニール袋(ゴミ袋、ジッパーバッグ)
・ガムテープ
【用意できると良い物】リスト
・防災頭巾/ヘルメット
・ラジオ
【赤ちゃんがいる家庭】向けリスト
・おむつ
・哺乳瓶(プラスチック製)
・液状ミルク/ベビーフード
―――――――
★マークのものは、100円均一で購入しました。とりあえず、ダッシュで避難所へ行くことを想定しているので、飲食物はたくさん入れる必要はありません。
重くなってしまっても本末転倒なので、必要なのは命を救うための最低限の荷物と考えてください。避難所へ行く、避難所で一晩過ごすのに必要な物と考えて作成すると良いです。
何日分もの備蓄食、備蓄水は避難所に行くだけの場合には必要ありません。生き延びることができてから必要になるものですので、ご自宅や車の中などにご用意ください。
防災リュックの中身に関する補足解説
上記で挙げた「防災リュック」の中身について、いくつか補足しておきます。
【着替え】は季節によって入れ替えよう
着替えは雨に濡れたり、土砂、ほこりまみれになったと想定し、避難所についてから身体が冷えたり、怪我が悪化しないようにするために必要です。
とはいえ、夏と冬とでは気温が違いすぎるので、季節によって変える必要があります。また、水濡れ防止に、ビニール袋などに入れたりするといいでしょう。
【簡易な食べもの】はローリングストックしよう
食べものも、賞味期限が来るので適宜チェックして入れ替えをします。なので、好きなお菓子にしておいて、買う度にローリングストック(定期的に備蓄した食材や食べものを食事などに取り入れ、食べた分を買い足していく方法)してもいいですね。
そうすれば、わざわざ高価な備蓄食や備蓄水を買う必要はありません。衣類と食品は定期的に交換するので、私はリュックの上部に入れています。
☞詳しくはコチラ『【防災とボランティアの日】備えておくべき災害対策グッズとは?』
【筆記用具】【付箋】は必要?
私も「筆記用具と付箋は、必要なの?」と思いましたが、いざという時には役立つアイテムです。
大規模な災害では携帯も繋がらなくなることが想定されます。そんな時、家族とバラバラになってしまった場合に、避難所の入り口などに貼っておいて、「自分がここにいること」や「●●へ行くこと」などを伝える際に使えるそうです。
確かに、最初に訪れた避難所がいっぱいだった時は第二、第三の避難所へ移動が必要になる可能性もあります。かさばるアイテムではないので、備えておきましょう。
防災リュックの中身は最低限に!命を優先しましょう
いかがでしたでしょうか?
今回は、防災意識が低かった私が、いろいろなサイトで調べ、ゼロから勉強して身に着けた知識の一部をご紹介させていただきました。
もちろん、今回ご紹介した防災リュックの中身リストはあくまで一例なので、人によって必需品は多少変わってくると思いますが、参考にしていただけると嬉しいです。
また、アイテムを詰めた防災リュックを背負って走ったり、長い距離を歩くことができるかどうかも確認しておきましょう。色んなアイテムを詰め込みたくなりますが、第一は命が助かることが重要です。詰め切れないものは、玄関や車の中など、後から持ち出しやすいところに置いておくと良いと思います。
しっかり備えて、安心してこれからの時期を過ごしましょうね!
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