【海洋プラスチックごみ削減のために】手軽にできる分別とSDGs

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【海洋プラスチック】クジラの赤ちゃん、死因はプラスチックごみ?

2018年8月、鎌倉の由比ガ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんの死骸が打ち上げられました。
赤ちゃんとはいえ体長は10メートル超。日本の海岸に漂着した記録は過去にありません。

それだけでも大きなニュースなのですが、ショッキングだったのは体内からプラスチックごみが発見されたこと

今回、このプラスチックごみは死因に直接関係したわけではないようですが、本来母乳しか飲まない時期のクジラの赤ちゃんが誤飲するほど、今の海にはプラスチックごみが漂っていることの証明になる事件でした。

プラスチックごみによる海洋生物への悪影響は、以前から警鐘が鳴らされていました。
絶滅危惧種であるシロナガスクジラの赤ちゃんにまで影響を及ぼしていたことが判明し、プラスチックごみ削減がますます注目されるようになりました。

海を漂うプラスチックごみですが、すべてが直接海に投げ捨てられたわけではありません
陸地でポイ捨てされたごみが風に乗ったり排水溝を流れたりして、川を通って海に流れ出たものがほとんどです。
海岸に打ち上げられているごみのうち、70%が山、街、川原などから川を通じて海に流れ出たものという調査結果もあります。
☞横浜市資源循環局の動画「ポイ捨てごみはどこへ行く?~海を漂うプラスチック~」

プラスチックごみが減らない理由のひとつが、使い捨てや過剰包装です。

スーパーに一度買い物に行っただけで、食品トレイやお菓子のパッケージなどのプラスチックごみが大量に出ると感じる方も多いのではないでしょうか?

さらに2020年以降、コロナ禍によりテイクアウト需要が急増
陶器の食器で届け、後で回収に来てくれる以前のような出前はもうほとんどありません。使い捨ての容器が主流となり、食後に即、プラスチックごみが発生してしまうのです。

もちろん、焼却やリサイクルなど、環境に優しくプラスチックを処理する方法はあります。
ところがポイ捨てされたものなどは、先ほど伝えたように風や川に乗って海に到達します。

ここで懸念されているのが、「マイクロプラスチック」です。
マイクロプラスチックとは、5ミリ以下の小さなプラスチック片のこと。
目には見えないほどのサイズですが、ダイオキシンなどの海の有害化学物質を取り込みやすいことが研究でわかってきました。

マイクロプラスチックが漂うことで、海に有害化学物質が広がる恐れがあります。
それだけでなく、海洋生物がマイクロプラスチックをエサと間違えて食べてしまうと体内に有害化学物質が蓄積。それを食べる人間にも、悪影響があると懸念されています。

このままでは、2050年には海を漂うプラスチックごみの総重量が、海洋生物の総重量を上回るともいわれています。
世界中でプラスチックごみを減らす活動が行われていますが、シロナガスクジラの死骸が打ち上げられた神奈川県も例外ではありません。

あの出来事を「クジラからのメッセージ」ととらえ、神奈川県は「かながわプラごみゼロ宣言」を2018年9月に発表しました。
☞詳しくはこちら

宣言の内容は、ワンウエイプラ(使い捨てプラスチック)の削減、プラゴミ再利用の推進、クリーン活動の拡大など。
2021年3月の時点で、協賛する企業、団体、学校は2000を超えプラスチックごみ削減の機運が高まっています。

【海洋プラスチック】ごみを正しく分別することが、海を守る第一歩

環境を守るためには、社会全体でプラスチックの使用量を減らすのがいちばんです。
でも、すぐに実現できるものではありません。
私たちが今できることは、プラスチックごみを正しく分別し、最適なリサイクルや処分ができるようにすること。

今回は、横浜市をピックアップして調べてみました。
横浜市の場合、ペットボトルの分別率は90%以上と高い水準ですが、プラスチックごみは60%台
リサイクルできるプラスチックごみの約40%が焼却処分されており、二酸化炭素排出の原因にもなっています。
そこで、改めてごみの分別を見直してみましょう!

プラスチックごみとして収集に出せるのは、「プラスチック製容器包装」です。
商品を入れたもの(容器)や包んだもの(包装)であって、中身を取り出したり使用したりした後に不要になるもののことです。

この「プラスチック製容器包装」として分別されるごみは、プラスチック製品としての再商品化や、ガスなどの燃料化としてリサイクルされます。エコですね!なので、しっかりと分別していきましょう。
具体的には、下表のような洗剤などのボトル、スナック菓子の袋、ペットボトルのラベル、発泡スチロールの緩衝材など。

(出典:横浜市HP「プラスチック容器包装」ページより抜粋)

(出典:横浜市HP「プラスチック容器包装」ページより抜粋)

また、このプラマークが目印となります。

ただし、必ずしもこのマークがあるというわけではありません。その場合でも、商品を包装しているプラスチック製のものについては「プラスチック製容器包装」として処理して大丈夫です。
詳しくは、ご自身が住まわれている市区町村のHPなどから確認してみてくださいね。
☞横浜市の場合はこちら

一方、「プラスチック製の製品」燃やすごみとなります。
たとえば、洗面器やプラスチック製のおもちゃなどは、プラスチックごみには出せません。
間違えやすいので注意しましょう。

お菓子の個包装につかわれている小さな袋なども、プラスチックごみなので立派な資源です。
これからはゴミ箱にポイッと捨てる前に、プラスチックかどうかを確認してはいかがでしょうか。

【海洋プラスチック】ごみ削減のための国内外のプロジェクト

プラスチックごみの対策は、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標のひとつ、「海の豊かさを守ろう」に直結します。
そのため、世界各地でさまざまな取組みが行われています。

日本で導入された、2020年7月からのレジ袋有料化もその一環です。

海外の面白いプロジェクト

世界に目を向けると、個人発の巨大プロジェクトもあります。
たとえばBoyan Slatさんというオランダ人男性は、太陽光、風、潮の流れといった自然の力を使用してプラスチックごみを集める「The Ocean Cleanup(オーシャン・クリーンアップ)」というシステムを開発しました。

船と網を使う従来の方法に比べ、33分の1のコスト、7900倍の速さでプラスチックごみを回収できるというから驚きです。
☞「The Ocean Cleanup」HPはこちら

このシステムの開発資金はクラウドファンディングで集められました。
その額は、約200万ドル(約2億1800万円)
こうした取組みに協力すれば、個人でも地球規模のプロジェクトに参画することができます。

日本の面白いプロジェクト

また、日本でも面白いWEBサイトがあります。
環境省が運営している「Plastics Smart(プラスチックスマート)」というサイトです。
こちらでは、日本のさまざまな企業や個人の方が取り組んでいるプラスチックごみに対するアクションが報告・紹介されています。

2021年4月現在の登録アクション数は、1,883件
カテゴリーも細かく分かれているので、例えば「横浜市」「拾う」アクションを検索したら参加できるイベントが出てきたり、「横浜市」「リユース・リサイクル」アクションを検索したらそういった商品の紹介が出てきます。

中には変わったアクションも色々あるので、興味のある方はぜひ見てみてください。
☞「Plastics Smart(プラスチックスマート)」はこちら

いかがでしたか?

実は日本のプラスチックごみ排出量は、アメリカに続いて世界2位
プラスチック使用大国であることを自覚し、できることから少しずつやっていきたいですね。

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