【解説】電力ひっ迫とは?なぜ今節電が求められているのか?

電力需給ひっ迫注意報

※この記事は2021年1月21日に公開された記事に、2022年6月27日、28日の最新情報を追記しています。

【電力需給ひっ迫注意報】発令/2022年6月28日最新版

経済産業省・資源エネルギー庁は、東京エリアの電力需給が厳しい見通しとなったため、6月27日、28日に初の「電力需給ひっ迫注意報」を発令しました。

また、29日は北海道・東北・東京エリアで「電力需給ひっ迫準備情報」が出されており、今後も気温が高い日が続くことから「電力需給ひっ迫注意報」が発令されることも予想されます。

猛暑の気温上昇により、東京エリアの電気が足りない!

「電力需給ひっ迫注意報」が発令された原因は、梅雨入りしたにも関わらず降雨が少なく、平年より早く九州から本州を高気圧が覆い、気温上昇による電力需要増が見込まれたからです。

電力需給バランス予測は、東京電力パワーグリッド株式会社より以下の通り発表されました。

同社によると、電力設備などの計画作業の中止、火力発電所の増出力、電源Ⅰ´(※1)の発動のお願いおよび自家発用発電事業者への焚き増し運転のお願いなどを実施するそうですが、東京電力エリア(※2)での予備率は5パーセントを下回る予想となっているそうです。

※1:電源Ⅰ´とは、10年に1度程度の猛暑や厳冬などの場合に電力需要か重蔵する際に対応する調整力電源のこと
※2:東京電力エリアとは、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川伊東)のこと

現時点では「需給ひっ迫注意報」ですが、さらなる気温の上昇とそれに伴う需要の増加、突発的な電源トラブルなどがあると予備率が最低限必要な3%を下回り、「需給ひっ迫警報」が発令される可能性があります。

(続報)27日夕方に、経済産業省資源エネルギー庁と東京電力パワーグリッド株式会社がおこなった記者会見によると、他の地域の電力会社から融通を受けた結果、27日は予備率が5%以下になると見込まれていた午後4時から5時の時間帯で広域予備率が7%以上に回復しました。電源Ⅰ´は契約期間前のため発動できず、デマンドレスポンス(DR)の任意発動を要請したが、応じる事業者はなかったとのことです。

【15時~18時】できる限りの節電を|日中は冷房等を活用してOK

正午までは太陽光発電の出力が増え、午前9時~午後4時の予備率を確保できる見込みですが、日が陰って太陽光の発電量が急落する午後4時~5時に電気が足りなくなると予想されています。

そのため国は、6月27日、28日に【需給ひっ迫注意報】を発令して、15時~18時の時間帯で、できる限りの節電を東京エリアで生活をする人にお願いしています。

一方で、日中の暑い時間帯は太陽光が発電しており電力需給に余裕があるので、冷房などを活用して水分補給をおこない、熱中症にならないように注意を呼び掛けています。

また、経済産業省資源エネルギー庁によると、6月27日の週の関東エリアは厳しい暑さが続く見通しです。そのため、東京電力パワーグリッド株式会社などが追加供給力として公募したJERA姉崎火力発電所5号機(60万キロワット)が30日から試運転に入る予定です。

☞参考:電気新聞「エネ庁、初の「需給逼迫注意報」発令/27日の東京エリア、午後4時半~5時の供給予備率3.7%」

最新|需給ひっ迫状況を確認する方法

東京電力パワーグリッド株式会社が公開している「でんき予報」は、5分おきに本日の電力使用状況が更新されて速報値として公開されて、誰でも閲覧することができます。

太陽光発電実績もグラフ化されて更新されており、使用量に対しての割合も表示されるので、いま東京エリアでおこっていることを把握するために便利です。
また、週間の見通しも毎週金曜日に更新されており、東京エリアの電力使用のピーク時間帯や使用率を確認することができます。

💡東京電力パワーグリッド株式会社「でんき予報」

続く「猛暑日」:熱中症を防いで、節電を心がけよう

経済産業省資源エネルギー庁より、小売電気事業者へ、需要家への節電依頼や可能な範囲で電力需要を削減するように要請が届きました。

当社での節電への取り組み

小売電気事業をおこなう当社としても、まずは社内で節電に取り組んでいます。

日頃より不要な電気を消すように社員全員で取り組んでいますが、本日は需給ひっ迫が予想される時間帯には1Fショールームを早めに終了する予定です。また冷房も適切な温度に設定をしています。

節電

エレベーターホール、廊下の電気を消灯(来客のお客様にはご迷惑をおかけします)

節電

1Fショールームを早めの閉館(お客様にはご迷惑をおかけします)

熱中症対策をお忘れなく!

涼しいと感じるオフィスやご自宅で在宅勤務をされている方も、熱中症対策が必要です。

水分はコーヒーやジュースで摂取する、汗をかかないから水分を取らず、トイレの回数も少ない。こんな方はいませんか?

コーヒーやジュースなどの清涼飲料水は、水分摂取に適しているとは言えません。私はコーヒーを飲むときには、お水や麦茶を一緒に用意して交互に飲むようにしています。

また、暑くないから水分を取らず、トイレの回数が少ない方も注意が必要です。冷房が付いている居室ではつい暑さを忘れてしまいがちですが、体内に熱がこもり熱中症になる危険があります。

あるいは、暑さから氷の入った冷たい飲み物や素麺、冷やし中華などを選んでしまうと思いますが、体の中が冷えてしまい夏バテの原因になります。
氷の入った飲み物を控えたり、スタミナのつく食事を取るようにして、無理せず冷房も活用して暑い夏を乗り切りましょう!

