日本が発案国?知っておきたい世界の記念日【環境編】

【国際的な記念日】っていくつある?
皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さんは国際的な記念日について、いくつご存じですか?
例えば、6月14日「世界献血デー」や、10月24日「国連デー」などは聞き覚えがあるかもしれませんね。
国際連合広報センターHPにある「国際デー」の一覧を見てみると、国際的な記念日は実に“176個”もあります。同じ日付に複数の記念日が重なっているものもありました。
では、その中でも環境に関する記念日はいくつあるか、ご存じですか?
「え?環境についての記念日があるの?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世界には、「世界水の日」や「世界野生生物の日」「国際マザーアース・デー」など、環境について定められた記念日が、実はいくつもあります。
余談ですが、環境に関する記念日以外にも、国際お茶の日・世界まぐろデーといった食に関する記念日や、フランス語デー・英語デーといった言語の記念日、国際家族デー、世界自転車デーなど、多種多様な記念日があります。
それぞれどのような日なのか調べてみると面白そうですね。気になった方はぜひ検索してみてください。
さて、ここからは今回のテーマである環境に関する記念日について、いくつか詳しくご紹介します。
6月5日「世界環境デー」とは?由来と世界の環境状況
世界環境デーって何のための日?
今、地球上では3秒ごとにサッカーグランド1面分の森林が消えています。
また過去1世紀の間に、地球の湿地の半分が失われました。さらに年々温暖化が進み、サンゴ礁の約50%が死滅するなど、環境や生態系の破壊と喪失に歯止めがかかりません。
この事態を重く見た国際連合は、世界規模の環境問題に取り組むため、ある国際デーを制定しました。それが「世界環境デー」です。
世界環境デーの由来
世界環境デーは、1972年6月5日~16日にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められました。実はこの記念日、なんと日本が国連に提案した記念日なのです。
環境保全の重要性を再認識し、環境への意識を高める日として、世界中で環境保全に関する取組みが行われています。
例えば、中国では大気清浄化を目指し、大気汚染への取組みを強化しています。
そのため、世界の半分の電気自動車を中国が保有し、世界中に存在する電気バスのうち、99%を中国が占めています。
また、工場から排出される大気汚染物質の管理を強化する目的で、ライセンス付与制度を導入しています。これにより、違法な大気汚染物質排出行為を取り締まることができるようになるなど、制度面でも取組みが進んでいます。
その他にも、モンゴルでは食料廃棄の削減への取組み、インドではプラスチック汚染削減の取組みを行っているそうです。
これらの活動のきっかけを作ったのが日本であると思うと、とても素晴らしいですね。私たちも積極的に、環境保全に取り組みたいです。
3月22日「世界水の日」とは?考えたい世界の水事情
「世界水の日」は、1992年12月に国連総会で定められた記念日です。
水がとても大切であること、きれいで安全な水が使えるようにすることの重要性について、世界中の人と一緒に考えるための日です。
例えば、世界中で9憶人もの人々が、汚れた水しか飲めないことはご存じでしょうか。
加えて、世界の12%の人々は、きれいな水を手に入れられない生活をしています。
トイレや水道の水を安全な水にするためには、水をきれいにして家庭に届ける施設、そして汚れた水をきれいにして川や海に戻す施設が必要ですが、世界ではまだ浄水の設備が整っていないところが多くあります。
また、途上国では気候変動の影響により、干ばつなどの自然災害が頻繁に起こり、井戸でくみ上げる地下水や川の水が不足し、貧しい国の人々の生活を圧迫しています。
「世界水の日」は、水不足に悩む貧しい国々に対して、どうしたら安全できれいな水を届けることができるか、考えるきっかけとなる日なのです。
Blue4Water(ブルー・フォー・ウォーター)というキャンペーンでは、3月22日に、青い服を着たり、青い花を飾ったり、建物やランドマークのライトアップを青色にしたり、水への関心を深めてもらうための動きもいろいろ行われます。
私たちの住む日本では、いつでもきれいな水が飲むことができ、普段水不足を心配することはないかと思います。ですが、そうした心配がないことは、実はとても幸せなことです。
世界ではとても水が貴重なことやさまざまな問題への関心を深め、無駄のない使い方をしていきたいですね。
環境問題のために暮らしの中でできることって?
今回はほんの一部しかご紹介できませんでしたが、世界中の環境保全に関する問題はまだまだ山積みです。
日常生活のちょっとした行動の中でできる環境にやさしいことから始め、改めて環境について考えてみましょう。
例えばこんなこと!ゴミを減らす
ゴミを燃焼するには、二酸化炭素や有毒物質であるダイオキシンなどを発生させてしまいます。他にも、ごみの焼灰を埋め立てる場所の環境を汚染する危険性などがあります。
ゴミを減らすことがこれらの問題の解決へつながります。ぜひ取り組んでみましょう!
方法はさまざま。買い溜めをやめたり、リサイクル/アップサイクルをしてみたり、きちんと分別をすることだって実はとても大切です。
☞おいしくエコ!フードシェアリングでフードロスを減らす
☞再利用を楽しむ「アップサイクル」という新しい発想
☞正しい分別で海を救う:海洋プラスチック問題
例えばこんなこと!省エネする
冷暖房機器をはじめとした電化製品は電力を消費します。電力を消費するということは発電所からの電力供給が必要であり、火力発電に頼る日本では化石燃料を燃焼させるため、二酸化炭素が排出されてしまいます。
二酸化炭素は地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの主となる気体であることから、地球温暖化を進めてしまう原因となります。温室効果ガスを抑えるために節電を行うことは、環境保全活動の一つとして有効になります。
ほかにも、太陽光発電や太陽熱温水器を導入することもとても効果的です。
ただ、少しハードルが高いので、まずは再生可能エネルギー由来の電気を供給している電力会社に切り替えることから始めてみてもいいですね。
海や森の自然を守ること、野生動物を守ること、車の駐車時はアイドリング・ストップなど。
些細な行動から少しずつでもいいので、環境への意識を向上していきたいですね。