【6月26日は雷記念日!】太陽光発電にも雷対策は必要?

雷記念日

6月26日は「雷記念日」です。みなさんご存じでしたか?

雷記念日が制定されるきっかけとなった出来事は、実は平安時代にまで遡ります。

デジタル大辞典プラスによると、延長8年(930年)6月26日、平安京の清涼殿に落雷があり、落雷に巻き込まれた大納言 藤原清貫(ふじわらのきよつら)が即死する事故が発生した出来事から、6月26日は雷記念日とされました。

そこで今回は「雷記念日」にちなみ、太陽光発電設備の避雷対策についてお話させていただきます。

太陽光発電設備にも避雷対策は必要なもの?

避雷針

太陽光発電設備、特に太陽光パネルは必ず屋外に設置するものです。
雷が落ちる可能性は十分に考えられます。

では、避雷対策は必須なのでしょうか?

結論から言うと、太陽光発電設備の避雷対策は特に義務付けられてはいません。実際に野建ての場合、平地に設置することから避雷対策を設けていない場合が多いです。

屋根上に設置する場合も避雷対策を設けている事例は少ないですし、建築基準法に関する法規により、高さが20mを超える建物についてはもとより避雷針の設置が義務付けられています。

そのため、高さのある建物に太陽光発電設備を設置したからと言って、新たに避雷針を設ける必要はありません。

太陽光発電設備に雷が落ちたらどうなるの?

見出し2用画像_パネル破損

先にも述べたように、避雷対策が義務化されていないだけで、太陽光発電設備に雷が落ちる可能性はあります。万が一、太陽光発電設備に雷が落ちた場合、機器はどうなってしまうのでしょうか?

これは、雷の落ち方によって被害が変わってきます。
というのも、落雷には「直撃雷」と「誘導雷」の2種類があるからです。

・直撃雷の場合
その名の通り、太陽光発電設備の機器に直接雷が落ちることを指します。この場合、設備機器は物理的な損傷を受けてしまいます。

・誘導雷の場合
落雷により生じた電気エネルギーが、配線などを通じて太陽光発電設備の機器へ影響を与えることを指します。これは、電気配線などに異常な大きさの電圧を瞬間的に発生させるため(電圧サージ)、設備機器を故障させたり、誤作動を起こしたりします。
実際のところ、直撃雷よりも誘導雷の被害の方が多い傾向にあります。


落雷による被害を受ければ、被害の大きさにもよりますが、太陽光発電設備の機器は破損、故障してまうことで発電ができなくなります。

その間、送電(売電)あるいは自家消費ができないということになるため、設備修理費用だけではなく操業停止や機会損失などの二次被害にも繋がりかねません。

太陽光発電の故障トラブルをなくし、長期運用をするためにも避雷対策を!

いかがでしたでしょうか?

落雷による発電量の損失を考えると、やはり未然に防いでおきたいところです。それでは最後に、落雷に備えた避雷対策方法を簡単にご紹介します。

・避雷針、避雷導体の設置
避雷対策といえば、真っ先に「避雷針」を思い浮かべる方も多いと思います。直撃雷を回避するのに有効な手段といえます。

・SPDの設置
「SPD」とは、サージ防護デバイスのことを指します。瞬間的に生じた異常な大きさの電圧を安全に地中に放出し、機器が故障するのを防ぐことができる保安器です。こちらは、誘導雷に有効な手段となります。

そのほか、雷の影響は目には見えないものもあります。
そのため、定期的にメンテナンスや点検をし、太陽光発電設備の機器状態を確認することもトラブル削減に繋がると思います。

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梅雨の時期は、雷が発生する機会も多くなります。

安全かつ安定的に太陽光発電設備が稼働するように、避雷対策を見直してみてはいかがでしょうか?

当社は、太陽光発電システムの設計から施工までを手掛けています。大型の発電所から住宅、工場屋根などへの自家消費型太陽光発電まで、ご興味・ご相談のある際はぜひお気軽にお問い合わせください。

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