☞電力ひっ迫対策に!すぐ取り組めることとは?

電気代の高騰再び?今からできる電気の節約対策・プランの見直し

☞猛暑の中停電したら…?備えておきたい太陽光発電+蓄電池

「太陽光発電と蓄電池」セット導入:価格と費用感は?後付けはアリ?

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※下記は2021年1月21日に公開された記事です。

なんだか日本の電力がひっ迫して足りていないらしい

突然ですが皆さま、ここ最近「電気代が上がる」「節電してください」と、耳にすることはありませんか?

新型コロナウイルスによって人々の生活が乱された2020年が終わり、少しでも昨年より良くなることを祈って迎えた2021年、出だしから何やら雲行きが怪しいですよね。

そう、実はいま日本では、電気が足りていないのです。
このようなニュースが頻繁に報じられるようになったのは、1月の3連休中からでしたね。
実のところ、私は仕事柄、昨年末よりその影響を感じていました。

事実、今冬の日本の電気は足りなくなっており、関連のニュースからは目が離せない状態です。

今回は、なぜ今このような状況になっているのか、日本の電力業界で何が起きているのか、このままで大丈夫なのかなど、できるだけ簡単にわかりやすく紐解いていきます。

電力不足の要因?極端な寒さや暑さ、コロナウイルス、LNGとの関係性

いま、電力不足が叫ばれている背景には主に2つの要因があります。

1つは「寒波」の影響

2021年、10年に一度とも言われる寒波が日本を襲い、気温も昨年と比較してかなり低い状況です。

そうなると皆さま、暖房を使い設定温度が上がりますよね。それに伴い電力使用量も上昇します。
加えて「おうち時間」ですし、こうなることも頷けますね。

ですが、これだけで日本の電力が足りなくなるのでしょうか?

2つめは「電力の原料不足」の影響

そこで、もう一つの要因が「電力の原料不足」です。

電気も原料があって作られるものです。現在の日本の主力発電方式は火力発電ですが、その原料となる液化天然ガス(以下、LNG)が不足している状況にあります。

日本のエネルギーミックスの約4割弱を占めるこのLNG火力発電ですが、ではなぜ電力が足りなくなるほど原料がひっ迫しているのでしょうか?

出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」

出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」

主な原因は、LNG上流施設のトラブル新型コロナウイルスによる航路制限や着桟制限です。
日本は、ほとんどのLNGを外国からの輸入に頼っているのですが、その供給が制限されたり、ストップしてしまっている状況です。ここでも新型コロナウイルスの影響が…。

加えて、寒波に襲われているのは日本だけではありません。中国や韓国といったアジア、イギリスやスペインなどのヨーロッパも同じく寒波に見舞われています。

つまり各国が寒波に見舞われている状況なので、電力使用量が増え、言ってしまえばLNGの取り合いが発生しているような状況です。

電力ひっ迫の影響:電力不足で電気代が高くなる?

さて、皆さまが最も気になるのは、私達の生活にどういった影響があるのかについてですよね。中でも電気代への影響でしょうか。

結論からいうと、「市場連動型の電気料金プラン」をご契約している方への影響が一番大きいと言えます。

このプランは、JEPXという電力卸売市場の電気単価に連動して電気代が決まります。イメージで言えば、小売電気事業者が電気の買い付けをおこなうための、メルカリのようなところです。
上記のように、現在日本の電気は足りていないので、需給のバランスから電気の仕入価格が高騰しています。そのため、仕入価格高騰時に高騰した分だけ、お客さまの電気代に反映されるという仕組みになっています。
(もちろん下がった場合は、その分お客さまの電気代が安くなります。)

「市場連動型の電気プラン」については、提供している各電力会社より今回の高騰について対策が出されている場合がありますので、もしご契約されている方はご契約先のホームページなどを確認されてみてください。

ヨコハマのでんきが提供する電気料金プランでは?

※2022年4月1日より、電力市場高騰により新規申込受付を停止しています。

ちなみに、当社が展開するヨコハマのでんきでは、そのような市場連動型のプランは採用しておりません。3段階制の固定単価で供給させていただいております。

また、当社が仕入れる電気は、市場によって原価が左右されてしまうものではありませんので、料金価格を上げる予定もございません。安心してお使いいただけます。
(ただし、社会情勢や相場変動から今後料金改定をする場合はございます。その場合、あらかじめ効力発生時期を定めて、お客様にお知らせいたします。)

☞詳しくはバナーをクリックしてHPへ!

最後に独り言ですが、「新電力契約者は要注意!電気代が上がる!」というような、皆さまの不安を煽るような見出しの記事も散見されました。
確かにそのような場合もありますが、全ての新電力ご契約者の方に当てはまるものではありません。正しい情報が皆さまに渡ることを祈っております。

電気代削減を検討されている方は、よろしければ、ヨコハマのでんきの電気代シミュレーションをおこなってみてくださいね。

☞電気代値上がりの要因はほかにも?

電気代が5月からまた値上げ|2022年度の再エネ賦課金単価決定!

☞停電したときの情報確認先や連絡先を把握しておこう

知っておきたい!停電時の地域別お問い合わせ連絡先/対策方法

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太陽光発電の設計・施工で20年以上の実績。最近では再エネ率の高い電気と蓄電池を併せた提案も好評です。環境にいいこと・持続可能な地球・100年後の子供たちのために様々なソリューションで再エネ普及をしています。

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