こどもとお出かけしたいスポット「横浜みなと博物館」の魅力を徹底分析!
1989年3月。開港130周年を記念し、博物館「横浜マリタイムミュージアム」がみなとみらいにオープンしました。
その後、開港150周年の2009年4月には名称を「横浜みなと博物館」に変え、そして2022年6月28日。横浜みなと博物館はさまざまなコンテンツを充実させて、再びリニューアルオープンしました。
今回は、今みなとみらいでHOTな「横浜みなと博物館」について詳しくご紹介します!
「横浜みなと博物館」とは?
横浜みなと博物館は、「歴史と暮らしのなかの横浜港」をメインテーマに、横浜港の歴史や仕組み、役割について知ることができる博物館です。リニューアルにより、開港の歴史を模型と大型映像で演出した展示、港をダイナミックに体感できるVRシアター、体験型コンテンツなどが充実しました。
そんなみどころ満載な横浜みなと博物館の中でも、特におすすめしたいポイントをいくつかご紹介していきます。
「横浜みなと博物館」面白い!おすすめエリア
映像展示「黒船来航~日本開国前夜~」
地下1階の展示室へ入ると、まず目に入るのがこの映像展示です。
黒船とともにやってきたペリーを相手に、当時の外交を任された幕府の林復斎との3週間にわたる壮絶な交渉の様子を映像でご覧いただけます。
スクリーンの下には、横浜沖に来航したペリー艦隊の模型が、旗艦のポーハタンをはじめ8隻全て展示されています。とても緻密にできた模型ですので、こちらもぜひご覧ください。
ハマの芸能文化
常設展の歴史展示の中で、「5. 高度経済成長と港の整備」のエリアでは、高度経済成長に伴って山下ふ頭や臨海工業地帯の建設が進められた歴史や、港における荷役作業の移り変わりを中心に展示しています。
その他にも、この時代に港町横浜をテーマに作られた歌や映画が「ハマの芸能文化」というコンテンツとして紹介されています。こちらでは、当時ヒットした「よこはま・たそがれ」や「ブルーライト・ヨコハマ」といった横浜が舞台の歌謡曲を実際に聴くことができます。
ガントリークレーンシミュレーター
コンテナ船の登場によって変わった世界の海上輸送と、横浜港について展示している「6. コンテナ輸送時代の到来」のエリア。ここでは、コンテナの積み下ろしをシミュレーターでリアルに体験できるガントリークレーンシミュレーターがリニューアルを機に導入されました。
積み下ろしのシミュレーションは、時間を計測してランク付けされます。ぜひ挑戦してみてください。
現代の横浜港
2050年の脱炭素社会実現に向けて、横浜港は安心・安全で環境にやさしい港として、温室効果ガスの排出を港全体でゼロにするカーボンニュートラルポートを目指しています。
「7. 現代の横浜港」の展示エリアでは、そんな横浜港が進めている水素等の輸入拠点化や供給インフラの整備、ふ頭における自律分散型電源確保をはじめとした産官学の取り組みなどを知ることができます。SDGsに繋がる展示ですので、関心のある方はぜひご覧ください。
横浜港操船シミュレーター
横浜港を忠実に再現した映像の中で小型船を操縦する、本格的なシミュレーターになります。
海上を走る船の操舵は難しく、慣れていなければ苦戦することは間違いなしなので、こちらもぜひ挑戦してみてくださいね。
VRシアター「みなとカプセル」
日本初の大型LEDパネル5面に覆われた常設型VRシアターでは、日本丸メモリアルパークに係留されている練習帆船日本丸が辿ってきた歴史と、横浜港の魅力について紹介されています。
カプセルの中では、臨場感あふれる映像と音声により、自分自身があたかもみなとみらい上空や、中華街や三渓園、八景島シーパラダイスといった観光地にいるかのような感覚を楽しむことができます。
フォトスポット
横浜の姉妹港や姉妹都市などとの取り組みを紹介している展示スペースの隣には、横浜市内各地の観光地を背景に記念撮影ができるフォトスポットがあります。
選択できる背景は、みなとみらい21地区をはじめ、三渓園や中華街といった観光地のほか、オークランド港やバンクーバー港、上海港といった横浜港の姉妹港、友好港などバリエーション豊富です。
柳原良平アートミュージアムも!
横浜みなと博物館には、ウイスキー「アンクルトリス」の広告デザインや船の絵で知られる柳原良平さんの常設展示室「柳原良平アートミュージアム」もあります。
こちらでは、柳原さんのご遺族の方から横浜市へ寄贈されたアンクルトリスや船を題材としたイラストレーション、グラフィックデザイン、油彩画、リトグラフなど数々の作品を楽しむことができる、日本で唯一の柳原良平作品の常設展示施設となっています。横浜みなと博物館へお越しの際には、こちらもぜひお楽しみください。
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アクセス
JR根岸線、市営地下鉄「桜木町」駅
みなとみらい線「みなとみらい」駅、「馬車道」駅から徒歩5分
あわせて行こう!帆船日本丸
帆船日本丸は1930年に建造された、船員を養成する練習帆船です。54年にわたる航海は地球45.4周分にも及び、その中で11,500名もの実習生を育ててきました。
引退後はこの横浜に誘致され、一般公開されています。みなと博物館と隣接しているので、こちらにもぜひ足を運んでみてください。
見どころ満載の「日本丸」船内見学
日本丸の船内で見学可能な場所の範囲は非常に広く、マストや操舵輪、甲板上をはじめ、当時の船員の方々の生活の様子がわかる各船室、心臓部である機関室なども見学できます。
中でも士官サロンの天井に備え付けられた、帆を広げて海を進む日本丸のステンドグラスは芸術品と呼べる美しさであり、日本丸を訪れた際にはぜひ訪れてほしい名所です。
帆船に潜む動物たち?
日本丸には動物がたくさんいるってご存じでしたか?
例えば、いかりを動かす時に使う「クレーン」は英語で「鶴(つる)」という意味です。そのほか、「カメ」や「ネコ」など、全部で19種類ほどありますので、船内を見学される際には、解説パネルを探してみてくだいね。
おもてなしの心「飾り毛布」
飾り毛布とは、主に日本籍客船の寝室において提供されているサービスの一つです。花毛布とも呼ばれ、備え付けの毛布を独自の技法で折ることにより、花や季節の風物、動物などの形を表現したものです。
日本丸船内の船室では、さまざまな飾り毛布が。一体いくつあるのか、船内の動物たちと合わせて探してみてはいかがでしょうか?
圧巻の光景!「展帆」
年に12回ほど、普段はたたまれている帆を広げる展帆がおこなわれています。現在の日本丸の帆は全部で29枚あり、全てを広げたその姿は「太平洋の白鳥」と呼ぶに相応しい美しさがあり壮観です。
展帆のスケジュールは以下のURLからご確認いただけますので、機会があればぜひご覧ください。
(取材協力:帆船日本丸さま・横浜みなと博物館さま)
週末のお出かけに!1日楽しめる「日本丸メモリアルパーク」へ
いかがでしたでしょうか?
屋内外に観光スポットがぎゅっとまとまっている日本丸メモリアルパークなら、小さなお子さんとも一緒にゆっくり楽しめそうです。
さまざまな体験型エリアやクイズ感覚で学べる船内の動物探しは、子どもだけでなく大人も十分楽しむことができるのではないでしょうか?ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!
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