子ども向け観光スポット[横浜の博物館]屋内で楽しく学ぼう!
さて今回は、子どもも楽しめる横浜の博物館を2ヵ所ご紹介します。
暑い夏には、屋内施設で涼みながら遊べるスポットとしてもおすすめです。小学生の夏休みの自由研究のテーマにもいいかもしれませんね。
館内の様子も詳しくご紹介します!ぜひご覧ください。
子どもも楽しめる横浜の博物館①「横浜市電保存館」
横浜の市営地下鉄は、2022年で開業から50周年を迎えました。また、路面電車やバス、地下鉄の運行を通じて横浜市民の人々とともに歩んできた市営交通は、2021年に100周年を迎えています。
「横浜市電保存館」では、そんな横浜市民の日常生活を支え続けた市営交通の歴史を詰め込まれています。それでは詳しく見ていきましょう!
横浜市電保存館とは?[施設の概要]
「横浜市電」は、明治37年(1904年)から昭和47年(1972年)にわたって、約70年間“ちんちん電車”の相性で親しまれ、横浜市民の足として活躍しました。横浜市電保存館は、市電が廃止された翌年の昭和48年(1973年)8月に滝頭車両工場跡地に開館しました。
館内には、実物の市電車両をはじめ、さまざまな市電にまつわる物が展示されており、横浜市電の歴史を感じることができます。
その他にも、歴史展示コーナーや鉄道ジオラマなど、展示物の種類はとても充実しており、子どもから大人まで誰もがお楽しみいただけることでしょう。
横浜市電保存館[館内の紹介]
横浜市電保存館内:車両展示コーナー
館内のエントランスを通ってすぐの場所にある車両展示コーナーには、7台の市電車両が展示されているほか、停留所標識、敷石といったものも当時の姿で保存されています。
市電車両は当時の「時間」と「空気」を感じられるよう修復・再現されており、乗車して内部を観ることもできます。市電保存館でも指折りのフォトスポットです!
横浜市電保存館内:歴史展示コーナー
歴史展示コーナーでは、「横浜の発展と交通」をテーマとして、横浜の発展の礎となった吉田新田の開拓から横浜開港、関東大震災、戦後の復興、市電の最盛期を経て廃止に至るまでの経過、その後の都市計画の基となる6大事業や地下鉄への移行などがわかりやすく解説されています。
災害・戦災による被害など、さまざまな苦難を乗り越えてきた市電の歴史は必見です。
横浜市電保存館内:鉄道ジオラマ
横浜の街を背景に地下鉄、私鉄、JRの0ゲージ車両が縦横に走るほか、昭和30年代の横浜を背景に市電の模型車両も走っています。
ジオラマを走る車両にはカメラが備え付けて有り、運転時の映像を観ることもできます。プラレールが好きな子どもにはおすすめの展示エリアです。
横浜市電保存館内:多目的コーナー
故:吉村栄氏が、およそ40年かけて制作、収集された鉄道模型(0ゲージ)コレクションの一部です。「子供たちに夢を」という故人の遺志により、昭和58年(1983年)に横浜市に寄贈されました。
このほかにも、Nゲージ(有料)や市電シミュレーターなどもお楽しみいただけます。
横浜市電保存館内:バス・フォトスポット
市電保存館には、建物と隣接している横浜市営バス滝頭営業所に停車しているバスを観ることができるフォトスポットがあります。
土日限定で利用できるこちらのフォトスポットでは、ベイサイドブルーや電池燃料(FC)バス、ピアライン(水玉)などのさまざまなバスを撮影できます。バス好きな方におすすめです。
横浜市電保存館:基本情報とアクセス
・地下鉄吉野町駅から市営バス113系統磯子駅行・156系統滝頭行で約7分「滝頭」下車徒歩3分
・地下鉄阪東橋駅から市営バス68系統滝頭行・102系統滝頭行で約10分「滝頭」下車徒歩3分
・JR根岸駅から市営バス21系統市電保存館行・78系統磯子駅行・133系統上大岡駅行で約7分「市電保存館前」下車すぐ
公式HP:https://www.shiden.yokohama/
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
※春休み・夏休み・冬休み期間中は月曜日も開館
子どもも楽しめる横浜の博物館②「シルク博物館」
美しい光沢や優れた染色性から、「繊維の女王」と評されているシルク。その歴史はとても古く、邪馬台国の時代にはすでに糸を作る技術があったと考えられるそうです。
横浜の歴史では、1859年の開港をきっかけに、生糸は主要な輸出品として昭和の初めまで貿易の発展に大きく寄与したことで知られています。
「シルク博物館」は世界でも数少ないシルク専門の博物館で、シルクを観て、学ぶことができます。また、夏休みの自由研究の題材としてもおすすめできる体験教室もあります!
