10年続くエシカルブランド10選[本物が物語る魅力ある商品たち]
先日インタビューに伺ったエシカルセレクトショップ「えしかる屋」さまでは、2022年6月に「10年目のエシカル展」というイベントを開催されました。
このイベントには、2022年に“10年” を迎える10のエシカルブランドが参加し、それぞれの商品の展示販売やトークイベントなどがおこなわれました。
近年のようなブームになる前から、さまざまな困難を乗り越えてブランドのこだわりを守り、成長させてきた“本物のエシカルブランド”たち。
今回は、えしかる屋店長の黒崎さまとプロデューサーの稲葉さまにお伺いした、イベント参加ブランド10企業・団体と、魅力あふれる商品をご紹介します。
☞えしかる屋さまインタビュー記事はコチラ!
“本物のエシカルブランド”はこだわりと熱い思いが満載
ラフィアバッグ:「Sulci(スルシィ)」
Sulciは、「一本のかぎ針でフィリピンの女性たちの未来を切り拓く!」をモットーに、モノづくりを通じて貧困などの社会的課題に取り組むフェアトレードブランドです。
現地の女性たちがかぎ針1本で、ラフィアというヤシの葉を加工した天然繊維を編んで作ったバッグなどを販売しています。編子さんが一人ひとり手作業で作っているので、作り手が誰かわかるように商品にはそれぞれサインが入っています。
繊細で可愛らしいデザインが魅力的です。
エシカルジュエリー:「Phuhiep(フーヒップ)」
Phuhiepは、ベトナムの古都フエの貧窮地区で育った女性アーティザンを雇用し、彼女たちの自立心や自尊心を育てることを目的としたフェアトレードのアクセサリーブランドです。
当初は指示されたデザインのものを作るだけだったアーティザンたちが、今では自分からもデザインアイデアを出すようになりました。
フェアトレード商品はたくさんありますが、結局は下請けのような仕事を続けているケースも少なくありません。しかしPhuhiepでは、作り手が成長することで自立心が育ち、ブランドとしても確立しました。
ビオジュエリー:「Coloridas(コロリーダス)」
Coloridasは、ブラジルの大地で多様な人種から生み出されるカラフルな文化と新たな価値をお届けするフェアトレードブランドです。
ブラジルの限られた一部の地域に自生する植物「カッピンドウラード(黄金の草)」は、乾燥させると金色の輝きが出る不思議な植物。この植物を使って「ビオジュエリー」を作り出しています。
Coloridasも含め、長く続くブランドは飽きがこなくて、時代のトレンドに左右されずかっこいいものばかりです。
シルクストール:「メコンブルー」
メコンブルーは、クメールの伝統工芸の高い技術を受け継ぎながら、オリジナルのファッション性の高いデザインが魅力の高級シルクストールブランドです。
もともとカンボジアという国は上質のシルクを作ることで有名だったのですが、内戦で荒れ果て、その際に織り機なども壊されてしまいました。しかし、メコンブルー創始者のチャンタ・ヌグワンさんが、技術者が住めるようなコミュニティを作り、日本からも技術者を送って織り機を作るところから始め、織り手を育成してきました。
現在、色鮮やかな染色と丁寧な手織りで作られたメコンブルーの商品の品質は、とても高く評価されています。
天然素材ブランド:「アトリエふわり」
アトリエふわりは、上質のリネンを中心に天然素材を使った洋服を作っているフェアトレードブランドです。
タイを中心に、ラオスなどの工房の人たちとフェアトレードで仕事をしています。ふわりの服は熱烈なファンが多く、最初はお出かけ着として、それから家着になり、最後はパジャマとして、1着を長く愛用される方が多いです。
洋服は、すべて土に還る素材で作られています。天然素材で色とりどりの商品は見た目も美しいですよね。
ラオスコーヒー:「フェアトレードドリップバックプロジェクト」
フェアトレードドリップバックプロジェクト(略してドリプロ)は、ラオス産のフェアトレードコーヒーを取り扱うインカレの学生団体です。
ラオスのコーヒー豆は、あまり有名ではなく、「そもそもラオスってどこ?」という方も多いです。実は、ラオスのコーヒー豆は上質な商品なのですが、実際に販売される際には知名度が低いため、ブラジル産のコーヒー豆などと混ぜられてしまいます。
ドリプロでは、“生産者と消費者の真のWin-Win”を目指し、ラオスのボラペン高原の上質な豆を仕入れてフェアトレード商品として販売しています。
バンブージュエリー:「EDAYA(エダヤ)」
EDAYAは、フィリピン山岳少数民族の無形文化に着想を得たバンブージュエリーのブランドです。
ルソン島北部の山岳少数民族カリンガの人々は、竹を使って家や雨ごいの楽器など色々なものを作っています。EDAYAでは、その技術を用いたアート作品やアクセサリーの販売をおこなっています。
その他にも、無形文化の継承やマイノリティとされる方々のエンパワーメントプロジェクトなど、幅広い取り組みをおこなっています。
アルパカニット:「MAITE(マイテ)」
MAITEは、主にペルーのアルパカ素材の商品を扱うフェアトレードブランドです。
アルパカは冬のイメージがありますが、実は通気性が良く、触り心地も気持ちいいので、靴下や腹巻などは夏でもよく売れる商品です。
アルパカのニット商品は、高いというイメージがありますが、高品質のものを長く使うこと、お直しにも対応しているという観点から持続性がある商品と言えます。
世界最高品質のケニア産バラ:「AFRIKA ROSE(アフリカローズ)」
AFRIKA ROSEは、ケニアのフェアトレードの薔薇ブランドです。その特徴は、薔薇の巻が多く大変美しいことと、生命力の強さです。なんと、AFRIKA ROSEのバラは約2週間近く咲き続けます。
「私もあるイベントでアフリカローズをたまたま見つけて買ってみたところ、2週間も咲き続けたので『この薔薇はホンモノか?』と疑問に思い、思わずブランドの代表に連絡を取ったほどです(笑)」と、稲葉さま。TV番組やイベントの装飾などでもよく使用されているそうです。
エチオピアシープレザー:「andu amet(アンドゥアメット)」
andu ametはエチオピアのシープスキン(羊の革)を使ったバッグなどの革製品をデザインから縫製、販売まで手掛けるレザーファッションブランドです。
エチオピア産の羊の革は、しっとりやわらかい手触りと、丈夫で伸縮性が高いことが特徴です。そのため、商品にもこうした特徴が活かされたデザインが多く、思わず目を惹きます。
皮の原産国という立場だったエチオピアに技術を伝授したことにより、雇用機会を生み出しました。今では、現地の職人さんたちも誇りを持って商品を作り出しています。
エシカル商品を見て触って購入したい方は「えしかる屋」へ!
いかがでしたでしょうか?
アクセサリーから洋服、バッグなどのアイテムまで、さまざまな商品とブランドをご紹介しました。
えしかる屋さまでは、このほかにも出会ったことのない面白くて魅力的な商品を数多く取り扱っています。食品や、宇宙船でも使われた歯磨き粉なんて変わりダネも!(笑)
きっと心惹かれるアイテムが見つかると思います。鎌倉観光や近くへおでかけされる際には、ぜひ訪れてみてくださいね。
【えしかる屋】
HP:https://www.ethical-ya.com/
住所:〒248-0005 鎌倉市雪ノ下3丁目9-5-1 1階
電話番号:0467-33-4135
営業日時:水曜日~日曜日(11:00~17:00)
定休日:月曜日・火曜日
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