電力ひっ迫でどうなる?すぐに取り組みやすい簡単な節電対策例も

電力高騰再び

追記更新:2023年3月20日

2022年、日本の電力が危なかった?

ご存じの方も多いと思いますが、2021年の冬には電力市場価格の高騰がありました。

これは、電力需要が増える冬に電力の供給が追いつかなくなったためです。この電力市場で電気を調達していた多くの新電力会社が影響を受けました。また、市場連動型のプランに加入されていた方にも影響があったかと思います。

このような高騰が続くと、いずれ電力会社は電気料金を上げるなどの対応を取らざるを得なくなってしまい、皆さまにも大きな影響を及ぼす事態が避けられなくなります。
実際に、現在は大手電力会社でも従来の電気料金プラン(規制料金プラン)の値上げをおこなうため、国に申請を提出している状況にあります。

さて、そんな電力市場価格の高騰についてですが、一般的に高騰しやすい時期は電力需要の増える“夏と冬”です。

さて、この夏は一体どうなるのでしょうか。
夏の電気代に対する見通しと、できる対策を簡単に解説します。今起きているさまざまな状況を把握して、しっかり対策しましょう!

2023年の夏、電力ひっ迫はどうなるのか

猛暑_犬

2023年2月21日、気象庁より今年の「夏の天候の見通し(6~8月)」が発表されました。この暖候期予報では、平均気温は全国的に平年並みか高い見込みと公表されています。

Tips:「平年並」の定義
気象庁によると、現在は1991年~2020年の30年間の値のうち、11番目から20番目までの範囲を「平年並」としています。それより低ければ「低い」、高ければ「高い」と定めています。
平年並の範囲は地方や予報対象期間ごとに異なり、また、10年ごとに値が更新されていきます。ちなみに、次回は2031年に更新されます。

しかし、2022年は梅雨入りのタイミングこそ平年並みでしたが、その後6月27日には気象庁から梅雨明けが発表されました。これは、関東甲信地方では過去最も早い記録だったそうです。

また、東京都心では、6月25日~7月3日までの過去最長9日連続で猛暑日(最高気温35℃以上)を記録しました。加えて、年間の猛暑日日数も過去最多の16日となりました。

2023年は「平年並」が40%、「高い」が40%の気候的出現率と予測されています。昨年の状況を踏まえると、今年の夏も猛暑日など暑い日が続く可能性が懸念されますね。

そして、このように猛暑日が続けば当然、エアコンなどの冷房機器の需要が高まるので、電力使用量も比例して増えてしまうと考えられるでしょう。

これらの事情から、今夏も電力が逼迫し、停電が起こる可能性は十分あると言えます。

電力ひっ迫軽減に!簡単にできる節電対策

ここで皆さまにお願いです。
無理のない範囲で、節電にご協力いただけないでしょうか?

多くの方が電気の使用を少しずつ抑えることで、少しずつ電力逼迫の回避につながります。
以下に、簡単にできる節電の方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

取り組みやすい節電対策:カーテンの交換

夏といえば、やはり暑さと日差しの強さ。そして、その日差しを遮るためにはカーテンです。

最近では遮熱や遮光、防炎といった機能性カーテンが販売されています。中でも、断熱カーテンや遮熱カーテンを選ぶことで、節電につながります。

断熱や遮熱の細かな違いは検索していただくとして、要するに熱を室内に入れないカーテンが効果的です。熱を入れなければ室温も上がりにくいので、エアコンの設定温度を必要以上に下げなくてすみますね。

夏_カーテン

取り組みやすい節電対策:節電タップの設置

もうひとつ、節電といえば誰もが真っ先に実行するのが、「必要のない時に電源を消すこと」です。
例えば、節電タップを導入して待機電力をカットするだけでもかなりの節約になります。

待機電力は5%程度と言われているので、1ヶ月1万円の電気代であれば、500円ほどの節約になります。節電タップは1,000円、2,000円程度で購入できるので、元はすぐに取れちゃいますね。

ところで、私は今夏にスマートリモコンを導入し、自宅を簡易的にスマートホーム化することで節電を自動化しようと考えています。

自分が部屋に入ればエアコンや電気はつき、室温や照度を調整し、出れば消える。これこそ究極の節電だと思います。買ったらレビュー記事でも書こうかなと思います。

このように、なるべく簡単に節電できるのが理想的だと感じます。

皆さまの節電のご協力が、日本の電力ひっ迫回避の一助となります。どうぞ宜しくお願いいたします。

電力プランの乗り換えや太陽光発電+蓄電池の導入も節電に

電力プランの乗り換えで節電と電気代削減をする

さて、電力市場の高騰が起きないことは誰もが望むところですが、将来のことは誰にもわかりません。

特に私が心配しているのは、市場連動型プランに加入されている方です。
このプランは、電力市場が高騰すると電気代が上がるというように、市場の状況に左右される料金体系となっています。

安いときは良いのですが、高騰時には予想もしない金額になってしまう恐れがあります。
「ウチは市場連動型プランだったな」と覚えのある方は、この機会に電力会社の切り替えを検討してみてください。

とはいえ、現在電力市場の高騰などの影響で新規の申込み受付を中止している電力会社が多くなっています。

乗り換えたくても乗り換えられない状況の今、もう一つの節電・電気代削減方法が「太陽光発電+蓄電池」の導入です。

創電・蓄電で節電と電気代削減をする

上記のように電力プランを乗り換えられたとしても、なかなか電気使用量自体を大きく減らすということは難しいですよね。

そこで効果的なのが、太陽光発電設備や蓄電池を導入する方法です。

例えば太陽光発電では、日中に発電した電気をそのまま建物内で使うことができます。そうすると、本来なら電力会社から購入していた電力量を賄うことができるので、その分は「外から買う」必要がなくなります。

また、蓄電池も導入していれば、日中発電した電気が余った場合はためておき、太陽光で発電できない夜間や明け方にためた分を使いまわすこともできるようになります。

そして2つが組み合わさると、つまりは電気というエネルギーを「自宅で創って自宅で消費する」自宅完結の循環システムが可能になります。

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いかがでしたでしょうか?

“電力ひっ迫”状況が今後も多発しそうなこれからの夏や冬に、もし計画停電や電気代のさらなる値上がりが起こってもダメージが軽減できるようになるので、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。

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