断熱は節電対策にも?窓ガラス用遮熱コーティングをやってみた!

窓断熱_クリスコート施工の様子

物価高騰が続く中で電気代を節約するために

このところ燃料費が高騰しているため、結果的にガソリンや電気代、食料品などの生活必需品の価格も高騰していますよね。

国や自治体も物価高騰対策として補助金や助成金を出したりしていますが、消費者としては少しでも消費量を抑えて出費を減らしたいところです。

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我が家には以前別の記事でもご紹介したように、テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」がありますので、時間帯別の電気料金プランにしたり、太陽光発電の電気を充電したりして、多少電気代を節約することができる住宅になっています。

ただ、そんな我が家ですが、毎年部屋が冬は寒く夏は暑いので、何か良い方法がないかと数年前から考えておりました。樹脂サッシを内窓(二重窓)にするリフォームが良いかな、でも高いな・・・と思っていたところ、今回ご紹介する遮熱コーティング「クリスコート」と出会いました。

しかも、断熱性能が上がることで暖房効率が上がり、節電にも繋がると!?

そこで今回は、「クリスコート」という商品の紹介と実際にやってみた感想をお伝えしたいと思います。ぜひご覧ください。

窓の遮熱コーティング「クリスコート」とは?

そもそもなぜ窓の断熱対策をするのか?

実は、熱の出入りの最も多い場所が「窓」だからです。

下図を見ると、夏も冬も熱の流入や流出は窓からが多くを占めていることがわかります。
つまり、窓の断熱性能を上げることは、家の断熱効果を高めることに繋がると言えます。

窓断熱_図表

(出典:経済産業省資源エネルギー庁2017.家庭の省エネ徹底ガイド)

クリスコートで窓の遮熱が可能に

クリスコートは、ガラスに特殊な被膜を形成することで、紫外線の侵入を99%カットすることができます。また、赤外線を吸収する特殊溶剤を配合しているので、赤外線量も90%カットできます。

そのため、夏場は室内温度の上昇を抑えて、冬場は室内で発生する赤外線をコーティングが吸収することで窓際の冷えを軽減します。これらのことから、省エネ・節電対策に効果的とされる商品です。

クリスコートの特徴と利点

特徴①:多くのガラスに施工可能
クリスコートの施工は、窓ガラスの内側にコーティング剤を塗るだけです。窓ガラスを交換したり足場を組んで外で作業したりするような必要はありません。私の自宅の施工も1.5日で終わりました。
(一部の窓にもともとフィルムが貼ってあったため、フィルム剥がしの分時間がかかりましたが、通常は延床面積100㎡程度の住宅であれば施工は1日で終わるようです。)

<施工可能な窓ガラス例(一部)>
・網入りガラス
・ペアガラス
・型板ガラス
・曲面ガラス
・大きな一枚ガラス など

コーティングという性質上、フィルムと違って繋ぎ目がありませんので、曲面ガラスや多少の凹凸のあるガラスにも施工が可能です。

窓断熱_クリスコート施工の様子

(※私自身がフィルムを剥がして残ってしまった糊跡もキレイにしてコーティングしていただけました。)

特徴②:塗膜耐久性10年時用の特許取得済み製品
クリスコートは、国内特許取得済みの製品になります。コーティング剤を直接窓ガラスに塗布しますので、フィルムのように剥がれたりめくれたりもしません。
ガラスに近い成分の被膜が窓ガラスと化学的に密着して強固な塗膜を形成しますので、「気泡」や「ふくれ」が発生することもありません。1回の塗布で10年以上の耐久性があるようです。

特徴③:クリアな視界
クリスコートの可視光線透過率は93%ですので、室内の明るさ・視界・眺望を損なわず、紫外線と赤外線だけを効果的に遮断できます。外から中を見せたい店舗や窓面積を広くとった住宅などの紫外線・暑さ対策に最適です。
また、室内照明の負荷に影響しませんので、LED照明の採用などによる省エネ設計にも適応できるようです。実際に、施工後は少し緑がかった気がする程度で、特に何の違和感もありませんでした。

窓断熱_施工後

ただし、クリスコートの施工は窓枠ギリギリまではできません。なので、上写真のように白い窓枠とクリスコート施工済み硝子との間に、数ミリ隙間があく形になります。
色合いの違いはあまり違和感ないかと思います。

特徴④:人体への影響もなし
クリスコートは、厚生労働省が発表したホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどのシックハウスの対象となる人体に有害な物質は放出しません
コーティング剤そのものには揮発性の溶剤が含まれていますが、施工時に換気をすれば大丈夫です。もちろん乾燥後(被膜硬化後)は、揮発することはありません。硬化したコーティング膜から危険物質が溶出することがないのも、一般財団法人日本食品分析センターにて試験を実施し確認できています。

実際、施工時には匂いがありましたが、コーティングが乾いた後(1日後程度)は匂いは全くなくなりました。

窓の遮熱対策:クリスコート施工後の感想

最後に、12月上旬に施工してから約1ヶ月が経過したので、これまでの感想をまとめたいと思います。

①断熱効果について

施工してもらった後、感覚的ではありますが、寒さについてはある程度効果を感じています。窓から来る冷気はなくなりましたし、暖房の効きも良くなった感じがします。(数値的でなく感覚的な表現ですみません。)
暑さに対する効果は現状まだわかりませんが、夏場の二階の暑さはもの凄いものでしたので、それがどの程度まで軽減されるのかが今から楽しみです。

②窓の結露について

「クリスコートを施工することで結露もなくなる!」と期待していましたが、残念ながら結露はなくなりませんでした。写真の通り、窓フレーム部分はアルミのままですので、当然今まで通りの結露状態です。

窓断熱_結露

しかし、窓ガラス部分は結露があるものの、非常に細かい水滴になりました。そのため、暖房をつけたり窓を開け換気したりすると、今までよりも早く結露がなくなります。
これだけでも非常に有り難い効果だと感じています。

③電気代(電気使用量)について

2022年12月2日に工事して1ヶ月弱ですが、2021年と比較して使用量は以下の通りとなりました。

窓断熱_電力使用量

2021年と2022年では2022年の方の気温が低いですし、乾燥機能付き洗濯機を2022年2月に導入したため家電製品による消費電力が増加しているので、あまり良い比較ではありませんが、上記の通り2022年の使用量の方が若干増えたという結果でした。
正直、1カ月だけでの判断は難しいので、節電効果に関しては引き続き1月以降の使用量を確認していきたいと思います。

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いかがでしたでしょうか?

節約という意味ではまだ完全にオススメできる結果が出ておりませんが、紫外線や赤外線のカット、部屋の寒さの体感から現状は満足度50%って感じです。
節電の結果も確認できれば非常にオススメできる商品だと思いますので、数カ月後の結果をまたお伝えしたいと思います。

まだ当面は続くとされる物価高。特に電気などのエネルギー関連は厳しい状況が続いています。少しでも電力消費量を抑えるため、小さなことでも意識的に実践してみましょう。

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