5月3日は「憲法記念日」神奈川で巡るゆかりの地

5月3日は憲法記念日です。これは、「日本国憲法」が施行された日を記念する祝日です。
では、旧憲法の「大日本帝国憲法」については、皆さんはどのくらいご存じでしょうか?

日本初の憲法であった大日本帝国憲法は明治以降59年もの間、日本の最高法規としてこの国の政治の方向を定め、支えていました。

そこで今回は、そんな大日本帝国憲法に関連する横浜のスポットをご紹介します。憲法やその草案作成に携わった伊藤博文などにゆかりのある地をぜひ訪れてみてください。

明治憲法草創の碑

明治20年(1887年)、伊藤博文を中心とした伊東巳代治、金子堅太郎などは、金沢八景にあった料亭東屋で明治憲法制定のための草案を起草しました。そのことを記念し、上写真の記念碑が昭和10年(1935年)に建立されました。

現在、東屋は廃業してしまいましたが、その代わり上写真の碑から40メートルほどの場所には、東屋の跡地を明治憲法起草の地として紹介するレリーフもあります。

こちらのレリーフには大日本帝国憲法にまつわる衝撃的なエピソードとして、料亭に泥棒が入り、機密書類の入った鞄が盗難に遭ったことが記されています。

幸いにも、書類は翌日無事に発見されましたが、それ以降は夏島にある伊藤博文の別荘にて草案の作成は進められました。

アクセス

京浜急行線・シーサイドライン 金沢八景駅より徒歩5分
参照URL:https://yokohama-kanazawakanko.com/spot/institution/reki/reki013/

旧伊藤博文金沢別邸

明治期、富岡などの金沢近辺は東京近郊の海浜別荘地として注目され、さまざまな著名人が別荘を設けていました。初代総理大臣にして、大日本帝国憲法起草の中心人物である伊藤博文もその一人であり、この別荘は明治31年(1898年)に建てられました。

旧伊藤博文金沢別邸は、平成18年(2006年)11月に横浜市指定有形文化財に指定されました。その後、老朽化が著しかったことから復元工事が実施され、平成21年(2009年)に竣工しました。

邸内の台所や客間、庭園に至るまでが当時の状態を忠実に再現しており、伊藤博文が生活していた明治の面影が感じられます。その他にも、伊藤博文の実際の生活や生涯について紹介する調度品や資料も豊富に展示されています。

隣接している庭園は、金沢区の花でもある牡丹が多数植えられた牡丹園となっており、4月には、多種多様な色や形をした牡丹を楽しむことができます。

アクセス

シーサイドライン野島公園駅下車徒歩約5分
参照URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/nojima/hakubuntei/outline.php

明治憲法の起草地記念碑

料亭東屋で起きた草案盗難の一件以降、草案作成の場所は現在の横須賀市夏島町にあった伊藤博文の別荘に移されました。

現在、夏島にあった伊藤博文の別荘は残っていませんが、草案に加わった伊東巳代治、金子堅太郎などが発起人となり、大正15年(1926年)に上写真の記念碑が建立されました。

碑の基石は、明治憲法全76条を示す76個の御影石からなり、縦横22尺2寸1分1厘(約6.7m)の大きさは、憲法発布の日、明治22年(1889年)2月11日を表しています。

アクセス

追浜駅~夏島または住友重機間バス、夏島下車徒歩5分
参照URL:https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/2120/g_info/l100004012.html

憲法ゆかりの地と一緒に立ち寄りたい観光スポット

野島公園

旧伊藤博文金沢別邸を訪れたならば、あわせて野島公園を巡ることをおすすめします!

野島公園は、江戸後期に活躍した浮世絵師、歌川広重によって描かれた「野島夕照」で有名な地域です。その夕焼けの景色は「野島の夕映え」として“かながわ景勝50選”にも登録されています。

特におすすめしたいスポットは、園内の野島山頂上にある展望台です。海抜57mの野島山からのとても見晴らしの良い景色を楽しむことができます。

アクセス:
シーサイドライン野島公園駅下車徒歩約5分

貝山緑地

貝山緑地は、追浜浄化センターの隣にある緑地です。明治憲法起草地記念碑を訪れた際に余裕があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

園内には約1,000本の杏子の木が植栽されており、3月下旬頃には花が見頃になります。また、敷地内には見晴らしの良い展望台などもあります。

杏子の実については、勝手に収穫して持ち出すことは禁止されていますので、ご注意くださいね。

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いかがでしたでしょうか?

その他にも、貝山緑地のある追浜から夏島・浦郷にかけての一帯は、かつて海軍航空の一大拠点でもありました。その地下には、戦闘機の格納を目的とした地下壕が6か所以上確認されています。

これらは「貝山地下壕」と呼ばれており、軍事に関する重要な史跡とされています。見学ツアーも実施されているので、ご興味のある方は参加されてみてください。

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