シルク博物館とは?[施設の概要]
シルク博物館は、横浜開港百年記念事業として神奈川県・横浜市・関係業界の協力により、昭和34年(1959年)3月、絹の貿易によって栄えた開港当初英国商社ジャーディン・マセソン商会(英一番館)のあった場所に開館しました。
そんなシルク博物館では、生糸の輸出を通してシルクの街となった横浜の歴史に加え、かいこから製糸、染色などの「絹ができるまで」の過程すべてを観ることができます。
シルク博物館[館内の紹介]
シルク博物館内:ふしぎファーム
1Fにある「ふしぎファーム」では、かいこが作った繭(まゆ)から糸ができるまでの過程が詳細に展示されています。また、機織り機の展示もされており、「糸繰り」体験などもできます。
ミニライブラリーのコーナーには、かいこやシルクに関する図書が多数収蔵されており、自由研究の資料収集にもおすすめです。
シルク博物館内:しらべライブラリ
1F奥の展示エリアでは、シルクと横浜のかかわりや、海外におけるシルクロードをはじめとしたシルクにまつわる歴史を学ぶことができます。
また、私たちの暮らしの中におけるシルクの関わりや、シルクの新たな可能性も紹介しております。
ワンポイント!シルクとSDGs
かいこの繭から作る長い生糸はちりめんなどの反物に、2頭以上のかいこが作った玉繭(たままゆ)や成虫が出た後の出殻繭(でがらまゆ)は真綿になるなど、繭はすべて有効活用されます。
このように、捨てるところのない素材であるシルクは、SDGsに貢献できる素材ですね。
また、養蚕業に用いられる桑園も空気中の炭酸ガスを吸収して生長することから、森林などと同様、地球温暖化防止に役立つ大切な緑とされています。
こうした資料も「しらべライブラリ」で閲覧できますので、ぜひ訪れてみてください。
シルク博物館内:シルクのあゆみ
2F展示エリアには、古代から現代までの復元時代衣装や、江戸時代後期の小袖や重要無形文化財保持者をはじめとした現代作家の着物などが展示されております。
映像ライブラリでは、蚕糸、日本の染織・染織作家、伝統工芸などの映像も観ることができます。
シルク博物館内:シルクミュージアムショップ
絹100%で知られる横浜スカーフ・ネクタイなどのさまざまなシルク製品や、関係書籍が販売されております。高級品として知られるシルク製品ですが、お手頃な価格のものもありますので、お土産にぜひお立ち寄りください。
(取材協力:シルク博物館さま)
チャレンジ!かいこプログラム「かいこ教室」
小学生を対象に「かいこについて詳しく学ぼう!」というテーマで、かいこの種類や成長の様子、繭や生糸、シルクの特徴などを楽しく学ぶことができる体験型プログラムです。
開催期間:2022年7月30日(土)~8月14日(日)
※事前申込制です。詳しくは公式HPよりご確認ください。
この他にもさまざまなイベントやワークショップが開催されています。子どもだけでなく、大人でも楽しめるコンテンツも多数ありますので、詳しくはシルク博物館のHPをご覧ください。
シルク博物館:基本情報とアクセス
みなとみらい線「日本大通り」駅下車3番出口徒歩3分
公式HP:https://www.silkcenter-kbkk.jp/
開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
休肝日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
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子どもも楽しめる横浜の博物館、いかがでしたでしょうか?
今年の夏は気温も一層暑くなりそうですし、屋内でも楽しめる観光・おでかけスポットとして、ぜひ訪れてみてくださいね。小学生のお子さまがいるご家庭は、夏休みの自由研究テーマに博物館巡りもいいかもしれません!
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