戦後の日本を知ろう[神奈川で歴史を学べるスポット]

地域

神奈川観光スポット_かながわ平和祈念館

2023年は終戦後78年目。2年後には80年目の節目を迎えます。

近年は、ロシアによるウクライナ侵攻やアフガニスタン紛争、シリア内戦などニュースでも多く目にします。そのため、授業でも取り上げられる機会が増えているのではないでしょうか?

そこで今回は、少しシリアスなスポットをご紹介します。

夏休みの自由研究にもおすすめです。ぜひ参考にご覧ください。

かながわ平和祈念館

神奈川観光スポット_かながわ平和祈念館_外観

かながわ平和祈念館は、戦後50年の節目に従来の戦没者慰霊堂附属会館を建て替え、戦争体験を風化させず次世代へ伝えるとともに、より一層県民に親しまれる施設として整備されました。

館内の展示ホールには、中国古来の象形文字の「鎮魂」の2文字をモチーフとして造形化された平和記念シンボルのほか、軍服をはじめとした戦争当時を知ることができる戦没者の方のさまざまな遺品が多数展示されています。

また、戦時中や戦後を生きた方々の証言が展示されており、召集前から戦後に至るまで、戦争が進むにつれて当時の人々の人生がどのように動かされていったかがわかります。

そのほか、戦地へ向かった方だけでなく国に残された方や、沖縄戦・シベリア抑留に巻き込まれた方などの証言も展示されています。

当時その身に何が起こり、何を思い生きていたかを多様な観点から知ることができるでしょう。

神奈川観光スポット_かながわ平和祈念館_内観

ビデオルームやライブラリーには、かつてこの横浜を襲った横浜大空襲の詳細がまとめられたパネルが展示されているほか、戦争を実際に体験した方々の話を聞くことができる戦争体験次世代継承ビデオが視聴できます。

また、県民の方々から寄贈を受けた戦争体験談中心の図書など約300点がご覧いただけます。戦争について学ぶための書籍や映像が充実しており、資料の収集には最適な場所となっています。

神奈川観光スポット_かながわ平和祈念館_内観②

施設詳細

アクセス:京浜急行・横浜市営地下鉄「上大岡」駅徒歩約10分
開館日:年末年始(12月29日から翌年1月3日)を除く、すべての日
開館時間:午前9時から午後5時まで(展示ホールは午後4時30分まで)
※展示ホールは予約なしで入場できます。
☞https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r6w/cnt/f154/p2927.html

戦没者慰霊堂

神奈川観光スポット_戦没者慰霊堂

戦没者慰霊堂は、昭和26年(1951年)のサンフランシスコ平和条約締結の記念事業として、県民の方々の寄付による浄財と県費合わせて約1,600万円をもって、昭和27年(1952年)5月17日に着工し、翌昭和28年(1953年)11月5日に完成しました。

明治以降の幾多の戦争における、神奈川県出身の戦没者及び戦災死者、外地死没者などを慰霊・追悼するとともに「県民の平和愛好のシンボル」となるよう創設されました。
現在、5万8千余名の戦没者及び戦災死者の名簿が納められています。

建物自体は簡素な造りとなっていますが、平和への願いを込めた平和植樹などによって、清浄な緑豊かな環境に囲まれており、平和的な親しみやすい施設となっています。

戦争がどのようなものだったかを知る上では、この慰霊堂もまた、参考となるスポットです。平和祈念館と近い場所に位置しているので、平和祈念館を訪れた際にはこちらにも足を運んでみてはいかがでしたでしょうか?

施設詳細

アクセス:京浜急行・横浜市営地下鉄「上大岡」駅徒歩約15分
※駐車場はありません。
開館時間:午前9時から午後4時30分まで
※月曜日は閉館日となります。
☞https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r6w/cnt/f154/p2926.html

(取材協力:神奈川県福祉子どもみらい局福祉部生活援護課さま)

観光スポット「佛願寺」

神奈川観光スポット_佛願寺

かながわ平和祈念館を訪れた際に、あわせて立ち寄られることをおすすめしたい観光スポットが、縁結びの寺として知られる「佛願寺」です。

日本最大の涅槃大仏を札幌に有する佛願寺は、仏様と御縁を結ぶお寺です。
そんな佛願寺のお参りは、「三ヶ所めぐり」と呼ばれる方法でおこないます。

【一番目と二番目のお参りは横浜別院にて】
一番目は、横浜別院の「お清め地蔵尊」をお参りし、穢れを払います。
また、こちらのお地蔵さまは季節ごとにお召し物が変わります。
(下写真は5月の写真のもの)

神奈川観光スポット_佛願寺②

二番目は、「お清め地蔵尊」のすぐ傍にある「良縁結び地蔵尊」で願い事を書き、線香を立ててお参りします。

【三番目は横浜本山にて】
三番目は、横浜別院より徒歩1分の場所にある横浜本山の「結縁仏(けちえんぶつ)」をお参りします。こちらでは、願い事が叶うように導いていただきます。

毎月第1と第3の日曜日に三ヶ所めぐりをされた方に、「縁」のお守りのお授けをされています。

その他、横浜別院では写経もできるほか、横浜本山は御朱印が有名で、全国から郵送でのお申込みも多数きているそうです。ご興味のある方は詳細をご確認ください。

施設詳細

アクセス:京浜急行・横浜市営地下鉄「上大岡」駅徒歩約5分
【本山】
開門時間:7時半~17時(境内でのお参り)
受付時間:9時~16時(御朱印 ・御守のお授け)
【別院】
開門時間:6時半~17時(本堂外でのお参り)
受付時間:9時~16時(本堂でのお参り・各種申込など※要予約)
☞https://butsuganji-yokohama.or.jp/

(取材協力:佛願寺さま)

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いかがでしたでしょうか?気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね。

ちなみに、実は「終戦記念日」は国によって日付が異なります。

日本では8月15日が「終戦の日」といわれています。実際にポツダム宣言を受諾したのは8月14日でしたが、天皇が日本国民に向け“玉音放送”をおこなった日が15日だったことが理由と考えられています。

その他、アメリカでは降伏文書調印を見届けたのちの9月2日を「対日戦勝記念日(VJデー)」としています。また、中国では9月3日に「日本の侵略に対する中国人民の抗戦勝利日」としてパレードがおこなわれるそうです。

同じ戦争の終戦日でも国の思惑や捉え方によって、こんなにも日付が異なるのは興味深いですよね。関心を持った方は、ぜひ深掘りしてみてください。

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