【取組み事例:Waveよこはま】リユース食器で持続可能な社会づくり

インタビュー

Waveよこはま

Waveよこはまは、神奈川県横浜市青葉区を拠点に、リユース食器リユース食器洗浄車のレンタル事業をおこなっているNPO法人です。

今回は、代表の金子拓也さまにリユース食器のビジネスを始めようと思われたきっかけや、リユース食器を使うことでいかに持続可能な社会に繋がっていくのかなどについてお伺いしました。

地域で取り組むサステナブルについてぜひご覧ください。

Waveよこはまの活動を開始したきっかけについて

本業はガソリンスタンドの経営をしており、父親が事業を始めてからその後自分が受け継いで50年以上経ちます。居酒屋も経営していますが、コロナ禍により、今はお昼のテイクアウトをおこなっています。

「Waveよこはま」の取組みを始めようと思ったのは、地元でハロウィンのお祭りの企画や運営に携わった際に、お祭りの後、大量のごみが発生した状況を体験したからです。

もちろん、人がいなければ商売は成り立たないし、地域活性化のためにお祭りという催し物はいいのですが、次の日に公園のトラック2,3台分にもなるごみの量を見て、「減らしたい」と思ったことが、リユース食器のビジネスを始めたきっかけです。

リユース食器を始めて、現在10年ほどたちますが、今ではイベントでのリユース食器や洗浄車などの貸し出しをおこなっています。

Waveよこはまの理念とは?込められた思いと地域交流

「環境への意識向上」「地球温暖化防止」「環境教育活動」

自分たちは、楽しみながら少しずつ社会を変えていきたいという思いがあり、このような理念を掲げています。

例えば、今日は環境にいいことが1つしかできなかったとしても、毎日毎日1つずつ実現し、100回積み重ねれば、社会も少しずつ変わっていくかもしれないという思いがあります。
極端に1か100かみたいな形で取り組んでも、結局は長続きしないと思うんです。少しずつ積み重ね、持続することが重要だと考えています。

持続可能性でいえば、青葉区は地域での交流がとても活発です。

地元の有志により、郵便局の屋上で養蜂をやっていたりします。青葉区産のはちみつは、地元のお菓子店でお菓子に使われたり、パン屋さんでパンに使われたりと、地域ぐるみでさまざまな取組みも盛んな地域です。

地域にはいろんな人がいます。Waveよこはまで働くスタッフも、ハンデを持った方などを積極的に雇用し、持続可能な社会を一歩一歩つくっていきたいです。

リユース食器はイベントでどのように取り入れ、使われているのか?

リユース食器

使い捨ての食器に比べて、イベントなどで使う食器に“リユース食器を選んでもらう”ことは、今でもまだまだ難しいです。

イベントをおこなう実行委員会のキーパーソンの方が、「リユース食器を使いたいから」とお問い合わせをいただくことは多いですが、イベント開催前には地域での話し合いがあります。その際に、町内会から反対が出てしまったり、お金をかけてイベント参加者へ告知する必要があることなどに対しても難しさがあり、毎回試行錯誤です。

いくら環境にいいからと言っても、参加者にとって取り組みやすいものでないと、継続することはできません。

そのため、最近ではリユース食器のブースを出して、参加者の中で「環境負荷が少ない食器を使いたい」、「ごみを減らしたい」という考えがある参加者の方に、最初にリユース食器を買っていただき、最後に返却してもらうというデポジットのような形で提供することをおすすめしています。

コロナ禍の影響と今後の新たな試み

コロナ禍になり、リユース食器はますます使っていただくのが難しくなりました。

イベント内でリユース食器を使いまわすことになるので、衛生面での検討が厳しくなりました。現在も話はくるものの、最終採用されないことも多くあります。

コロナ禍が落ち着いたら、エコバックやマイボトルのように、行政がリユース食器というものをもっと積極的に使うように、支援や活動を後押しするような補助金などを検討してもらえるといいなと思います。

リユース食器への取組みで地域貢献と環境配慮を

リユース食器は、“1枚●円”という金額でお貸しして、使い終わったらそのままご返却いただけます。そのため、誰でも気軽にサステナブル活動に参加できる点がメリットです。

当NPOでは洗浄機や乾燥機などを持っているので、専用の機械で洗浄し、乾燥機を使って乾かします。自然乾燥の場合はどうしても菌が繁殖してしまいますが、この乾燥機を使うことでしっかりと除菌することができます。

洗浄機や乾燥機

洗浄機にかけても、口紅など取れにくい汚れもあるので、Waveよこはまでは洗浄機に入れる前の段階で、雇用している障害者の方に洗っていただいています。うちの小学校の娘も時々手伝っています(笑)。

私としては、このように障害者の方や高齢の方などを積極的に雇い、Waveよこはまで働いてもらうことが、持続可能な社会づくりのために必要なことだと思っています。

今はSDGsが1つのブームのようになっていますが、今後も脱プラスチックや環境問題について地域で取り組んでいき、一過性のものではなく継続して、持続可能な社会を築いていけるよにしていきたいと思います。

もしリユース食器を使いたい方は、ぜひ当NPOまでお問い合わせください。この前はビーチウエディングで使っていただいたり、少人数でバーベキューをするときに使っていただいたりしました。

リユース食器は、使おうと思えばいろんなシーンで活躍できるアイテムです。ぜひご検討ください!

NPO法人 「Wave よこはま」
公式ホームページ:https://reuse-wave.com/
お問い合わせフォーム:https://reuse-wave.com/contact/

Waveよこはまのブログより 2020/8/13

長い梅雨が明けた途端の連日の猛暑、そして新型コロナ禍による生活の変化で
いつもの夏とは全く違う夏休みをお過ごしの方も多いと思います。
岩手県遠野市で毎年開催される「遠野ホップ収穫祭」も残念ながら今年は中止となりました。

しかしながら実行委員会では収穫祭に集う事はできないけどホップ農家さんが最高のホップを育ててくれた事への感謝とビールの里としての歩みを止めず応援してくれるファンを増やしたい思いを載せたリユースカップを製作しビールといっしょにお届けすることに。

「またいつの日かこのカップを持って遠野ホップ収穫祭で乾杯しましょう!」とメッセージが。

こんな次へのつながる思いをのせたリユースカップです!!

リユースカップ

今年はこの色です! カンパーイ。

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