太陽光発電に蓄電池は必要か?家につけることで生まれる各メリットと相乗効果

太陽光発電と蓄電池メリット

太陽光発電の導入義務化が進む

最近はニュースなどでも太陽光や蓄電池に関するものを見る機会が増えた気がします。
この業界にいるからかもしれませんが…。

そんな中、東京都では2025年4月より新築住宅への太陽光発電設備の設置が義務化されます。

同様に、神奈川県川崎市でも2024年度以降の太陽光発電設備の設置義務化を目指す動きが出てきており、環境問題が表面化してきている中で動き出している自治体が少しずつ増えてきています。

こうした動きから、今後目にする機会が増えるであろう太陽光発電ですが、そもそも導入することで何ができるようになるのでしょうか?

意外と知らない方もいるかもしれませんので、まずはそこからご紹介させていただきます!
※今回は住宅用(10㎾未満)の太陽光設備として見ていきます。

太陽光発電を導入することのメリットって何?

まずは、太陽光発電設備のみを住宅に導入した場合にできることやメリットを見ていきましょう。

①電気代の削減

太陽光発電設備を導入した場合、太陽が出ている時間帯は太陽光発電で発電された電力が創り出され、ご自宅内で優先的に使うことができます。
そのため、太陽光発電設備がついている一般住宅では、晴れている日の昼間の消費電力量はその太陽光発電分の電力で賄うことが可能となります。昼間にあまり電力を消費しないご家庭なら、丸々太陽光発電分で賄えてしまう可能性もあります。

自家消費による電気代削減のイメージ(出典:横浜環境デザインHP)

自家消費による電気代削減のイメージ(出典:横浜環境デザインHP)

②余った電力を売ることができる

先に述べたように、昼間太陽光で発電した電力はご自宅で利用できますが、ほとんどのご家庭では昼間にご自宅で消費される電力量よりも、太陽光で発電した電力量の方が上回るため太陽光発電分の電力が余ります。

その余った電力はムダになるのではなく、10年間は電力会社へ売ることが可能です。また、売る電力の単価は契約年度により異なります。

<売電の単価(売電単価)例>
2022年度:17円/kwh
2023年度:16円/kwh

この制度が始まった当初は、単価48円/kwhで売電が可能でした。しかし現在、売電単価額は年々下がっています。

③停電時に発電した電気を利用できる

太陽が出ている間であれば、停電時でも1500wまで電気を使うことができます。
太陽光発電設備がついているご自宅には、自立コンセントという停電時用のコンセントがついているので、そこから電気を屋内に供給するかたちになります。(パワーコンディショナという機器が屋内にある場合は、パワーコンディショナの側面にコンセント口があります。)

自立運転機能_解説

各メーカーや機種により操作方法は異なりますが、停電が起きた際は「自立運転」へ変更いただくと自立コンセントから電気を利用できるので、ぜひご活用ください。

ただし、太陽が出ていない夜中や雨の日はそもそも発電ができないため、電気を利用することができません。ご注意ください。

④再生可能エネルギーを利用できる。

すべての時間帯とは中々なりませんが、太陽光発電という自然エネルギーでご自宅の電気を賄うことができます!

自然エネルギーというと他にも風力や水力発電などもありますが、一般住宅に導入したいのなら、やはり太陽光発電が一番導入し易いエネルギーでしょう。近年は環境問題も深刻化しているため、少しでも環境にやさしい暮らしがしたいという方にも選ばれています。


このように、太陽光だけでもできることやメリットは、実はたくさんあります。

ただ、先ほど述べたように売電単価は年々下がっていることや、太陽が出ている時間帯でしか電気が使うことができない点は、少しデメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

太陽光発電なし、蓄電池だけの導入でもメリットはある?

蓄電池だけでの利用はまだあまりメジャーではないかもしれませんが、当社のお客さまでも最近は蓄電池のみを導入される方も増えてきております。

では、蓄電池だけを導入すると何ができるようになるのでしょうか?

①停電時に電気が使える

テスラパワーウォール_使える家電

(例:家庭用蓄電池テスラパワーウォールで使用できる家電製品)

蓄電池に電力がたまってさえいれば、蓄えた電力を昼夜問わず利用することができます。太陽光発電設備と異なり、太陽が出ていない時間帯でも利用できるのは大きなメリットと言えますね。

また、機種にもよりますが1500wまでという制限やコンセント一口分という制限もなく、停電時にご自宅すべての家電製品を使うことができるタイプの蓄電池もあります。

②電力会社から安い電気を購入してためることができる(電気代削減)

オール電化の方などは、例えば下記例のように買う電気の契約形態が時間帯別の単価に分かれている場合が多いと思います。

このような電気料金プランで契約している方が蓄電池を導入すると、とても効率的な運用が可能となります。

例えば、夜間の単価が安い時間帯で電気を買って蓄電おこなっておき、その電力を夜間帯以外の時間に放電し使うことが可能です。そうすると、単価の高い時間帯には蓄電池からの放電により、夜間にためておいた安い電力で生活をすることができます。

これにより、多少ではございますが、電気代の削減につながります。

このように、蓄電池は太陽光発電とは違い電力を生み出すことはできないため、蓄電池だけを導入した場合は自然エネルギーの活用はできません。しかし、電力をためておくことはできるため、停電対策としては非常に活躍が期待される製品ということがわかります。

太陽光発電と蓄電池の両方で生まれる相乗効果?

さて、ここまで太陽光発電と蓄電池のできることをそれぞれ見てきましたが、では2つの機器を一緒に導入すると、どのような相乗効果となるでしょうか?
皆さまお気づきだとは思いますが、この2つは一緒に導入することが太陽光発電と蓄電池、お互いを生かすには最適解となります!

①電気代の削減効果アップ

太陽光発電と蓄電池のみの場合でも電気代の削減は可能でしたが、合わさるとそれ以上の電気代の削減効果につながります。

例えば、昼間は太陽光発電だけの時と同じように、発電した電気でご自宅にて利用する電力量を賄い、そして余った電力分は蓄電池にためておきます。(売電単価よりも、電気代単価の方が多い方は、高くなるため余剰電力はためて使う方が効率的です。)

そのためた分は、太陽光発電で発電した電力よりもご自宅の消費電力の方が多くなるタイミングで放電してくれます。つまり、夕方や夜中でも太陽光発電で発電した電力を使うことができるようになります。

うまくいけば、電力会社から電気を買わない日が出てくる可能性もあります。電気代の高騰に左右されない生活というのは、円安の今とても魅力的ですね!

実際に当社で導入されたお客さまには、電力会社からの購入電力量が「0」になった日が出たという方もおられます。そんなお客さまの実績データを紹介している記事もありますので、こちらも参考にご覧になってみてください。

オール電化でも!太陽光発電と蓄電池で電気代削減を実現

②長時間の停電にも安心度アップ

太陽光発電のみ、蓄電池のみの場合も停電時に電気を使うことは可能でした。
ですが、どちらも制限がありました。

しかし、太陽光発電と蓄電池があれば、太陽が出ていない時間でも電気を使うことができ、機種によってはすべての家電製品を利用することができます。

家庭用蓄電池_全負荷

(参考:家庭用蓄電池テスラパワーウォールの場合)

そして、万が一停電が長く続いてしまい、たまっていた電気を使い切ってしまった場合でも、翌日に太陽さえ出ていれば、発電して再び電気を生み出すことができるため、半永久的に電気を利用することが可能となります!

いざという時に、ご自宅でインフラが完結する仕組みを持っておくと、安心も大きいです。

③再生可能エネルギーの有効活用

先のように、太陽光発電の電気を昼間以外も利用することができるようになるため、より長い時間ご自宅の電気を自然エネルギーで賄うことが可能になります。

太陽光発電という自然エネルギーをフルで有効活用そることができるので、毎日少し環境にやさしいことをしている暮らしと思えて気分も上がりますね。

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いかがでしたでしょうか?

結論として、太陽光発電と蓄電池は絶対に一緒に導入しなければいけないわけではないですが、合わせて導入した方が確実にメリットが大きくなるということがお分かりいただけたかと思います。

もちろん、その分費用的にはイニシャルコストが高くなってはしまいますが、昨今の電気代の高騰や異常気象による突然の停電などといったリスクを考えると、年々メリットは高くなっていきます。

当社でも年々、太陽光発電や蓄電池のお問い合わせをいただく件数は増えておりますので、少しでもご興味ある方は、まずは一度お気軽にご相談ください!

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